一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

中村桃子女流二段は、ビキニ・フィットネスアスリートの安井友梨に似ている

2022-11-30 20:58:09 | 似ている
きょう11月30日は、中村桃子女流二段のお誕生日おめでとうございます。
その中村女流二段は、ビキニ・フィットネスアスリートの、安井友梨に似ていると思う。
安井友梨は1984年1月13日、愛知県生まれの38歳。30歳のころ、ダイエットの過程でビキニ・フィットネスに出会い、35歳のときにアジアチャンピオンとなった。
11月13日放送の「情熱大陸」(TBS)で彼女が取り上げれ、一挙に全国区になった。
おはぎが大好物で、いくつかのテレビ番組で主張しており、26日放送の「出没!アド街ック天国・旗の台編」(テレビ東京)でも熱弁を振るった。
「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」は、2016年から7連覇中。今後どこまで伸ばすか注目される。
中村女流二段と安井友梨は、顔そのものが似ていると思う。

中村女流二段は結婚してからだいぶ経つが、みずみずしさを喪っていないのは奇跡だ。
その秘訣はなんなのだろう。ご主人がうらやましい。
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殊勲の1勝

2022-11-29 23:57:55 | 将棋雑記
サッカーワールドカップの陰に隠れて目立たなかったが、28日、棋士編入試験第1局が東京で行われ、小山怜央アマが徳田拳士四段に166手まで勝ち、幸先いいスタートを切った。

この8月~10月に里見香奈女流五冠が同じ受験をし話題になったが、小山アマの試験官はそのときと同じだった。
ということで第1局も同じ徳田四段だったわけだが、彼が相変わらず勝ちまくっており、本局の前まで27勝4敗。勝率.871はもちろん全棋士1位だ。だから、誰だって第1局は徳田四段が勝つと思った。そこを小山アマが勝ち切ったのが凄かったのだ。
将棋は角換わり相腰掛け銀になり、ごちゃごちゃした戦いになり、私には何がなんだかまったく分からなかった。ただ小山アマは、この戦型を十分に研究していたらしい。
だがそれで作戦勝ちになったところで、将棋はそこからが長い。終盤に向かうほどあっちこっちに落とし穴があるわけで、一手のミスですぐに形勢がひっくり返る。そこを勝ち切ったのが凄いのだ。

もう、徳田四段に勝っただけで編入試験は合格にしてもいいくらいである。
棋士側には、奨励会未経験者を棋士にしてなるものか、という意地があると思う。それが第2局以降で見られるかどうか。第2局は12月12日、試験官は岡部怜央四段である。
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広瀬八段、会心の一局(第35期竜王戦第5局)

2022-11-28 23:01:20 | 男性棋戦
第35期竜王戦第5局が25日、26日に行われた。ここまで藤井聡太竜王の3勝、広瀬章人八段の1勝。この将棋も藤井竜王がスンナリ勝ち、盤石の防衛になると思っていた。
ところが初日の夕方にABEMAを見ると、形勢に差はついていないものの、藤井竜王が持ち時間を3時間ほど多く使っていた。
そして局面を見ると、藤井竜王の銀が△1二に凹まされていた。しかも△2二には歩が打ってあり、この銀はまず働かない。となれば、局面が進むほどこの銀の遊びがクローズアップされるのではなかろうか。
加えて持ち時間の差である。いままで考えたことがなかったのだが、AIの形勢判断は、あくまでもその局面そのものであろう。
だが人間的見地では、持ち時間の少ないほうが、この先間違える率が高い。これは見た目より広瀬八段が優勢の気がした。
2日目の夕方にABEMAを見ると、案の定広瀬八段が勝勢だった。最後も華麗に決めて、広瀬八段が勝った。
あらためて本局を鑑賞する。相掛かりで始まり、角交換。▲5八玉・△5二玉型でお互い▲4五歩、△6五歩と伸ばす形は駅馬車定跡を思わせる。
そこから広瀬八段が9筋の歩を突き捨て、▲5七角と据えたのが秀逸な構想だった。
次に▲9二歩~▲9三歩があるので藤井竜王はそれを受けたが、広瀬八段は一転、▲2五歩~▲2四歩と銀頭に叩き、△1二銀と引かせたわけだった。
こうしてみると、先手は難しい手を指しているわけではない。私たちが知る手筋を巧妙に組み合わせていることが分かる。だから手筋を知ることは重要なのである。いずれにしても、広瀬八段の会心の一局だったと思う。
さて、5局を終わって3勝と2勝。かつて芹沢博文九段は、「4勝2敗で終わったタイトル戦は、接戦なんだ。なぜなら4勝2敗の前は3勝2敗だったから。3勝のほうが第6局に勝ったから4勝2敗になっただけの話」と言った。
広瀬八段は戦前、フルセットを目指すと述べた。だが仮に次局で終わったとしても、十分な激戦。広瀬八段は挑戦者としての責務を果たしたことになる。
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万事休す

