奥大井・井川湖畔遊歩道の紅葉ハイキング。 廃線小路とレトロな町並みを歩いてみました。 新東名の新静岡ICを出て県道189号線を約1時間半走り、大井川鉄道あぷとライン最北の駅『井川駅』に11時15分到着。 細く曲がりくねった道が続き、中々個人で行くには大変な所です。
大井川鉄道は日本で唯一のアプト式鉄道。 機関車とレールの歯車を噛み合わせながら、急勾配を登る鉄道です。 急勾配で有名な箱根登山鉄道は1,000分の80という勾配ですが、大井川鉄道井川線のアプト式区間は1,000分の90という日本一の急勾配との事です。
井川駅を出発し、10分で井川ダムに到着。 ダムや中部電力の井川ダム展示館を見学し、廃線小路へ。
井川ダムは昭和32年に完成、日本で最初の中空重力式ダムで出力は62,000kw、貯水量は1億5千万t。
廃線小路は井川ダム建設当時の資材搬入駅(旧堂平駅)へと続く廃線部分を、線路を残したまま整備した遊歩道で、線路の上を歩くことができるコースです。 短いトンネルもあり、ちょっとした冒険気分でハイキングが楽しめました。
また、右手の井川湖や線路上の紅葉がとても綺麗でした。
旧堂平駅跡に12時10分到着。廃線の続く小路はここまででした。 ここには休憩舎やベンチが置かれた広場になっており、12時40分まで昼食と休憩時間にしました。
部分的には素晴らしい紅葉が見られましたが、全般的には時期は過ぎた感じでした。
昼食の堂平広場からノンビリ歩いて20分。 長さ80m、高さ30mの井川湖上にかかる「夢の吊り橋」に到着。 大人5名までの制限付で参加者37名が渡るのは大変でした。
吊り橋は苦手という方や平気だよと言う方もいて皆さん童心に返り、高さと揺れにはスリルがありキャ~、キャ~と楽しい一場面でした。
吊り橋から井川大仏まではキツイ登りがありましたが、13時15分に到着。 大自然の中の白亜の大仏様には違和感がありました。 高さ11m、昭和55年11月1日開眼。元井川診療所の歯科医師である佐藤平一郎先生が60余年間の健康に対し、感謝の意を込めて4年の歳月を費やし建立したものだそうです。歯の痛い人にご利益があるとか・・・・・
井川大仏を抜けて井川本村の昭和初期と言うかレトロな街並みに入ります。
自分は今回のハイクで楽しみにしていた個所の1つで、行く前から映画にあった『ALWAYS 三丁目の夕日』にあった街並みを 想像していたのですが、確かに ふれあい通りには、魚貞商店、杉山玩具店、鈴木和菓子店等スーパーや百貨店でなく一業種を取り扱う個々のお店を見る事ができました。ただ商店街でなくお店が点々と存在しており、レトロな街並みらしい写真は撮れませんでした。残念。
街並みの一画で子供たちが駐在所の若い巡査さんと遊んでいる様子はほのぼのとした感じを受けました。 そんな井川本村を今では中々見られないレトロな街と表現しているようです。 山だけでなく小さな町を歩くのも、とても楽しいと感じました。 バスの待つ井川観光会館には丁度14時に到着し、14時半に秋の井川湖を後にしました。
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