アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

今朝は2つのことに触れます。

1.「幸福追求の【落とし穴】」について

日本経済新聞「やさしい経済学」に1月4日から16日まで9回にわたって連載された、柴田 悠氏(京都大学准教授)による「幸せに生きるために」は、私たちの幸福を求める生き方にさまざまなヒントを与えてくれました。

私はその中でも特に、第3回目と第4回目に書かれた「幸福追求の【落とし穴】」に強い関心を抱きました。

結論をまとめると次のようです。

・「幸せになろうと試みる」は被験者の気分を有意に悪化させ、「自分の幸福感を常に測定する」は幸福感を有意に低下させた。

・「意図的に幸せになろうとすると、ストレスになる」「幸福感に焦点を当てると、幸福感が下がる」という「落とし穴」が示唆された。

・幸福感の重要性を知り、幸福感を得たい意識が高まると、孤独感がより大きくなりやすいことが示された。
自分の幸福を重視することで、他人とのつながりを感じにくくなり、孤独感が高まる。


「幸福追求の【落とし穴】」を避けるためには中長期的視点を持つこと、そして他者の幸福も視野に入れること

(1)第一の視点:中長期的視点を持つこと

・各瞬間の幸福感に焦点を当てて短期的視点で生きると、抑うつを避けようとすることがプレッシャーとなり、かえって抑うつ的になるので、

・逆に、後で幸福感をもたらすだろう行動や経験に焦点を当て中長期的視点で生きること、

・そうすれば、一時的な抑うつを受け入れることができ、抑うつを避けようとするプレッシャーが小さくなり、そのため抑うつ的になりづらく、自尊心や人生満足感が高く維持される。

・煎じ詰めれば、一喜一憂せずに今ここでの経験を「味わう」余裕ができる。

(2)第二の視点:他者の幸福も視野に入れること

・「他者への広がり」という視野も重要

・「他者(家族でもよい)に親切な行為」を1日に3つして報告することを4週間続けたグループは、幸福感が高くなり、身体的炎症反応が減った。

・人を助けたおかげで自分が助かる。

これらがあなたを「落とし穴」から守ってくれる。


「幸福追求の【落とし穴】」から私は大きく2つのことを学びました。

(1)アドラーが言っている「人生の意味は貢献にある」がこの研究で裏付けられたこと

(2)ここ数年の「自己肯定感」ブームは、「自己肯定感の【落とし穴】」にはまってしまう危険性があること

2.昨日21:00から配信のYou Tube「アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド」 「【アドラー心理学】楽観主義と悲観主義のどっちがいいの?」はご覧いただきましたか?

・楽観と悲観
・楽観主義者と悲観主義者
・楽観主義についてーアランの『幸福論』から
・真の楽観主義と楽天主義は違う
・マネジメント・サイクル
・組織の構成員を考えると…

などを通じて私は結論はどちらに軍配を上げたでしょうか?

まだの方は https://youtu.be/YivQs_g3dt8 からご視聴ください。

このところじわじわとチャンネル登録者数が増えて、お陰様で今朝は3,330人をカウントしていました。


有難うございます。

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