2022-11-27 22:34:34 | プライベート
27日にFIFAサッカーワールドカップ・カタール2022の日本×コスタリカ戦が行われ、0-1で日本が負けた。
この将棋、いやこの試合、日本が終始優位に進めていたが、コスタリカが終盤のワンチャンスをモノにし、接戦を制した。
戦前は、日本は最悪でも引き分けるだろうとフンでいたが、終わってみればまさかの負け。いやはや、勝負事は本当に分からない。
ただ、結果を見てから言うわけではないが、前半の日本はずいぶんゆったりしているな、という印象を持った。もっと序盤から積極的に動いてもらいたかった。
まあこれは、ヘボ将棋ファンが棋士の作戦を批判するようなもので、サッカー関係者からすれば、W杯限定のにわかファンは黙っとれ、というところだろう。
それにしても……である。かつて升田幸三実力制第四代名人が、「笑える時に笑っておけ。いつか泣く時がくる」の名言を残したが、日本が浮かれている時間は短かった。ドイツ戦終了後、どこかの予想団体が、日本の決勝トーナメント進出の可能性は「78%」と出したが、もう日本のそれは、数%台に落ちているだろう。げに恐ろしきリーグ戦である。
日本×スペイン戦は、奨励会員が藤井聡太竜王と平手で指すようなものだろう。つまり、すべて終わった。
きょうはお通夜でございます。
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木村晋介会長、喜寿の祝い(4)

2022-11-26 23:31:57 | 将棋ペンクラブ
木村晋介会長の回答は「藤井猛」だった。「藤井聡太じゃないよ、藤井猛のほうだよ」。
ちょっと私には意外だった。もっとタイトル戦の常連が出てくるのかと思ったのだ。「彼は解説がボソボソとした喋りで、諧謔的なところがあるよね。そこがいい。あと『藤井猛全集』ですか。あれも奧さんとの出会いの話なんか面白くて、上質のエッセイになってるよね」
なるほど、私も藤井九段の解説は好きなので、大いに頷くところはあった。
木村会長は「黒田節」を歌う。それが最後に「サンタルチア」で終わる、いつもの芸である。
最後は、豪華七連発小話である。7つ一気は初めてだ。私たちは「スチャラカチャンたらスチャラカチャン」とリズムを取る。
「まずは韓国の歌、行きます。スチャラカチャンたらスチャラカチャン、は~コリャコリャ(KOREA)」。
もはや殿堂入りの芸である。以下、中国、ロシア、北朝鮮、江の島、天国、赤ちゃんの話と続いた。私たちは心から笑ったが、これが私たちからの喜寿の祝いになっているのだと思った。
午後4時からは打ち上げ会である。テーブルを長細く繋げて、宴会場を作る。私の右には作家のA氏、左には白髪・短髪の年配の男性が座った。この方がどなただったか……。どこかで拝見しているはずだが、ハッキリしない。
みなに缶ビールとお弁当、お菓子が配られた。司会進行は久し振りの長田衛氏。まずは乾杯である。
私は左の年配氏にビールを注ぐ。このときはすでに、年配氏の正体を思い出していた。
それは桂扇生師匠で、あれは数年前、大久保駅近くの居酒屋で、師匠の落語を初めて聴いたのだ。木村会長プレゼンツの将棋&落語会で、湯川博士幹事を通じ、なぜか私が呼ばれた。
ゲスト女流棋士は、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった、矢内理絵子現女流五段だった。扇生師匠の落語もよかったが、矢内女流五段の凄まじき美しさにクラクラしたのを憶えている。

