見もの・読みもの日記

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二大絵巻光臨!ボストン美術館 日本美術の至宝(2012年・東博)を待つ

2011-09-24 09:17:42 | 行ったもの(美術館・見仏)
東京国立博物館 公式サイト>『ボストン美術館 日本美術の至宝』

 東博の『空海と密教美術』展は明日で終わり。次は『法然と親鸞 ゆかりの名宝』展だが、すでに京博の『法然』を見てきたこともあって、私の期待は、来春の『ボストン美術館 日本美術の至宝』展(2012年3月20日~6月10日)に移っている。

 わりと最近(?)東博のサイト内に詳細情報ページが設けられ、展覧会ホームページも立ち上がった。ボストン美術館といえば、私が見たかったのは『平治物語絵巻(平治物語絵詞とも)・三条殿夜討巻』だ。折しも、来年はNHKの大河ドラマも『平清盛』だし。その関係で、ボストン美術館を呼んだんじゃないかと、うがった想像をしていたのだ。

 しかし、当初は、展覧会ホームページのリード文「日本初公開となる曾我蕭白の最高傑作『雲龍図』をはじめ、長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲など…」のとおりで、絵巻情報はなく、うーん、ダメか。これだと個人的に見たいのは光琳の『松島図屏風』くらいかな、と思っていた。

 それが、今朝、ふと東博のページを見直して、ずるずる下にスクロールしてみたら、当初はなかった(?)「展覧会のみどころ」が加えられ、一番下にひっそりと「二大絵巻」が掲げられているではないか! 目を疑った。えええ~なんだよ、この扱い! まあ確かに、最近、江戸絵画は集客力があるから、蕭白や光琳を売りにするのは、マーケティングセンスとしては分かるのだが…。

 いま調べたら、前回『平治物語絵巻』が来日したのは、『平治物語絵巻展』(名古屋ボストン美術館、2000年4月11日~5月17日)のことらしい。私は、これを逃したら、生涯この絵巻を見られないかもしれないと思って、東京から日帰りで出かけた覚えがある。案の定というか、その後、渡米してボストン美術館を訪ねたときも見られなかった。名古屋は、期間が短かったけど、巻頭から巻末まで全公開で堪能した。今回は、どうなるのかなあ…。

 「二大絵巻」の一方は『吉備大臣入唐絵巻』である。これにもびっくり! 昨春、奈良博の『大遣唐使展』に来日したばかりではないか。奈良博では、27年ぶりに第1巻と第4巻の里帰りだったが、東博はどうなるんだろ。東博サイトの写真は、真備がこれから幽閉される高楼に案内されていく場面。第1巻だろうか。

 今後の詳細を俟ちたい。
コメント (3)
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