アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日は3つのことについてお伝えします。
いよいよ野田俊作先生との出会いの話が出てきます。
1.サラリーマンだった私をアドラー心理学につなげたのは何か?:歴史的秘話(6)
2.『GOETHE』で『超訳 アドラーの言葉』の【まとめ】
3.前川公美子さんと田中有香さんがご来社
1.サラリーマンだった私をアドラー心理学につなげたのは何か?:歴史的秘話(6)
野田俊作先生は当時、神戸家庭裁判所の医務室技官をなさっていて、南博先生(心理学者、一橋大学名誉教授、日本心理センター所長)と株式会社 グループダイナミックス研究所 が発行する『AIAニュース』誌上で対談も行っていました。
さらに、『登校拒否・非行は直せる』という、主に行動療法をもとにした本を日本経済通信社から1982年5月に出していらっしゃったので、私も読んでいました。
その野田先生が1983年5月に株式会社 グループダイナミックス研究所 主催で開催されることを『AIAニュース』で読んだので、私はもちろん参加しました。
野田先生は、その年の3月にシカゴのアルフレッド・アドラー研究所の留学を終え、帰国して数か月でした。
講演は、私が学んでいたT先生の【原因論】とは真逆の【目的論】に基づくもので、今でも鮮明に覚えている場面があります。
参加者の一人の、お子様が不登校の父親が「登校拒否(当時の不登校の呼び方)の原因は何ですか?」と質問したら、あっさりと「知りません!」と答えました。
「だってあなた『登校拒否』の本も書いているじゃないですか?」と詰め寄られると、このような趣旨の回答をしました。
「原因を知ってどうするんですか? 仮にお母さんのスキンシップが足りなかったことが原因だと知って、中学2年生の息子にお母さんがスキンシップを図ったらどうなると思われますか? 気持ち悪がられるだけでしょう」
これには、脱帽でした。
私が学んでいたT先生の不登校の7大原因は、すべて母親の悪さ ー妊娠・出産、母乳で育てなかったこと、スキンシップ不足などー に起因する考え方で、当時流行していた【母原病】の言葉と共に母親を苦しませるだけの理論でした。
なお、『登校拒否・非行は直せる』と1983年7月発刊の『家庭内暴力をなおす』(コンパニオン出版)の書影は次のとおりです。
『家庭内暴力をなおす』の帯には、南博先生の推薦文が載っています。
この後の展開は第7回に譲ります。
2.『GOETHE』で『超訳 アドラーの言葉』の【まとめ】
「仕事が楽しければ人生も愉しい」を主張する『GOETHE』に『「甘やかされた子は好かれない」「”優れていたい”が強すぎると病的に」対人関係の悩みを解決するアドラーの金言【まとめ】』として『超訳 アドラーの言葉』が紹介されていました。
↓
https://goetheweb.jp/lifestyle/
more/20241106-adler-matome
《人と社会の本質を鋭く突いた、心理学の巨頭 アルフレッド・アドラーの言葉をまとめた一冊『超訳 アドラーの言葉』から、一部を抜粋・再編集した記事をまとめてお届け! ※2024年4月掲載記事を再編》として、次の5つのコンテンツでした。
1)仕事・人生の見え方が変わる! アドラーの言葉6選
2)「甘やかされた子どもは好かれない」アドラーが断言する、教育において大事なこと7選
3)「怒るのは、他人を支配したいから」「妬む人は責任転嫁をするから」心の不安定に効く、アドラーの名言6選
4)「優れていたい」が強すぎると病的になる。アドラー的、劣等感との付き合い方
5)“運命を信じる”ことは、間違った心の支え。やる気になる、アドラーの言葉5選
3.前川公美子さんと田中有香さんがご来社
前川公美子さんから先週、こんなメッセンジャーでのご連絡をいただきました。
「ヒューマン・ギルドに寄らせてもらうことができたら!と思いまして、ご相談のメッセージです!
5日の午後か、7日の午後にお時間ありましたら、お顔を拝見できたら嬉しいなと思いました!」
私は、7日(昨日)の14:30を指定しました。
その時間に前川公美子さんは、田中有香さん(写真左)とご一緒にご来社。
楽しいおしゃべりができました。
ところで、前川さんの心憎い点は、私がNOを言えない”Which”(どちらか)を伴う質問。
この方、3年後には研修講師としてもブレークしていることを予言しました。
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<お目休めコーナー>11月の花(8)