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アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月1日)の午後は、大手町のサンケイプラザで「働き方改革」などに関する勉強をしてきました。

今回も一番前の席に陣取って聴講しました。

ところで、大手町のある出口から出ると、「ここって都心の大手町?」と思われる環境でした。
こんな場所があるのですね。

さて、昨日に続いて「恐怖による支配について:日大アメフト不正タックル事件を巡って」の第2回目です。

昨日は、内田前監督の指導法が「恐怖に基づく支配」で、心理学的には”Fight”、”Flight”、”Freeze”の反応を起こさせてしまうことを書きました。

今回は、日大アメフト不正タックル事件と日本大学の組織構造が切っても切れない関係にあることに言及します。

日本大学は1日、理事会を開き、内田正人元監督(62)の常務理事辞任を承認したとの報道が流れています。

遅きに失した感がありますが、この段階でも理事長の田中英壽氏がマスコミに対して何も語らないでいることが異様です。
トカゲの尻尾切りに終わらせてしまうのでしょうか。

ここまでに至るためには、日大教職員組合による田中理事長辞任などの要求書提出の影響もあったようです。

「先生たちも今回はまずいと…」 デイリースポーツ/神戸新聞社  2018/05/31 21:44 を見てみましょう。

日大アメフット部の不祥事を受け、日大の教職員組合が31日、内田正人前監督ら常務理事5人全員の解任、田中英寿理事長の辞任など、上層部の一新を求める要求書を日大本部(東京都千代田区)に提出した。

要望書の内容は、
【1】内田前監督の常務理事や保健体育審議会事務局長など全ての職を直ちに解任すること、
【2】アメフット部の部長・副部長並びコーチ陣を全員解任すること、
【3】不公正な人事体制の改善、運動部監督と理事の兼任禁止、教職員による無記名直接選挙による学長選出、学長を大学の最高責任者とするなど組織の抜本的見直し、
【4】内田常務理事だけでなく常務理事5人全員の解任、法人組織の最高責任者である田中理事長と教学の最高責任者である大塚学長の辞任による大学上層部の出直し-など

だったようです。

多くの大学は、学長/総長/塾長が組織のトップで、学者出身が選ばれることが多いのですが、先般記者会見に臨んだ大塚学長は、28名いる理事の一人で、教学の最高責任者なのですが、上には内田氏他の5人の常務理事がいて、トップに君臨するのが田中英壽理事長なのです。

リテラで 内田前監督を守る“日本大学のドン”の闇社会、警察人脈…山口組、許永中から元警察庁長官まで を読むと、こんなことが書かれていました。

最高権力者とは、“日大の首領”の異名を持つ田中英壽理事長だ。
日大相撲部出身で、日大相撲部監督に就任したのを足がかりに、常任理事、そして2008年トップにのぼりつめた田中理事長は、いまや学内では「誰も田中理事長には逆らえない」といわれるほど絶大な権力を握っている。
さらに、日本相撲連盟の役員を務めるなど相撲界にも大きな影響力をもち、日本オリンピック委員会(JOC)でも副会長という要職を務めていたこともある。

そして、今回の事件を引き起こした内田前監督は、この田中理事長の子飼いなのだ。
内田氏が常務理事にまで出世したのも、いま、こんな事件をひき起こしながらその常務理事を辞任せずに済んでいるのも、すべて田中理事長の存在、威光にほかならない。


ここで言えることは、日本大学の経営には、教授陣がほとんど参加しておらず、体育系のカラーを持った人たちが「事業運営」を行う大学ということになります。

その表れが、東京ドーム球場とのスポンサー契約です。

この点からも日本大学は、良識の府でもないのです。

そのため組織的にも、体育会的な恐怖による支配の風土が根づいていて、事業優先に走っていたとも言えるのですが、皆さんはどう受け止めるでしょうか?

<お目休めコーナー>6月の花(2)

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