60秒スピーチの時間となった。もちろん全員が述べるが、その順番は長田氏のハラひとつである。
長田氏「この前将棋の本を読んでいましたら、『○○歩打』という表記がありまして。これはおかしいですよねえ。『打』というのは、同じ駒がそこに行けるのと区別するために付けるわけでしょ? それを歩打にしたら、二歩じゃないですか」
言わんとしていることは分かるが、池田書店の「必勝大山名人シリーズ」は、駒を打つとき、必ずこの表記だった。
さて60秒スピーチは、みなうまいことコメントを述べる。やがて私が指名された。
「あ、あんたが大沢さん!?」
扇生師匠が頓狂な声を挙げる。私は苦笑いしつつ、話し始めた。
「木村先生、このたびは喜寿おめでとうございます。木村先生はむかしフジテレビの土曜日にやっていた『7人のHOTめだま』のパネラーをしておられました。先生がタレント弁護士のはしりだと思います。
木村先生とは社団戦にいっしょに出場しておりまして、今年の将棋ペンクラブはチーム7勝8敗でした。そのうち7敗が3-4でして、だいたい私と木村先生が負けるんですね。
だけど先生が時々勝つことがありまして、いまのはうまく指せた、とか仰るわけです。
でもそれは私ひとりに責任がかかってきちゃうんで、非常にマズイんですね。先生はあまり勝たれないようにお願いします」
木村会長を貶めてしまうので結構な「勝負手」だったが、どうだったか。
扇生師匠のスピーチである。「木村先生は多芸多才で、落語もうまい。『片棒』なんぞはアタシよりうまい……」
スピーチを聞きながら、みなは弁当をつまむ。これが恵子さんのお手製で、どれも美味いが、とくにお稲荷さんが絶品だ。
こうした食事を毎日摂れる湯川幹事は幸せだ。だけど本人はそれに気付いていないのだろう。
みなのスピーチが終わり、歓談の時間である。私は思い切って扇生師匠に話し掛けてみた。プロとアマの落語の違いは、声量の違いにある。プロは腹の底から声が出ている。アマがどんなに稽古をしても、プロの域には達しない……と、持論を述べた。
師匠が新ネタを仕入れるときは、弟子から教わるときもあるという。
「だけど教わってオワリ、というわけには行きませんわね。ちょっと食事でも行こうか、ということになる。それが高くついて……」
このあたり、南芳一九段や中原誠名人に挑む米長邦雄九段が、若手棋士に指南を乞うた状況とよく似ている。とにかく扇生師匠が面白おかしく話すので、新作マクラをライブで聞いている気になった。
そこに、酒が入って半分酔っぱらっている湯川幹事が来た。
「扇生さん、あんた仮にもプロとあろう者が、片棒はオレよりうまい、なんて言わないでよ」
湯川幹事のマジな口調に、扇生師匠も戸惑い気味だ。
「いや、本当にうまいんだからしょうがないじゃない」
まあ、本気を出したらプロがうまいに決まっているが、木村会長の片棒も確かにうまいのだ。和光市の「大いちょう寄席」で聞いた片棒は絶品だった。ここは木村会長の喜寿の祝いの場でもあるし、そこをリップサービスで……とも思えるが、それを認めないのが、湯川イズムともいえた。
楽しい宴会もお開きの時間である。最後は湯川幹事の音頭で、三本締めとなった。将棋ペンクラブはこれが好きなのである。
「パパパン、パパパン、パパパン、パン!×3」
おあとがよろしかった。
私は自身のスピーチが気になったので、木村会長に改めて挨拶に赴いた。
幸い木村会長は気分を害していなかったようで、とりあえずホッとした。
木村会長、これからも元気で、将棋を楽しんでください。
(おわり)
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