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光秀謀反の本能寺 なーんちゃって㉑

2021年03月01日 18時43分58秒 | 光秀の本能寺
1583年7月と同時に羽柴秀吉の軍は毛利軍と呼応して一気に四国へ攻め込んだ
淡路島からは羽柴秀長軍が仙石久秀と三好が案内して阿波(徳島)へ5万の軍でなだれ込んで長曾我部の兵が籠る小城を次々に落として土佐に迫る
毛利水軍を先導に毛利の小早川軍は伊予(愛媛)に上陸した、伊予は四国では最も豊かな国である、秀吉は惜しげもなく毛利に任せると言った
だから毛利軍の勢いは強かった、次々と小城を攻め落とした
備前の宇喜多軍も瀬戸内海を渡って讃岐(香川)に攻め入った、長曾我部は全軍あげて戦ったが総勢2万を三方に分けての戦いだから守戦一方で9月と同時についに羽柴秀長に降参を申し入れた
秀長は明智光秀を差し出せと迫った、しかし明智はすでに船で徳川家康を頼って行ったことを知った
さすがの秀吉も明智が海から三河に逃げ込んだことは知らなかった
「光秀め、やはり気働きの名人じゃ今度ばかりはやられてしまったぞ! しかし家康も目ざとい、おそらく光秀の利用価値を見つけたのだろうよ」

伊予一国は毛利が受け取った、備中も返した
讃岐と淡路は宇喜多に与えた、阿波を仙石に
土佐は蜂須賀に10万石、赤松に2万石、三好に3万石
残りは功労あった者たちに分け与えた

長曾我部には明智を匿った罪は重いが信長に恭順したにも関わらず攻められそうになって身の危険を感じた抵抗であり、あっけなく降参したことで
秀吉からの印象は悪くなかった、信忠は領地没収の上、安土に連れてまいれと言ったが殺すであろう、秀吉は独断で元親を姫路に護送した、そして播磨の内で5万石を与えた
人質として嫡男の盛親は秀吉が河内へ送り3000石を与えて旗本に取り上げた
こうして秀吉は毛利を除いても四国で新たに50万石分の家臣を得たことになった、信忠にこれを献上する気などもはや秀吉にはなかった
信忠からは秀吉に四国戦勝利の祝勝会を安土で開催するので長曾我部元親を連れてまいれとの使者がやってきた
けれど「四国は未だ安定せず、意外にも毛利も伊予に攻め込んできて占領したので、その対処に忙しく年内に戻ることはかないませぬ」
そう言って使者を返した、もちろん戦利品はたっぷりと持ち帰らせた
そして秀吉は、明智光秀が徳川家康に匿われていることを信忠に伝えた
(これで信忠殿は、どう出るか楽しみじゃ このまま静かになってもらってはわしが困る)

秀吉が四国を攻めたと聞いた時、家康はいよいよ織田との決戦を覚悟した
信孝と信忠を争わせようと考えていたが秀吉にまんまと見破られてしまった
信雄と光秀という反信忠を二人も抱え込んでしまったからには、さすがの信忠も黙ってはいまい
そして危惧は現実となった、織田の動きが慌ただしくなったという報告が家康にもたらせられた
尾張には続々と織田方の大名が集まってきた、滝川、蒲生、筒井、堀など畿内、近江の兵
柴田の越前からも前田利家と金森が呼ばれた、信忠は岐阜で指揮を取り、安土には丹羽長秀と軍団を守らせた
秀吉の与力の池田、高山も尾張に呼び寄せた、そして対徳川の総大将は織田信孝とした、前線の総兵力は6万
岐阜の本陣は25000、安土の丹羽軍団は15000、それに海からは九鬼水軍が3000
対する徳川は三河軍団1万、本隊遠州軍団15000万、駿河軍団1万

そして信忠から秀吉に安土に行った丹羽に代わり若狭から越前に兵を出すべしの命令が下った
秀吉は自ら2万の軍を率いて越前に向かった、そして柴田勝家に着任の挨拶をするべく訪ねた
しかし勝家は「秀吉!うぬの助けなど無用じゃ若狭で昼寝でもして居れば良い」と相手にしなかった
秀吉は顔色も変えず勝家に言った
「われらは後詰として上様からの命で来たまでの事、さればわれらは北の庄にて待機いたすから、柴田様は心置きなく上杉と戦うがよろしい」
「猿! うぬの指図は受けぬ、黙って北の庄で控えておれ」
相変わらず秀吉と勝家の仲は険悪である

秋の収穫が終わった10月、織田軍は北陸と尾張で一気に攻めに転じた
勝家率いる25000の織田軍は1万の上杉に攻めかかった
多勢に無勢、上杉軍はじりじりと後退した、高岡城を捨てて庄川を背に背水位の陣で向かい合った
勝家の軍は一斉に攻撃を始めた、圧倒的な兵力で上杉方の備えを一段、二段と破っていく、その時上流で勝どきの声が聞こえた
勝家はその方向を見た、そこに見たのは信じられない光景であった
「あれは....光秀」桔梗の紋が付いた旗印はあきらかに明智光秀の旗印であった
「おのれ!光秀」勝家の目の光がまたステップアップした
いまや敵は目の前の上杉軍ではなく、上流の明智軍であった、ここで光秀をとらえるなり殺せばこれは最大の勲功となる
「進め、光秀を捕らえよ」
勝家の軍団は桔梗の旗をめがけて進みだした











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