長野県佐久市のコスモス街道(R254)を走り群馬県に抜け、ネギやコンニャクで有名な下仁田町へ行った時に、凄い山容の岩山を見かけました。 山好きの私には、とても気になりましたが遠方からの眺めが切り立つ断崖の山容で諦めていました。 ところが12月の山行計画に含まれており、「エッあの山に?」と思いましたが皆さんと共に歩いて来ました。
山名は『荒船山』(あらふねやま)【1423m】
妙義・荒船・佐久高原国定公園の中心的存在。 先日の瑞牆山のような岩山、切り立つ断崖にハードな登山道を思わせるが、道はとても良く整備され、案内板も頻繁に立っているので安心して登ることができる。
東名~圏央~関越~上信越と走り、9時37分に下仁田ICを出てR254を進み内山トンネル手前から旧道を登り、10時35分 内山峠に到着。 途中、道の駅で準備は済ませておいたので、10時45分出発。
駐車場の奥に設置された案内板の前から整備された登山道が始まる。
落葉樹が多い山なので、この時期は枯れ木の山と言った感じでした。 10分ほど歩くと正面に艫岩(ともいわ)の絶壁が見える。
艫(とも)とは船の後ろを言い、山容から見て船尾の方から登り、山頂の経塚山へ向かいます。 それに荒船山とは全体の山容で呼ばれているようですが、現実の山頂は「経塚山」であります。
今迄、私が感じていたように余りの絶壁な岩肌を目の当たりにすると、本当に登れるのかという気持ちになりますが、ほんの一部に岩場と急な階段があるだけで慎重に登れば、他はとても歩き易い道が続きます。
凍結した滝前の広場に11時40分着。 小休止をしたが、細い滝も全面凍結しており寒く長居はできなかった。
しばらく細い登山道のアップダウンを繰り返し、水の補給ができる「一杯水」に到着、12時04分。 冷え込みが強く 立ち休憩のみで出発。
「一杯水」から右手に回り込むように進むと、岩場の急登が見えた。 短い岩場であり、足場を良く確認しながら声を掛け合い、皆さん慎重に通過。長い急斜面の木製ハシゴも難なく通過。
丈の低い笹が一面に広がり尾根に出た。 尾根と言うより熊笹(ミヤコザサ)が茂る台地と言った感じである。
登って来た逆側には雪を被った浅間山の雄姿が望め、手前には神津牧場も見えた。
更に10分ほど台地を行くと艫岩の見晴台に着く、12時29分。 手すりは無く、細心の注意をもって覗き込む、眺めは最高です。皆さん、落ちない様に
ただ、雲の多い天気となったことが残念であった。
展望台近くには避難小屋があり、そこからも眺望を楽しむことができ、方位盤に360度の山名も表示され、最高の場所であった。 避難小屋にはトイレが有ったが、この時期と言うか冬場は閉鎖となっていた。
小屋の温度計は0度であり、風が強かったので、体感温度は更に低かった。 耳は痛く、指先の感覚がなくなって来た。
避難小屋にて昼食としたが、余りの寒さなので短時間で済ませ、山頂の「経塚山」に向かった、13時05分。
遠方から見ると岩峰の山なのに、広葉樹の山頂台地は高原を歩くような緩やかな登山道。
ただ山頂手前に急登が待ち構え頑張って15分、荒船山(経塚山)山頂に立つ、13時45分。
木々に囲まれ眺望は良くないが、今日は冷え込みが強く枯れ木に霧氷が見られたことがラッキーであった。
余りの寒さで13時54分 下山開始。
下りは風下側の斜面となったので、知らぬ間に寒さを忘れ、皆さんのおしゃべりが始まった。 枯葉をカサカサと踏み晩秋の感じでした。
荒船不動尊着、15時。
後30分は歩く予定でいたが、バスが不動尊の駐車場まで入って待機していて下さったので、早めに山を下りることができました。 15時10分には全員無事バスに乗車でき、下仁田ICに16時40分に入り帰途につきました。
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