なかなかコロナは収まらず変異種が増加傾向にある中、人混みに出るのははばかられ、静かな山歩きを楽しんで来ました。
目指した山は、西丹沢に聳える『畦ヶ丸』(標高 1292m)。 以前は西丹沢自然教室横の河内川に架かる吊り橋を渡り、善六のタワ経由で畦ヶ丸に登ったが、今回はじっくり見たことのない箒杉を見学し、大滝橋の登山口から畦ヶ丸を目指すことにした。
西丹沢自然教室 出発6時15分。
県道76号線をテクテク南下し、箒沢地区に入ってから車道を外れ、内に通じる道に入り国の天然記念物に指定された箒杉へ。 到着6時35分。15分ほど見学。
高さ45m、根回り18m、推定樹齢2000年といわれている古代杉です。
樹下に祀られた小祠は大室社と熊野社の合祀で、箒杉地区の守護神であり、この杉も昔は社木であったそうです。 見学の後、更に県道を南西方向に進み大滝橋登山口着 7時。 そのまま大滝沢沿いの林道を登る。
取付きの林道は斜度がきつく、極力足に負担を掛けないように心掛けた。 林道終点通過7時20分。
大滝沢沿いに作られた登山道から見る常滑状の岩上を、清流が下る様子は素晴らしく見入ってしまった。ここに陽光が射し込んでいたら、もっと感動したと思う。
大滝沢を何度か渡り返して徐々に高度を上げて行く。
マスキ嵐沢を過ぎた辺りから大滝沢を離れて山腹を巻くように登って 行く。
山腹を右回りに進むと再び沢沿いを登る。その先に小屋らしき建物が見えた。 一軒屋避難小屋に到着、8時10分。 中を覗いたが窓が少なく薄暗く、5分休憩し前進。
避難小屋から20分ほど登ってから間違って山林管理道に侵入、山の砂防目的の丸太柵の上を登り、登山道として怪しく感じGPSを見たら確かにコースアウトしていた。 でも表示画面をスクロールしたら北側に正規のルートが確認でき、谷間でなく尾根沿いであったので前進、 8時59分 道標のある正規ルートに合流、やはり正規ルートは歩き易いと感じた。
ここからは畦ヶ丸に向けての東海自然歩道歩きで大滝峠上に9時10分 到着。15分休憩。
小腹を満たし、畦ヶ丸本峰へ緩急のある登山道を進む。 大滝峠側から登って行くと、先に畦ヶ丸避難小屋前に飛び出る。綺麗に整地された明るい場所に立派な避難小屋でビックリした。 到着、10時15分。15分休憩。
今回の山行で感じたことは、尾根沿いにある登山道や避難小屋は整備されているが、沢沿いの登山道や沢に架けられた丸太橋は最近の大雨による増水で流され、道は消え判別しにくいといった状況であり、沢沿い歩きには注意が必要です。
畦ヶ丸避難小屋には綺麗なトイレも完備され助かります。 とても嬉しい配慮で綺麗に利用しましょう。 避難小屋から100mほど北東へ、一度下がって登り返すと目的の畦ヶ丸(標高 1292m)に登頂。
山頂はブナ林に囲まれていて視界は無く、それだけに深遠な山のムードが味わえる。5分休憩。新緑の中にヤマツツジの赤が際立っていた。
山頂からは善六のタワに向け尾根伝いの道を北東に進む。ブナ林とクマザサの中を行く一筋の道である。
尾根状のたわんだ鞍部を「タワ」と言い、新緑の時期は見通しは悪い。 善六のタワ通過、11時15分。
善六のタワを過ぎると西沢に向けての下りが始まる。足の裏に痛みを感じ慎重に下る。 下りに飽きた頃、沢を流れる水音が段々大きく聞こえ、ホッとする。 本棚沢出合に到着、11時58分。
ここまで来たらと本棚の滝を見にコースアウトする。沢沿いで足場は悪く沢に落ちないよう前進。本棚着、12時05分。 今までは水量の少ない時に入り、あまり期待はしていなかったが最近の雨のお陰で落差50mの迫力ある本棚の滝を見ることができた。
高さや豊富な水量もに驚き、足場の悪い本棚沢に入って良かった。
そんな事で本棚沢の南側にある下棚沢にも足を踏み入れてみた。 西沢からわずか入った所に落差 30mの下棚の滝が見られた。到着、12時25分。
今回は山歩きの最後にご褒美がもらえたような気がした。
下棚沢から正式ルートに戻って間もなくの所の広場にベンチが有ったのでノンビリ昼食とした。
この後は西丹沢自然教室に向けて西沢をノンビリ下るのみである。 この畦ヶ丸西沢ルートの正式ルートでも大雨による増水でルートが荒れ、渡渉した先の登山道の判別に苦慮する所が何ヵ所か見られた。
西丹沢自然教室到着、13時40分。お疲れ様でした。
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