カサッ、カサッ、カサッ、落ち葉を踏む足音の聴こえる、静かな西丹沢を歩いて来ました。
神奈川県の屋根と呼ばれる丹沢山塊は東西40Km、南北20Kmに及び、神奈川県の約6分の1の面積を占める広大な山塊であります。
東側には丹沢山(1567m)、塔ノ岳(1491m)、大山(1252m)が聳え、北側には加入道山(1418m)、大室山(1587m)、袖平山(1431m)、黍殻(きびがら)山(1272m)があり、丹沢主脈の中心に最高峰の蛭ヶ岳(1673m)や檜洞丸(1601m)が鎮座している。
今回歩いた西側には、畦ヶ丸(1292m)、菰釣(こもつるし)山(1379m)、鉄砲木ノ頭(1290m)への長く静かな甲相国境尾根が続いている。
ただ、ガイドブックでの西丹沢とは、丹沢湖北部の檜洞丸から西側を指しているようです。
今回は畦が丸から西側に、中々足を踏み入れることができなかった城が尾峠経由菰釣山へ、道志村側から入山した。
山中湖から国道413号線(道志みち)を北東向けに進み、道志の森キャンプ場に9時到着。土曜日でもあり、朝からキャンパーで大賑わいでした。
テントの邪魔にならぬように駐車し、9時45分出発。
落合橋 に戻り、管理棟の横を抜け三ヶ瀬(さがせ)東沢に取り付く。 300m先の東沢分岐そばに綺麗な水をたたえた池があり、そこまでの道沿いや池の周りに車やテントが一杯でビックリした。
東沢分岐を右折、橋を渡り東沢の沢音を聞きながら判りにくい林道を登る。 水晶橋通過、10時10分。
鎖のゲートを越え、更に東沢林道を登り詰め林道終点通過、10時30分。
ここから登山道に変わり、城ヶ尾峠手前の登山道が細く左側が崩壊しており、右手にはザイルが備えられていたが通過には慎重を要する。
城ヶ尾峠到着、11時~11時15分。 この時期は木々の葉は落葉しているので、明るい尾根である。
城ヶ尾峠から目指す菰釣山までの尾根は東海自然歩道であり、また甲相国境尾根コースは余り人が入らないので、静かな山歩きのできる陽だまりコースであります。
城ヶ尾山(1199m)到着 、11時20分~11時30分。
広々とした気持ちの良い山頂です。 菰釣山越しに富士山が綺麗に見えました。
枯れ葉を踏むサク、サクという音を聞きながら、明るい尾根を闊歩するのは気持ち良い。
中ノ丸(1280m)通過 、12時05分。
緩いアップダウンを繰り返しながら前進。 ブナ沢乗越(サガセ西沢への分岐)通過 、12時30分。
ブナ沢乗越から菰釣山に向け、少し進んだら菰釣避難小屋に着いた。 菰釣避難小屋到着、12時40分~12時55分
小屋の中で簡単な昼食とした。綺麗に整理整頓された避難小屋でした。 ここからが本日の目標の山「菰釣山」に向け前進。 腹ごしらえは済ませたのに、今迄の疲れが溜まったのか、この登りが非常に厳しかった。 菰釣山(1379m)登頂 、13時25分~13時45分。
かつてはブナが鬱蒼と茂っていた山頂の様でしたが、今は明るく周りの見晴らしは、とても良かった。富士が素晴らしい。
それにソーラーパネルが設置され、風速計があり機械の起動音が聞こえた。
気象の関係だろうか 山頂からの下りで珍しく10名ほどのパーティーとすれ違った。 菰釣避難小屋通過、14時。 ブナ沢乗越通過、14時05分。 ここからは三ヶ瀬(さがせ)林道へ向かうコース取りをした。 しばらくスズタケの中の滑り易そうな急傾斜の道をジグザグに下ると涸れ沢に出た。
沢沿いの下りだが、落ち葉が涸れ沢の石を覆い隠しているので、不用意に踏み込むと浮石で捻挫をしかねないので、慎重に下り意外と疲れた。 三ヶ瀬林道に合流、14時25分。 ここまで来れば林道下り、下流の方に「道志の森キャンプ場」があるので、紅葉を楽しみながらノンビリ下った。
道志の森キャンプ場の駐車場に15時丁度に到着。お疲れ様でした。
先日、ネイチャーでも年内の山行計画が届きましたが、大勢での行動は屋外と言えども、この時期は避けようと考えています。
人の少ない西丹沢は、樹林帯の中が多いですが、この時期は葉は無く、枯れ木も山の賑わい状態で明るい東海自然歩道が歩けました。