○虎屋ギャラリー 虎屋文庫資料展 第68回『和菓子百珍』展その2
http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat01/dat01_019.html
赤坂の虎屋本店には「虎屋文庫」という資料室があること、ときどき面白そうな資料展を開いていることは、前から気になっていた。特に今回の企画は、各社のニュース(例:毎日新聞)でも取り上げられていたので、ぜひ訪ねてみようと思っていた。
店舗の隣りの事務通用口を入り、2階に上がると小さなギャラリーがある。ここが今回の『和菓子百珍』展の会場だ。冒頭では、実際に江戸時代に出版された「百珍もの」(1つの素材をテーマに100種類の調理法を記したもの)の書籍と、これに関連する菓子の実例を展示する。先日、古書の博物館を名乗る岩瀬文庫が、展示ケースに本とお銚子・お猪口を一緒に並べていることを紹介したが、本と和菓子が並んだ光景には、さらにびっくりした。生菓子の「鯨餅」はさすがに複製らしかったが、焼菓子の「松風」はもしかして本物か!?
それから、「百珍」にちなんで、製法や意匠、食べ方の「一風変わった菓子」が紹介されている。鶏卵素麺や金花糖(→これ大好き~!)の作り方はビデオで紹介。江戸の風俗図に描かれた、派手な扮装の菓子売りさまざま、見立て菓子のいろいろも楽しい。
気になっていたのは「意外な食べ方」、とりわけ文豪・森鴎外が好んだという「饅頭茶漬け」である。4分の1に割った葬式饅頭をご飯に載せ、煎茶をかけて食すのだそうだ。会場には模型が飾られていた(上記、毎日新聞ニュースには本物?の写真あり)。また、江戸時代の書物には「カステラの大根おろし添え」の記述があるそうだ。どっちもちょっと...遠慮したい。
「羊羹サンドイッチ」というのは、虎屋のニューヨーク店(1993-2003)で開発されたメニューで、食パン(当初はフランスパン)に羊羹とクリームチーズを挟んだサンドイッチだという。これは食べたい。クリームチーズがポイントだな。
小さな引き出しの並んだ薬箪笥に「おいしい雑学」を詰めたアイディアは秀逸! ひととき童心に帰れる楽しい展覧会だった。展示品の試食コーナーがないのが唯一の残念。
■参考:「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事(写真多数)
http://www.1101.com/news/index.html
http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat01/dat01_019.html
赤坂の虎屋本店には「虎屋文庫」という資料室があること、ときどき面白そうな資料展を開いていることは、前から気になっていた。特に今回の企画は、各社のニュース(例:毎日新聞)でも取り上げられていたので、ぜひ訪ねてみようと思っていた。
店舗の隣りの事務通用口を入り、2階に上がると小さなギャラリーがある。ここが今回の『和菓子百珍』展の会場だ。冒頭では、実際に江戸時代に出版された「百珍もの」(1つの素材をテーマに100種類の調理法を記したもの)の書籍と、これに関連する菓子の実例を展示する。先日、古書の博物館を名乗る岩瀬文庫が、展示ケースに本とお銚子・お猪口を一緒に並べていることを紹介したが、本と和菓子が並んだ光景には、さらにびっくりした。生菓子の「鯨餅」はさすがに複製らしかったが、焼菓子の「松風」はもしかして本物か!?
それから、「百珍」にちなんで、製法や意匠、食べ方の「一風変わった菓子」が紹介されている。鶏卵素麺や金花糖(→これ大好き~!)の作り方はビデオで紹介。江戸の風俗図に描かれた、派手な扮装の菓子売りさまざま、見立て菓子のいろいろも楽しい。
気になっていたのは「意外な食べ方」、とりわけ文豪・森鴎外が好んだという「饅頭茶漬け」である。4分の1に割った葬式饅頭をご飯に載せ、煎茶をかけて食すのだそうだ。会場には模型が飾られていた(上記、毎日新聞ニュースには本物?の写真あり)。また、江戸時代の書物には「カステラの大根おろし添え」の記述があるそうだ。どっちもちょっと...遠慮したい。
「羊羹サンドイッチ」というのは、虎屋のニューヨーク店(1993-2003)で開発されたメニューで、食パン(当初はフランスパン)に羊羹とクリームチーズを挟んだサンドイッチだという。これは食べたい。クリームチーズがポイントだな。
小さな引き出しの並んだ薬箪笥に「おいしい雑学」を詰めたアイディアは秀逸! ひととき童心に帰れる楽しい展覧会だった。展示品の試食コーナーがないのが唯一の残念。
■参考:「ほぼ日刊イトイ新聞」の記事(写真多数)
http://www.1101.com/news/index.html