奥秩父の中央部で、甲州・武州・信州の県境に位置する甲武信岳〈こぶしだけ〉(2475m)とその北側に甲武信岳よりも標高の高い三宝山〈さんぽうさん〉(2483m)をピストンで歩いて来ました。 途中でシャクナゲのトンネルを登りましたが標高2000m付近では、まだまだ見ることができました。
甲武信小屋の方の話では、「今年は例年より早かった。」と言われましたが、今後の気象状況が現状で推移すれば温暖化は進み、全ての植物の開花時期は早まり、やがてその開花時期が普通に変わるように思われます。
西沢渓谷入口駐車場に6時40分到着。 15分で準備を整え出発。 前回は長野県側から千曲川源流を登ったが、今回は体力試しも含め きつい西沢渓谷側から挑戦してみた。
西沢山荘手前の「徳ちゃん新道」入口到着」、7時25分。 ここからはカラマツ林の薄暗い中を徐々に高度を上げながら進む。 木漏れ日の中を見上げると木々の若葉の緑が素晴らしく、何とか見た通りの様子をカメラに収めようと撮ってみたが難しい。 そんなことを考えると人間の目の素晴らしさに驚くばかりである。
中高年の登山者が多い中、大きな荷を背負った若い男子4人パーティーに会った。 荷が大きいので「テントですか 」と尋ねたら「避難小屋泊まり」という、なるほど そう言う登山方法もあるのかと若者の考えに感心した。
自分は1人の時はザックを降ろしての大休止は取らないので先に進み、徳ちゃん新道・近丸新道分岐点通過、9時02分。 この分岐点前後はシャクナゲロードであった。 シャクナゲの木々のトンネルの中を歩く感じである。最初の方は既に終わっていたが、標高を上げてくるとまだまだ綺麗な花が沢山見られ、元気がもらえた。
シャクナゲロードを過ぎると再び樹林帯の中の急登が続き、
10時25分に左側が開けたというか崩れ落ちた明るい場所に出た。
崩れた場所から15分ほど登り、雁坂峠・西沢渓谷分岐点を通過、10時40分。 日差しは無くなり樹林帯の中であり、鬱蒼としたジメジメ感がが漂う。
更に樹林帯の中を登り、水平道になりホッとしたら木賊山(とくさやま)(2468m)山頂に出た。 到着10時47分。 5分休憩。 ベンチが1つあったが展望はなし。
木賊山を出て間もなくしたら、崩れ落ちた場所なのか地肌が出たガレ場となり、前方には堂々とした今日の目的の山『甲武信岳』が望めた。 もう射程距離内であるが、雁坂峠・西沢渓谷分岐から甲武信小屋までマップタイムで20分。 そして小屋から甲武信山頂まで20分とあるが、見る限りでは本当に20分で行けるのか と不思議に感じた。
甲武信小屋着、11時05分。
小屋の方と話をしたりで15分休憩。
甲武信岳山頂でお昼にしようと岩のゴロゴロした登山道に取り付いた。
周りに木もあり必死になっていたら、急に目の前に山頂表示のポールが見えた。 登頂11時35分。
登山者は10名ほどいたのに1つあるベンチを誰も使わないので利用させて頂きお弁当にした。 山頂ではガスが流れており、時折長野の川上村の野菜畑が望めた。
35分の大休止を取り、12時10分甲武信岳より標高の高い三宝山に向かう。
アップダウンはあったが、ほぼ平坦が多く歩き易かった。 展望はないが山頂の広いのに驚いた。
三宝山到着、12時35分。 ここまで来る人はいないようで、静かでホッとする山頂でした。 10分ブラブラし甲武信岳に戻った。
今日の目的は達成し、サア帰るだけだと思ったら歩速が快調となったが、甲武信の登り返しには参った。 行きは25分であったのに帰りは30分掛かってしまった。 三宝山から見た甲武信岳
やっとの思いで甲武信岳山頂に出たら、男子4人パーティーが居た。山頂着13時15分。 声を掛けて先に下る。甲武信小屋通過、13時26分。 駐車場から歩き始めて約6時間を経過、平坦や下りは平気でも登りがきつかった。 小屋を出てから木賊山への登り返しの時間がとても長く感じた。 この時は、登りはこれが最後と言い聞かせ頑張った。木賊山通過、13時45分。 西沢渓谷・雁坂峠分岐通過13時50分。 ここから下はシャクナゲの他にはイワカガミやサクラソウ、レンゲツツジなどが見られ快適であった。
徳ちゃん新道・近丸新道分岐通過、14時46分。 この辺りから滑り易く急な下りとなるので足元に神経を集中し、ながら歩きはしないよう、歩きだけに集中した。
徳ちゃん新道入口通過、15時54分。 この時間になると西沢渓谷から戻る人もなく、1人林道を歩いていると足の裏がジンジンと痛みを感じた。 西沢渓谷入口駐車場到着、16時15分。 自分の歩き具合を知っておくことも必要で今日完歩できて良かった。 笛吹の湯でノンビリし帰途に着いた。
山歩きブログをご覧頂き、ありがとうございます。 この甲武信岳登山についてのコースタイムですが、他の記事のコースタイムとは違い単独歩行のものです。 登山計画をされる方は昭文社等のマップタイムを参考にして下さい。
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