アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

3が日を終えて、ヒューマン・ギルドの仕事始めは明日の1月5日からですが、私自身は本日から仕事を始めます。

さて、昨年の12月の後半に見過ごせないニュースが入りました。

日本の労働生産性、OECD38か国中27位と過去最低…7位米国の6割以下
(2022/12/19 18:49 読売新聞オンライン)
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221219-OYT1T50163/

概要次のような内容でした。

日本生産性本部が12月19日に発表した2021年の労働生産性(働く人が一定の時間内にどれだけモノやサービスを生み出したかを指標化した数値)の国際比較について、日本の1時間あたりの労働生産性は49.9ドル経済協力開発機構(OECD)加盟38か国中27位
比較可能な1970年以降、最も低い順位となった。

1位はアイルランドで139.2ドル、2位はルクセンブルクで119.2ドル。

この謎についてサブタイトルに「まじめに働いてもなぜ報われないのか」が付いた『日本的「勤勉」のワナ』(柴田昌治著、朝日新聞出版朝日新書、869円)を新年早々に読んで、多くの人たちに読んでほしいと願い紹介します。

株式会社 スコラ・コンサルト のプロセスデザイナーの杉本優美子さん からいただいた本ですが、新年早々一気に読んでしまいました。

著者は株式会社 スコラ・コンサルト の創設者の柴田 昌治氏。
約30年にわたってのべ1,000社近くの日本企業の変革をサポートしてきた組織風土改革の第一人者です。

著者はまず、「まじめに働いてもなぜ報われない」日本の労働生産性が伸びない理由として、日本人の美徳である「勤勉さ」が生み出す無自覚の、目的や意味を考えずに、「どうやるのか」から始める、たださばこうとする態度・姿勢の「思考停止」 を指摘します(第1章、第2章)。

またその思考法を「役職意識」旺盛で、前例踏襲の「閉じる場」を生み出す「枠内思考」と呼びます。

ところが、第3章 「自分で判断する力を育む『軸思考』」に入ると、「”意味や目的、価値”を考え抜く姿勢」の「軸思考」で読者に勇気を与えてくれます。

”軸”についての仮説として次の7つを提示してくれるのです。

(1)めざすものを持った生き方を志向する

(2)タテマエよりも事実・実態を優先する

(3)”当事者”としての姿勢を持つ

(4)常に”意味や目的、価値”を考え続ける

(5)”拓かれた仮説”にしておく

(6)”めざすもの起点”で考える

(7)衆知を集めて担当責任者が決める

そして、「大切なのは『自分なりの”軸”を鍛えていくこと」として、第4章 「新たな価値を生み出していく『拓く場』」では、仲間とともに「拓く問い」と「拓く場」で向き合うことを具体的に提言しています。

「自ら常に変わり続けていこう」という「進化を促進させる価値観」で大切なことは「進化し続けていく自分自身を信頼できる自分になること」という記述を読んだときは「これはまるでアドラー心理学の価値観と同じではないか!」と感動を覚えました。


私がここ数年の間に強く感じているミッションは「組織にアドラー心理学の価値観を浸透させたい」ということで、そのことに対して重要な示唆を与えてくれたこの本に年初に出合えたことに深い感動を覚えます。

杉本優美子さん 、ありがとうございました。


◆ヒューマン・ギルドの今年最初の講座はアドラー心理学セミナールです。

第182回1月9日(月・祝)「精神障害者の中にある共同体感覚」アドラーと出会って、過去から未来に繋がった勇気づけへの道
 講師:川出勇さん(公認心理師、ELM勇気づけトレーナー)
※講師からのご説明※
『物を大切に 人を大切に ちきゅうも大切に』これは、私の勤めている「リサイクルわかくさ」という精神障害者就労支援事業所で3年前に立ち上げたコンセプトです。
 2022年からアドラー心理学を学ぶようになり、実はこのコンセプトは共同体感覚ではないかと気づき始めました。
 今だからこそ、等身大で語れる、あまり表には出てこない「精神障害者就労支援事業所」での奮闘記を語ってみたい、皆様と共有していきたいと思いました。
 皆様と一緒に共同体感覚について考えていける時間にしたいと考えています。
オンライン参加申し込み1月9日分 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1039
会場リアル参加申し込み1月9日分 https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1038

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