おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
一昨日(3月3日)、昨日(3月4日)と福島県白河市のJR東日本の研修センターでJR東日本の関連会社の上級管理職8名の研修を行ってきました。
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(研修室の窓から見た風景)
とても熱心な人たちで、2日間一緒にいると、個々人とも親しくなれます。
偶然の機会で受講生の一人が私の高校(栃木県立鹿沼高等学校)の後輩であることがわかりました。
私がその高校の卒業年(昭和41年)を言ったら、その方の生まれた年だったのがわかって、これまたびっくりしました。
さて、私の生涯現役のモデルになる2人が対談した本を読みました。
『日本の論点』(大前研一著、プレジデント社、1,600円+税)
この本の最後の部分に対談時(2013年8月)、70歳、75歳に続いて80歳でエベレスト登頂に成功した80歳の三浦雄一郎氏と、ビジネス・ブレークスルー代表取締役で経営コンサルタントの大前研一氏(70歳)の人生の楽しみ方、遊び心、不屈のチャレンジ精神が巻末で読み取れて、とても面白かったです。
特に面白かった部分は、次のポイントでした。
1.登頂の年の1月と、その前年の11月に心臓の手術をしていた三浦氏は、「年寄り半日仕事」という日本の諺を取り入れて、苦しんで苦しんで、頑張り抜いたり、命を落とす人がいる登山の仕方を避けて、「遊べる登山」を心掛け、自分に都合がいい登山計画を立て、ベースキャンプから頂上(8,848メーター)に行くまでのキャンプ地を2つ増やした。8,500メーターのキャンプ地では、気温マイナス25度の中、お茶会を開いた。
2.高齢化社会では、70代は普通で、80歳でやっと高齢者の入り口に立ったという感じ。
3.(今でもバイクやスノ―モービルをやっている当時70歳の大前氏が)同世代の人とクラス会などで会うと、すっかり老いぼれていて、見るだけで「この野郎、何なんだ」と思う。
4.高齢者はこうあるべきだと、勝手に自己暗示にかかって「もう余生だから」と思っている。三浦氏の父君は、90歳から97歳時の3回の骨折をものともせず、99歳でモンブランを滑り降りている。
5.三浦氏を突き動かす原動力は、単純に「やりたい」という気持ちと夢の力。これが大きい。
6.「あきらめなければ夢はいつか叶う」という言い回しがあるが、本当にその通り。そんなに大それたものでなくていい。何か夢や目標を持って行動につなげてほしい。
いかがですか、勇気が湧いてきませんか?
<お目休めコーナー>3月の花(2)
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