このところお天気続きの新潟地方。夕方帰りになると、西の空にくっきりと三日月が…きれいですよねー。数日前は、金星と木星を一緒に従えて、美しい天体ショーを見せてくれていた。
星の話と言えば、以前このブログでも紹介した沼澤茂美氏(8月23日参照)。そう、「胎内星まつり」を創設・主宰するイラストレーターで天文研究家だ。その沼澤さん、本を出した。「にいがた星紀行(野島出版・2000円)」がそれだ。
沼澤さんは地元M市出身。こよなく天界を愛していることはもちろん、この本を見ると「ふるさと新潟」を愛していることが分かる。地元紙などに連載した同タイトルのコラムに加筆、新潟に関連する星にまつわるの話をまとめたものだ。
単に天体のことを紹介するだけではなく、地元新潟の風土や歴史、興味深くも美しく幻想的な写真やイラスト、火星人や宇宙旅行の話など、とにかくサービス精神にあふれていて、天文知識のない私でも十分楽しめる。
今年、初めて沼澤さんに会ったが、その気さくな笑顔と話しっぷりに引き込また。テントからテントに渡り歩き、多くの人々と会話を楽しみ、酒を酌み交わす…そんな沼澤さんの人柄がにじみ出ている本である。