冬季は霧氷が美しいと言われる、関西で有名な『高見山』(1248.4m)に登ってきました。 この山は、奈良県吉野郡東吉野村と三重県松阪市との境界線上に存在する台高山脈の北端に位置する山である。 奈良県側の紀ノ川支流である高見川と三重県側の櫛田川の源頭に当たり、この山付近を中央構造線が通っているとのことであります。 関西では霧氷や樹氷を見ることのできる登山先として有名であります。
宿を 8時に出発。 昨日まで何でもなかったところ、一夜にして辺りは白銀化していた。
高見登山口に 9時 15分 到着。
登山口が標高 510mであり冷え込みが強く、皆さん防寒対策とロングスパッツにアイゼンを装着し登山開始。
奈良交通の登山専用バス「霧氷号」が増発しており、土曜日でもあることから登山口も登山路も大渋滞でありました。
滅多に味わえない何の汚れもない白銀の世界に飛び込み、皆さん感動しきり。 少し腰に痛みがあるという方も、お喋りしながら皆さんに遅れず、順調に高度を稼がれていた。
登山道が伊勢南街道と呼ばれる旧道で紀州・大和・伊勢を結ぶ塩の道、米の道、魚の道の交易路であり、かつては伊勢参宮の道であり、また紀州 徳川家が江戸参勤交代に、この街道を利用したとのことであります。 そのせいでか登山道の結構 長い距離が石畳となっており、皆さんがアイゼンを付けて、その上を歩くので石と擦れキイキイと嫌な音がして大変でした。
古市跡 着、10時 05分。 5分 休憩。
枯れ木の枝ぶりも霧氷が付くと、何でも芸術的に見えてしまう。
小峠 着、 10時 45分。
ここは旧伊勢南街道を横切る場所で、林道のように広く多くの登山者が立ち休憩をされ混雑していた。 少し立っていると、自分の汗が冷えて寒い。 でも次の区間が急登であり 5分 休憩。
距離は短いが急登である、杉谷平野分岐に向かう。 無積雪期であればマップタイム 20分であるが、登山者が多く良く踏まれていたので 25分で分岐に到着。 皆さんの元気さにビックリ 11時 10分着。
杉谷平野分岐から先は高見山の尾根を山頂に向けて詰めて行く。 分岐から少し下り、再び急坂が待ち構え、左側に続いていた植林もいつしか自然林に変わると、神武天皇が大和へ入る際に立ち止まって大和を眺めたと伝えられる「国見岩」や「揺岩」を道脇に見送る。
最初のうちは耐えられたが、標高を上げてくると突風が雪煙を巻き上げ、顔にピシピシと当たり凍傷になるのではと感じた。 また突風でバランスを崩さぬように踏ん張りながらアイゼンを効かせ、焦らず一歩一歩高度を稼いだ。
鼻や頬が痛いのでネックウォーマーで鼻や頬を隠したら、メガネが曇り、それが凍り付き視界不良のうえ指先の感覚も消え、自由に動かず危険を感じました。
笛吹岩からわずかで高角神社を祀る高見山の山頂に全員が立った。12時 20分。
避難小屋は登山者であふれ入れない人は小屋陰で風をしのいだ。 ノンビリ昼食もできず、簡単な補助食品でお腹をふさぎ 12時半下山を開始した。
外気温はマイナス3度であったが、風が強く体感温度は更に低かった。 腰に付けていた飲み物はシャーベット状になった。 このような厳しい条件下であっても女性陣の適応能力は素晴らしいものでした。
杉谷平野分岐を 13時 05分通過。 急傾斜の下山路は危険であり、ここからは緩やかな尾根歩きで「たかすみ温泉」登山口への下山路を選択し、全員無事下山しました。14時半着。 中々、経験できない激寒の中の登山、本当にお疲れ様でした。
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