淡墨桜を目指して国道157号線を走行の途中で根尾川沿いの県道に入り、桜と共に世界的にも有名であるといわれる“根尾谷断層”を見学しました。
明治24年(1891)10月28日早朝、日本内陸部で発生した過去最大の濃尾地震に際して生じた断層であり、その規模は福井県今立郡池田町野尻から可児市帷子(かたびら)地区まで、総延長80Kmにも及ぶ、当時としては世界でも最大級の地震断層でありました。
その後、皆さんも記憶に新しい平成23年(2011)3月11日14時46分18秒に発生した『東日本大震災』。 地震、津波、それに伴い福島第一原子力発電所のメトルダウン。 当時の映像を見る度に涙があふれます。 自然の力の大きさに驚くばかりです。 この地震はマグニチュード9.0。 岩手県沖から茨城県沖までの南北約500Km、東西約200Kmという広大なものでした。 地球を取り囲む十数枚のプレート、日本付近の4枚のプレート(ユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート)も年間数cmづつ移動しています。 ですから何十年、何百年単位での地震発生は避けられないので、普段から防災対策だけは心掛けたいですね。
東日本大震災『3.11』に比べたら濃尾地震は小さなものですが、地震に伴って生じた断層として初めて確認されたこの水鳥の断層は、内外の地震学の教科書などに引用されて世界的に有名となり、現在までに外国の研究者の来訪も多数にのぼっているとのことです。
特に、この断層の中心部にあたるこの地(根尾谷水鳥)においては、上下最大6m、水平横ずれ3m、長さ1Kmにおよぶ断層崖の出現でした。
このような理由により、この断層は昭和2年『根尾谷断層』として国の天然記念物に指定され、更に昭和27年特別天然記念物にも指定されました。
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