アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨夕(7月26日)の新聞やテレビでは秋葉原で2008年6月に発生した、7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件で殺人罪などに問われていた加藤智大死刑囚(39)の刑が執行された、という報道に接しました。

私はこの事件にきわめて関心が高く、改めてバズニュース速報の「秋葉原連続通り魔事件犯人・加藤智大の生い立ちと家族の末路が悲惨すぎる…」を検索して当時のことを思い出しました。
https://kwsklife.com/akihabara-katoh/

母親の教育の名を借りた身体的・心理的虐待の姿が描かれ、作文指導の「10秒ルール」のことも思い出しました。

確か食事を新聞紙の上にばらまかれ、犬のように食べさせられたことも週刊誌か何かで読んだ記憶があります。。

小中学校は成績優秀スポーツ万能で母の期待に応え県立青森高校に入学するのですが、家庭内暴力を起こし、目指す大学に進めなかった姿が読み取れます。

加藤死刑囚のことでふと、今話題の安倍元総理を狙撃し、死に至らしめた山上容疑者のことを連想しました。

山上容疑者は母親の信仰がもとで自分自身や家族を不幸に追いやった旧統一教会に30年近く恨みを持ち続け、その感情が旧統一教会からさらには関係が深かったと思い込んだ安倍元総理に向けられ犯行に及んだことが報じられています。

彼の場合も母親の虐待、それも身体的・心理的虐待ではなく、子ども3人を家に置いてたびたび韓国に滞在した、子どもの放置の「ネグレクト」に類する虐待です。

山上容疑者もまた奈良県の名門校の郡山高校に進み、大学に進めなかった人でもあります。

私は2人の共通するところをまとめると、次の点が露わになってきます。

(1)子どもの頃は学業も運動能力もかなり高かった。

(2)子ども時代に虐待を受けていた。

(3)地元の名門高校に進むことができた。しかし、そこで挫折を経験している。

(4)子どもの頃に抱いた恨みの感情が母親からいつしか周囲の環境に移り、復讐の念を抱き続けることになった。

(5)孤独の環境が妄想を高じさせることになり、復讐の念をもとに自分の対象に対して決行した。

(4)(5)あたりになるとかなり私の妄想が入っているかもしれませんが、おおむねこんなふうに考えています。

今日私がアドラー心理学の立場から取り上げたい感情は【恨み】です。

「感情を整える」セミナーでは、【恨み】を「相対的な強者を相手役とした復讐を目的とする感情 」として位置づけ、次の4つを特徴として伝えています。

・怒りの感情のグループ
・相対的弱者が相対的強者に対して抱く感情
・満たされない依存の感情
・いくら償っても果てしがないほど続く感情

加藤死刑囚と山上容疑者の共通点の1つとして【恨み】を取り上げ、クローズアップさせたいことは、対象が自分に被害を与えた母親にではなく、いつしか他者や社会に広がったことです。

さらに、孤独な環境の中でより【恨み】を促進する信念を抱き、復讐として及んだのがそれぞれに犯行のように思えてならないのですが、皆さんの認識はいかがですか?

◆ヒューマン・ギルドでは、期間限定のキャンペーンとして7月16日(土)に行ったばかりの「感情の整え方セミナー」のアーカイブ動画視聴販売を行います。
平素のセミナーに比べると、劣等感に重きを置き、今話題の事件の背後にある恨みの感情をトピックとして扱いました。
講師:岩井俊憲

申し込み期限は9月20日まで、視聴期限は9月30日まで、料金は@8,000円
閲覧・申し込み先
  ↓
https://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/1001

<お目休めコーナー> 7月の花(26)



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