洛北の山深い鞍馬寺を参拝して来ました。
標高 570m。 太古から護法魔王尊(活力)のエネルギー(元気)に満ちた鞍馬山には、その気をうけて多種多様な「いのち」が安らぎ、豊かな自然が育まれてきました。 この地に奈良時代末に毘沙門天(光明)が、平安時代初めに千手観音菩薩(慈愛)が祀られて寺院の形が整い、多くの人々が真摯な祈りを捧げ続けています。
そんなこともあり、最近 鞍馬山はパワースポットとして、人気を集めています。 霊山として、密教系の宗教による山岳修験の場であったようです。 霊山とは、山そのものが神様で信仰の対象。そして山伏がその修行者でした。
歴史的には、鑑真和上の高弟である鑑禎(がんてい)上人が、宝亀元年(770)にこの地に草庵をつくり、毘沙門天を安置したのが、鞍馬寺の始まりとのことです。 その後、真言宗、十二世紀から天台宗に改宗。 以来ずっと続いたようですが、第二次世界大戦後、当時の住職が鞍馬弘教(こうきょう)を開き、天台宗から独立したとのことです。 そんな訳で、現在は単立寺院、鞍馬弘教の総本山。 古刹ですが、新興宗教というようです。
鞍馬寺の栞(しおり)では、この三尊を三身一体の尊天(宇宙エネルギー)として尊崇しています。 縁あるすべてがお山の元気を頂いて、自らの心華〔しんげ〕(純粋無垢な心)に目覚め「いのち」を輝かせることのできる和楽の世界の到来を願っているとのことです。
御本尊(三身一体)のひとつ、魔王尊は 650万年前、金星から降り立った、人間とは異なる元素を持つ、永遠の 16歳なのだそうです。 宇宙人の神様ということでしょうか あとの二つの御本尊は、毘沙門天と千手観世音であり、鞍馬弘教って不思議な宗教ですね。
なんか難しい栞の内容ですが、私たちの知っているのは牛若丸が修行したのが鞍馬山で、その牛若丸に剣術を教えたのが鞍馬天狗ということくらいです。
知らなかったんですが、天狗というのは、もともとは山の精霊のことを指すようです。
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