アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日のメイントピックは、20:00から開始された「ウクライナ戦争が問う日本の”こころ“―アドラー心理学の『共同体感覚』とサングラハの『コスモロジーの創造』に関連して」の講演でした。

講師は高世 仁さん(サングラハ教育・心理研究所の主幹代理、ジャーナリスト、昨年12月に『ウクライナはなぜ戦い続けるのか〜ジャーナリストが戦場で見た市民と愛国』(旬報社)を刊行)
発起人の森哲史さん、野口久美子さん、岩井俊憲の3人で推進してきたサングラハ教育・心理研究所の救済プロジェクトの第2弾。
第1弾で101人から526,000円の基金が寄せられ、それに対する謝恩の目的で開催されました。
幕開け前に発起人3人に高世 仁さんを加えてごく簡単な打ち合わせをし、その後は野口久美子さんの司会・進行、森哲史さんの謝辞、私の挨拶に続いて高世 仁さんの講演が始まりました。

2023年10月からウクライナの戦地で取材した高世さんのビデオを交えたお話は、とても迫力がありました。
日本でニュースでちらっとしか見られない表面的な部分ではなくロシアから攻撃を受ける地域での取材やウクライナの兵士や市民の話は、人ごとと思えないものがありました。
特に印象深かったのは、次の点です。
・ウクライナの人たちは、政府もゼレンスキー大統領のことも信用していない。
・国内では汚職がはびこっている。
・ボランティアの人たちが積極的に兵士を支えている。
・翻って「日本人は?」と問いかけると、「平和」を口にする人たちですら、「自分の命」しか考えず、東日本大震災を契機に盛り上がった「人助け」精神も世界の最下位レベルに落ちている。
最後に高世さんが結んだ最後の言葉は、ずっと今後、私の心の中に残り続けるでしょう。
・私が宇宙の1つ。
・地球の生命はすべて「親戚」で、私はその生命体の一員
・人類はみな「きょうだい」で、私はその一員
高世さんがこの講演に寄せた言葉をご覧いただき、少しでも心に響くものがある方には、次の2つのことをお願いします。
<高世さんの想い>
《私(高世さん)は戦時のウクライナを取材しながら「もし、ここが日本なら自分はどうするだろう」と自問していた。ウクライナの人々の希望は「平和」ではなく「勝利」。
一方、日本は自国が侵略されても抵抗する人は13%と世界最低。
「愛国心」に強い忌避感を持つこの日本的「平和主義」はどんな構造になっているのか。
戦争が突きつける私たちの心のありようを歴史的、心理的に探ってみたい。》
(1)アーカイブ録画データとサングラハ教育・心理研究所の主幹の岡野守也さん のメッセージを手に入れてください。
(2)そのために確認と申し込みをお願いします。
※こちらで得られる基金もすべて、サングラハ教育・心理研究所に喜捨します。
申し込み時には必ず「アーカイブ録画希望」とお書きください。
昨晩参加された方々、講師の高世 仁さん、発起人の森哲史さん、野口久美子さん、に心からの感謝をお伝えします。
有難うございました。


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