アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



久しぶりに「おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

「病む人のために」のタイトルでブログのシリーズを書こうと思うに至ったキッカケは、ここ数カ月、パニック障害のクライエントの電話カウンセリングを月に1回の頻度で行っていることの他にもう1つの背景があります。

私は、1983年からアドラー心理学を学ぶ少し前に医学博士の高島博先生(心身医学者、社会保険中央病院心身科部長、丸善診療所所長など)から実存心身医学、あるいはロゴセラピー(V.フランクルが創始者)を少々学んでいました。

高島先生は、諸富祥彦先生(明治大学教授)のフランクル心理学の先生でもある人で、私がヒューマン・ギルドを創立する前に所属していた組織で講師として先生をお招きをしたことがありました。

高島先生には、『柔らかい脳・硬い脳』(祥伝社NONブックス)、『不養生健康法』(学陽書房)などの著書がありますが、他に『病む人のために ― 実存心身医学の立場から』(医学研究社)という本もお書きでした。

『病む人のために ― 実存心身医学の立場から』の中にこんな文章があります。

一般的に病が重ければ重いほど、患者の闘病精神が要求され、それが病の治癒力を助けるという事実が認められてはいる。

しかし、現代の進歩した科学的医学の力をもってしても治る見込みの立たない病気がたくさん残されていることも事実である。

こうした病にとりつかれたとき、自然科学的医学の立場からのみ治療を続け、闘病生活に明け暮れるのが病に打ち勝つ最善の方法なのであろうか。


「治る見込みの立たない病気」があることも現実だし、症状が軽減しても完治に向かうことが難しい病気があるのも事実です。

そうした病を持つ人たちをどう勇気づけするかもカウンセラー/セラピストの重要な使命だと、私は考えています。

 

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