おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日の朝、食卓テーブルに座って「【終戦】の日、お義母さんはどうしていましたか?」と尋ねました。
私は同居する91歳の義母が1945年8月15日の敗戦の日に、どこでどう過ごしていたのかを知りたかったのです。
「飯盒炊飯(はんごうすいはん)を持って小学校に行った」に続いて「母が男の子2人がこれで徴兵に取られなくてよかった」と戦争が終わったことを喜んだ話。
このことで耳の遠い義母が饒舌に語りました。
その後、デイサービスに出かけて帰ってきた義母、夕食の前に昔話を次々と語りました。
義父と見合いをすることになった昭和27年8月15日のこと、結婚前の文通のこと、新婚当時のこと、さらには2020年初の入院の際にタクロウがYさんにプロポーズをするようけしかけた逸話など。
私はひたすら傾聴に務めました。
5月から我が家に同居することになった義母、夫婦で活動量が独り住まいの時に比べて極端に少なくなっていることを心配していましたが、福祉との連携が確立するに従って元気になりつつあるように観察されます。
8月15日の【終戦】の日にこだわりがあります。
子どもの頃は家族から、親戚からさんざん戦争のことを聞かされていました。
浅草から現在の鹿沼に疎開してきた両親から、満州とラバウルにそれぞれ出征していた叔父2人から悲惨さと共に懐かしさを伴いながら話を聞いていたのです。
78年の時の流れによって【終戦】のことは単なる歴史上の一コマにしか過ぎなくなっているように思われます。
私は2年連続して『忘れたことと忘れさせられたこと』(江藤淳、文春文庫)を歴史の証人として紹介しています。
ご関心のある方は是非、この本を手にすることをお勧めすると共に、過去2年のブログでその他の本の紹介にも目を通していただければ幸いです。
・2021年8月16日付けブログ 2つの『昭和史』を読もう
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20210816
・2022年8月16日付けブログ 昨日の「終戦記念日」にちなんで:これだけは読んでほしい2冊の本
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20220816
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