行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

北陸新幹線開業、ダイヤ改正を分析(その1)

2015年01月07日 | 鉄道

いよいよ3月14日で、北陸新幹線がデビューする。
新潟県では二路線の新幹線開業となり、一つの県で異なった地域をそれぞれ別の新幹線路線が走るのは日本でも初めて、新幹線の駅の数も岩手県と肩を並べ7駅と最高となる。
ただ新潟県としては、今回の北陸新幹線開業を前に、様々な議論を呼んだことはご承知のとおり。昨年末に発表されたダイヤ改正の報道発表を見て、悲喜こもごもといったところがある。

まあ上越妙高にどれだけの列車が停まるか、最速達型タイプ「かがやき」が停車するか否か、下越地方に住む人にはあまり興味が湧かないところ。上下15本停車は、上出来じゃね?現在の「はくたか」の列車本数を上回っているし、乗り換えが無くなるのは大きいからなー。
ただ、それほど時短にはなっていないんですよね。上越妙高から東京へは最速で12分短縮。直江津エリアからだと上越妙高で乗り換えることを考えれば、間違いなく現在の北越急行ルートの方が早い。

また、新潟から金沢へは、現在「北越」が運行されているが、新たに「しらゆき」という、なんとも懐かしい名前のアクセス特急が、新潟・上越妙高(一部新井まで)間5便運行される。
金沢までは遠かったですよねー。でも、ここでも時短は30分と、それほどびっくりするほどは早くないし、乗り換えが必要になる。

こんなことからしても、どこかの県知事が建設に関する負担金などでゴネたり、最速タイプの停車求めたりするのも、この結果を予想していたからだと理解できる。
ただ全列車を上越妙高に止めろとなると無謀な気がする。乗車率を見てからというJRの言い分は致し方ないところだろう。
名前のとおり、北陸新幹線だからして、富山・石川県民が恩恵に預かる感がどうしても強い。当たり前。
いや、一番得をしているのは、実は途中駅となる長野なんです。飛躍的に列車数が増えているし、大宮・上野のみの停車の「かがやき」によって、全体的に時間も短縮されることになる。東京からの利便性は、越後湯沢などの比にならなく向上する。
(写真上:北陸新幹線W7系と同じ仕様で、長野新幹線に導入されたE7あさま(昨年夏、東京駅で)、写真下:ダイヤ改正により上越妙高駅の時刻表を掲載したJR東日本新潟支社のHPから)


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