ブナの原生林に覆われる伊豆半島の最高峰はアマギシャクナゲやトウゴクミツバツツジの名所であります。
伊豆半島に U字型に延びる尾根の南側の一角に位置する最も高い山が天城山。 その最高点の万三郎岳でも標高 1400mをわずかに超えるだけですが、伊豆半島最高峰にふさわしく大らかな山容を見せ、ブナ林も見事であり日本百名山にも選定されています。
天城高原ゴルフ場の入口左手にハイカー専用の天城高原駐車場があります。 そこを目指して箱根峠に上がり、熱海峠から伊豆スカイラインを利用、酷い 濃霧の中で慎重に走った。駐車場に8時 15分到着。久し振りの雨の中の登山。 車内で登山準備を済ませ、8時 45分 出発。
前日からの雨もあり登山道はぬかるみ、木製階段の丸太が滑るので注意して歩を進めた。
雨の樹林帯(リョウブやヒメシャラが多い)の中は薄暗く、深山幽谷の雰囲気満点。 9時 04分、四辻通過。
岩がゴロゴロし、木の根が張り出した道を進む。
また、雨で掘れてしまったヌカル道も多かった。
9時 55分、万二郎岳(標高 1299m)直下の木製階段通過。
急階段だが頑張ってひと登りすれば万二郎岳山頂に出る。10時 03分。 山頂は南側が開けており、そこから万三郎岳を望むこともできるが、この雨で望むことはできなかった。
雨ではノンビリもできず、5分ほどの休憩で次を目指す。 稜線沿いではトウゴクミツバツツジの大木が迎えてくれた。
ひと下りするとブナやヒメシャラ林のなだらかな稜線を進む。
10時 25分、馬の背通過。
馬の背を越えると、ここから先「アセビのトンネル」の案内板が見えた。
アセビは宮城県以南の本州、四国、九州に分布しています。 常緑低木で、早春から枝先に小さな白い花を多数つけます。また、毒性を持っている有毒植物でもあり、馬が 食べると酔った状態の様に苦しむことから漢字では「馬酔木」と書きます。
岩場の急斜面に木製のハシゴが架けられ、下ると鞍部に出る。右は下った所を見上げる。
下った鞍部には「石楠立(はなだて)」と書かれた大きな看板に地図や方位案内が標示されていました。 石楠立通過、10時 50分。
石楠立から天城山の主峰である万三郎岳(標高 1406m)へは、ブナの巨木とアマギシャクナゲが群生する登山道を登って行く。
万三郎岳への登山道脇にはアマギシャクナゲが見え始めた。
アマギシャクナゲはアズマシャクナゲの変種で天城山など伊豆半島の固有種とされ、高さ5mを超える大木も見られ、葉は革質で表面に光沢があります。
温暖化の影響などで、開花は一応5月中旬~6月上旬と言われますが、標高の低い所では既に散っていました。 今回は2度目の登山ですが、前回よりも予想以上に稜線上でアマギシャクナゲを見られたことに感激しました。
天城山の最高峰 『万三郎岳(標高 1406m)』 に到着、11時半。山頂に設置された一等三角点。
樹林に囲まれているし、こんな天気でしたので眺望は望めませんでしたが、植物たちが生き生きしており違った楽しい思いが出来ました。
それにしても見事なアマギシャクナゲと
トウゴクミツバツツジですね!
どちらも新緑の葉の上にピンク色の
花がこっちのほうが綺麗だと
主張しあっているような見事な
花の集団です。
忠さんは雨の中、キツイ登山だったと
思いますが、雨の中の花
ひときわ綺麗ですね!
無事に帰られて良かったです。
お疲れ様でした。
2回目の登山なんですが、万二郎岳から万三郎岳の稜線のアセビは駄目でしたが、アマギシャクナゲとトウゴクミツバツツジは最高でした。
伊豆の固有種で木が大きいのです。
帰りは天城山の北側にあるシャクナゲコースを戻りましたが、標高が低いのでほとんど咲いていませんでした。
雨で植物はみんな元気、特に苔はより以上に生き生きしており、雨の良さも知ることが出来ました。