夜10時前、今日は1日忙しく働き尽くめて帰宅した女房殿から電話が入った
「Peeが、どこにもいないよ、ずっと探したけど・・・・・・・」と
「今、行くから」
この二日間ほど元気のない父も心配だが、Pねこも心配だ
でもおかしいな、昼過ぎに行ったときは鍵のかかった二階の窓際でひなたぼっこをしていた
家に戻って、女房殿に「どこも鍵の開いている所はなかった?」と聞いてみても
「全部かけてあるよ、出る場所なんかないでしょ」
「それじゃ間違いなく家の中のどこかにいるはず」
呼んでも「にゃん」とも返事がない、どこを探してもいない、ご飯は昼に与ええたままで食べていない
Bossに聞いても何も教えてくれない
悪いことがよぎる・・「トイレに落ちて流れていったかな?」まさか、水洗トイレの穴から流れ出るなんてあり得ない
お風呂の浴槽に浮いてるんじゃないだろうか? 湯は張って無くてからっぽ
大好きな下駄箱の中? いない
ベッドの下かな? いない 押し入れに入った? クローゼットの中は? どこにもいない
呼んでも 呼んでも返事がない (おかしいな?どこへ行ったんだろうか)
たった三部屋の小さな家だから、探すのは簡単なはずなのにいない
二人でサンルームを探したけどいない、女房殿はもうぐったりでソファでBOSSを従えて座ってしまった
私はもう一度女房殿の10畳の寝室に行って、ベッドから鏡台に足をかけて、洋ダンスの上を覗いてみた
タンスの間に挟まって死んでいるかもなんてイヤな想像をしながら
「にゃー」小さな声が聞こえた、とぼけた声でもういちど「にゃー」
あれ! 赤外線ヒーターの空箱の中から聞こえる、のぞき込んだら発泡スチロールの間からPeeの顔
「この奴!こんなところにいたのか」確かに天井から20cmの空箱に入り、断熱材に埋もれていれば暖かい
Peeも寒さ対策を自分なりに考えたんだな
こいつも爺さん同様2日間元気がない、あきらかに体調不良、返事もしないしいつもの甘噛みもしない
20分くらい経ったら1階のわれわれ夫婦の居間に降りてきた、ニャーとも言わず石油ストーブの前に
座ってしまった、ずっとストーブとにらめっこしたまま動かない
日課にしているBossとの格闘もする元気がない、Bossは今夜は平和に暮らせる
ちょっと心配だけど動物には自然治癒の力がある、ここは見守るしかない。