一度見てみたいと何回も参観手続きをし、やっと参観許可が頂けた。 去年の夏には京都御所を参観し、宮内庁が管理する5つの内2ヵ所を見る事が出来た。 あと、皇居・仙洞御所・修学院離宮があり、順次参観したいと考えている。
その参観許可ですが、簡単には中々頂けないんですよね 日本庭園として最高の名園であり、国内外を問わず人気が高いのに驚きました。
桂離宮については、教科書の写真で見た程度で詳しい解説書を見た事も無く、どこかに日本人の心が見えるのではと思い心躍らせて訪問しました。 以下の説明はパンフレットからの抜粋です。
桂離宮は御陽成天皇の弟、八条宮初代智仁(としひと)親王により、宮家の別荘として創建されたものだそうです。 他では長い歴史の中で、ほとんどの寺社仏閣が火災に遭ったりしていますが、桂離宮は創建以来永きにわたり火災に遭うこともなく、ほとんど完全に創建当時の姿を今日に伝えている。
総面積は付属地も含め約6万9千㎡余りである。 中央には複雑に入り組む汀線(ていせん)をもつ池があり、大小五つの中島に土橋、板橋、石橋を渡し、書院や茶室に寄せて舟着きを構え、灯籠や手水鉢を要所に配した回遊式庭園と数寄屋風の純日本風建築物とで構成されている。
苑路を進むと池は全く姿を消したり、眼前に洋々と広がったり、知らぬ間に高みにあったり、水辺にあったりしてその変化に驚かされる。 また、桂離宮には真(しん)、行(ぎょう)、草(そう)の三つの飛び石があり、庭の敷石で長方形の切り石と自然石とを組み合わせた延段や飛び石の変化を楽しみつつ、入江や洲浜、築山、山里等もあり、それぞれが洗練された美意識で貫かれ、晴雨にかかわらず四季折々の映し出される自然の美には感嘆尽きることを知らない。
作庭に当たり小堀遠州は直接関与していないとする説が有力であるが、庭園、建築ともに遠州好みの技法が随所に認められることから、桂離宮は遠州の影響を受けた工匠、造園師らの技と智仁(としひと)親王及び智忠(としただ)親王の趣味趣向が高い次元で一致して結実した成果であろう。
京都御所、京都大宮御所、仙洞御所、修学院離宮と共に皇室用財産(国有財産)として宮内庁が管理している。
参観中に何度も案内役の方が申しておりましたが、桂離宮は写真集等を見て頂いても本来の価値や良さは判りません。 1度と言わず2度、3度、5度と是非またご参観下さい。と重ねて申しておられました。
確かに1つの景色の説明を受けている時は、次に進む隣の景色は見えないように大きな木や塀で隠され、広い敷地内と言えども1ヶ所で全体を見渡せる場所は無いとの事です。
それは確かに四季折々の桂離宮を誰しも見てみたいと思いますが、根気良く何度も参観手続きを行わないと参観出来ないと言うのが、唯一の欠点ですね。 参観希望の方は希望日の3ヶ月前の1日からです。 根気良く何度も出しましょう。
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