北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、剣ヶ峰(3,026m)を最高峰に23の峰と 7つの湖、8つの平原があり、四季を通じて美しい景観を楽しめると言う『乗鞍岳』を歩いて来ました。
乗鞍岳は剣ヶ峰を主峰として大日岳、蚕玉(こだま)岳、屏風岳、朝日岳、不動岳、摩利支天岳、里見岳、富士見岳、恵比須岳などを総称して『乗鞍岳』と呼ばれているようです。
我が国では第19位の高山でありながら、長野と岐阜からの整備された山岳道路が通じ、誰にでも気軽に清澄な空気のもと雄大な景観や可憐な高山植物を、目の当たりに楽しむことができる一大山岳リゾートであることが魅力になっています。
今回は久し振りに圏央道から中央高速へ移り、松本ICを10時06分に降りてR158を登り、途中から乗鞍エコーラインを登りつめ畳平(標高2,702m)に向かいました。
参加者55名、バス2台の大移動である。 健脚で剣ヶ峰を目指す山岳チームと畳平のお花畑を楽しむ花見チームの2班に分かれ、私たち山岳チーム35名は畳平手前の大雪渓下にある肩ノ小屋登山口に12時15分下車。
足回りの準備を整え12時半出発。 大雪渓の右手にある夏道登山道に取付く。左手の大雪渓では学生さん等がサマースキーを楽しんでいた。
登り始めて15分経った頃だろうか? 雪渓下部にいた監視員の方より「夏道登山道付近に熊が出たので一時登山を中止して下さ~い 」と警告を頂いた。 雪渓上の学生さんだろうか? 皆さん立ちすくみ夏道登山道の方を見ていた。
事故があってはまずいし、どうしようかと考えていたら、雪渓上部にいた監視員の方が降りて来て、「夏道より雪渓を渡り逆側を登った方が安全です。」と声を掛けて頂き、皆さんに「アイゼンなしで雪渓を歩いた事はありますか?」と確認し、経験 なしが少数であったので、まず私が雪渓をトラバースする足場をキックステップで作り、その足場に真上から靴底全体で踏み込み、ゆっくり歩くようお願いし、自分は雪渓下部に回り、下から皆さんの歩き方に注視した。
全員無事雪渓トラバースを完了し、対岸からハイマツ、ナナカマドなどの灌木帯に目をやりながら肩ノ小屋を目指したが熊を見る事は無く、ポーズをとる雷鳥を見かけた。 肩ノ小屋到着13時15分。人数の確認をし山頂へ。
蚕玉岳への登りは大小の岩がゴロゴロとしたガレ場の登山道で歩きにくい。 下りの人が滑っている姿を良く見かけたので、下りはゆっくり下るよう声を掛けた。
肩ノ小屋から山頂までマップタイムで50分。 慌てず1歩1歩確実に歩を踏むようお願いし、全員登頂14時13分。
早く着いた方には、お弁当を食べて頂いた。 肩ノ小屋から約1時間で皆さんに山頂を踏んで頂け良かった。
山頂からの景色や途中で見た高山植物に感動し、3,000m級の山でしか味わえない感動を目で、耳で、肌で感じて頂いた。14時25分下山開始。
山頂から見える権現池の神秘的な美しさ、自生するコマクサや
小さな白い花弁のイワツメクサ、
黄色い5枚の花弁をもつミヤマキンバイ、コバイケイソウなどを見ながら
天空の道を散策。
最高の気分ですね。
肩ノ小屋を15時05分に通過。再度人数の確認を行い全員でバスの待つ畳平へ、
花の散策路を歩いた。 希望の山頂を踏め、沢山の高山植物を堪能でき満足頂けたようでした。
自生するクロユリを発見した。 畳平到着15時35分。お疲れ様でした。
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