素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

◎ ひだ白川郷 ◎   

2015年06月22日 | 世界遺産

威風堂々とした 合掌の大屋根が織りなす 美しい原風景。

国道156号線でロックフィルの御母衣ダムを富山向けに進むと、間もなく初めて目に入る合掌建築物『遠山家』が現れる。                    白川郷の代表的な合掌造り民家である。                                               かつての大家族制度を偲ばせる壮大な規模と、峡谷の緑濃い環境にしっくりと調和する風格と美しさを誇っています。                              昭和初期の大家族研究の舞台として、またドイツの建築家『ブルーノ・タウト』氏が訪れ絶賛した民家として有名で「合掌造り」が広く世界に知られるきっかけとなった民家です。昭和10年5月の事だそうです。                       ただ残念なことに、平成28年3月まで改修工事のため休館、シートに覆われ見ることはできませんでした。

仕方なく、そのまま白川郷に向かいました。                    庄川を挟んで白川郷の対岸にある「せせらぎ公園駐車場」に車を止め、であい橋という吊り橋を渡って白川郷合掌集落に入りました。

茅葺き屋根の鐘楼門で知られる明善寺の本堂は、覚書帳によると、文化3年(1806)より20年近い歳月を経て高山の大工「水間宇助」により、延べ9,191人を要して完成したとのことです。                                     向拝や内部の欄間等の彫刻に優れた技術が伺え、飛騨匠の郷ならではの風格を備えています。

江戸中期から後期の建築といわれる合掌造り住宅の『和田家』。

                                                                            間口14間、奥行7間の建坪は、白川村に残された合掌造りの中では最大規模だそうです。 

                                                                         庭や生垣・周囲の田畑、水路などの保存状態が良いことでも知られています。

帰り好天であり、旧荻町城跡展望台から白川郷合掌集落を一望してみようと上がってみました。                                        典型的な中世の山城を思わせ、集落が一望できる立地にありカメラマンが沢山立ち寄る所です。

                                                                              ここからの絵は、きっとどなたでも1度は見た事がある景色だと思います。          ここから見る四季折々の白川郷、素晴らしいです。

合掌造りの屋根の勾配は急で60度。                        断面は正三角形に近くて雪が滑り落ち易い形になっています。            この大きな屋根を支えているのは、根元の曲がった「チョンナ」と呼ばれる太い梁。  斜面に生育し自然に曲がったナラの木を用いています。

                                                                               また、合掌の組み立てには釘は一切使わず、縄とネソと呼ばれるマンサクの木を使っているとのことです。                                   屋根の葺き替えは15年~20年ごとに、今は森林組合が中心になって行われているようです。

雪深いという厳しい自然に対応する強固な造り、さらに生活の場と生業の場をひとつにした合理的な建築です。                               人々の生きる知恵が生んだ偉大な発明、それが合掌造りであります。

 

 

コメント (1)
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