26日(金)のバンクーバーオリンピック・フィギュアスケート女子フリーは、韓国のキム・ヨナが金メダルを獲った。全編流れるような演技で、全盛期の谷川将棋を見るようだった。銀メダルの浅田真央は残念な結果だったが、全力は出したと思う。しかしキム・ヨナとの闘いはこれからも続く。精進を怠らず、次の大会ではぜひ優勝してほしい。
安藤美姫は、もし引退を考えているのだとしたら、まだ早い。応援しているファンがいる限り、現役を続けるべきである。捲土重来を期してほしい。
昨年6月5日に当ブログで、第68期順位戦の名人挑戦者および昇降級者予想を書いた。B級2組以下の降級点予想はしていないので、すべて合わせると14名になる。しかし100名を軽く超える順位戦参加棋士の中から予想を立てるのだ。全員はおろか、過半数を当てることすら至難である。3月は2日のA級順位戦を皮切りに各クラスの最終戦が指されるが、まずは昨年6月の予想を再掲し、その途中経過を記してみたい。
A級
挑戦予想:佐藤康光九段
挑戦可能:三浦弘行八段or丸山忠久九段or谷川浩司九段or高橋道雄九段
降級予想:井上慶太八段、谷川浩司九段
降級候補:佐藤康光九段(確定)、井上慶太八段or藤井猛九段
B級1組
昇級予想:鈴木大介八段、深浦康市王位
昇級決定:渡辺明竜王、久保利明棋王
降級予想:豊川孝弘七段、堀口一史座七段
降級候補:堀口一史座七段(確定)、阿部隆八段or畠山鎮七段
B級2組
昇級予想:橋本崇載七段、阿久津主税七段
昇級可能:中村修九段(決定)、中田宏樹七段or阿久津主税七段or野月浩貴七段or先崎学八段
C級1組
昇級予想:広瀬章人五段、村山慈明五段
昇級決定:戸辺誠五段(六段)、飯島栄治六段
C級2組
昇級予想:村中秀史六段、豊島将之五段、糸谷哲郎五段
昇級可能:豊島将之五段(決定)、高一生四段(決定・五段)、金井恒太四段or横山泰明五段or及川拓馬四段or村田顕弘四段
以上のように、ここまで堀口一史座七段の降級と豊島将之五段の昇級を当てているのみ。最終戦の結果次第では、あと2名増える可能性もあるが、まあ、私の予想はどうでもよい。ただ、大きく期待を裏切ってくれたのがA級の佐藤康光九段で、私は名人挑戦者に予想をしてしまった。それが8回戦で早々と降級とは、夢にも思わなかった。「将棋界のいちばん長い日」、最終局の興味が半減したのは言うまでもない。
今回私が言いたいのは、実はここである。順位戦の名人挑戦、昇降級は、最終局ですべてが決まるのが望ましい。しかし今期はラス前(最終局の1回戦前)で、7名の昇級者と2名の降級者が決まってしまったのだ。
プロ棋士の実力は紙一重。しかもそれが5段階に分かれているのだから、その「紙」はさらに薄くなければならない。然るにラス前でこれだけの昇降級確定者が出ては、興醒めしてしまう。
上には記していないが、B級2組以下も、最終局を待たずに降級点を取ってしまった棋士が何人もいる。
ためしに昨年、一昨年の、ラス前での昇降級決定者を数えてみた。B級2組以下の降級点(降級者)は数えていない。
第67期:名人挑戦者は決定せず。昇級決定者・2名。降級確定者・1名
第66期:名人挑戦者は決定せず。昇級決定者・3名。降級確定者・2名
キリがないのでそれ以前の順位戦は調べないが、ラス前での降級者は、例年1~2名は決まっているのかもしれない。今期は竜王・名人経験者の佐藤九段が早々と降級してしまったので、それがよけい目立ってしまった。
ただ昇級者に関しては、やはり今期の「7名」は異常である。自他ともに認める実力者もいるが、各棋士はそれをスンナリ許してはいけない。
来期こそは、最終戦までファンの楽しみを残してもらいたいものである。
安藤美姫は、もし引退を考えているのだとしたら、まだ早い。応援しているファンがいる限り、現役を続けるべきである。捲土重来を期してほしい。
昨年6月5日に当ブログで、第68期順位戦の名人挑戦者および昇降級者予想を書いた。B級2組以下の降級点予想はしていないので、すべて合わせると14名になる。しかし100名を軽く超える順位戦参加棋士の中から予想を立てるのだ。全員はおろか、過半数を当てることすら至難である。3月は2日のA級順位戦を皮切りに各クラスの最終戦が指されるが、まずは昨年6月の予想を再掲し、その途中経過を記してみたい。
A級
挑戦予想:佐藤康光九段
挑戦可能:三浦弘行八段or丸山忠久九段or谷川浩司九段or高橋道雄九段
降級予想:井上慶太八段、谷川浩司九段
降級候補:佐藤康光九段(確定)、井上慶太八段or藤井猛九段
B級1組
昇級予想:鈴木大介八段、深浦康市王位
昇級決定:渡辺明竜王、久保利明棋王
降級予想:豊川孝弘七段、堀口一史座七段
降級候補:堀口一史座七段(確定)、阿部隆八段or畠山鎮七段
B級2組
昇級予想:橋本崇載七段、阿久津主税七段
昇級可能:中村修九段(決定)、中田宏樹七段or阿久津主税七段or野月浩貴七段or先崎学八段
C級1組
昇級予想:広瀬章人五段、村山慈明五段
昇級決定:戸辺誠五段(六段)、飯島栄治六段
C級2組
昇級予想:村中秀史六段、豊島将之五段、糸谷哲郎五段
昇級可能:豊島将之五段(決定)、高一生四段(決定・五段)、金井恒太四段or横山泰明五段or及川拓馬四段or村田顕弘四段
以上のように、ここまで堀口一史座七段の降級と豊島将之五段の昇級を当てているのみ。最終戦の結果次第では、あと2名増える可能性もあるが、まあ、私の予想はどうでもよい。ただ、大きく期待を裏切ってくれたのがA級の佐藤康光九段で、私は名人挑戦者に予想をしてしまった。それが8回戦で早々と降級とは、夢にも思わなかった。「将棋界のいちばん長い日」、最終局の興味が半減したのは言うまでもない。
今回私が言いたいのは、実はここである。順位戦の名人挑戦、昇降級は、最終局ですべてが決まるのが望ましい。しかし今期はラス前(最終局の1回戦前)で、7名の昇級者と2名の降級者が決まってしまったのだ。
プロ棋士の実力は紙一重。しかもそれが5段階に分かれているのだから、その「紙」はさらに薄くなければならない。然るにラス前でこれだけの昇降級確定者が出ては、興醒めしてしまう。
上には記していないが、B級2組以下も、最終局を待たずに降級点を取ってしまった棋士が何人もいる。
ためしに昨年、一昨年の、ラス前での昇降級決定者を数えてみた。B級2組以下の降級点(降級者)は数えていない。
第67期:名人挑戦者は決定せず。昇級決定者・2名。降級確定者・1名
第66期:名人挑戦者は決定せず。昇級決定者・3名。降級確定者・2名
キリがないのでそれ以前の順位戦は調べないが、ラス前での降級者は、例年1~2名は決まっているのかもしれない。今期は竜王・名人経験者の佐藤九段が早々と降級してしまったので、それがよけい目立ってしまった。
ただ昇級者に関しては、やはり今期の「7名」は異常である。自他ともに認める実力者もいるが、各棋士はそれをスンナリ許してはいけない。
来期こそは、最終戦までファンの楽しみを残してもらいたいものである。