行き先不明人の時刻表2

何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

北陸新幹線開業、ダイヤ改正を分析(その2)

2015年01月09日 | 鉄道

さてさて、北陸新幹線開業後、一方の上越新幹線のダイヤへの影響や新潟駅での乗継はどうなるのだろうか?我々にとっては、上越妙高駅の停車数や北陸新幹線へのアクセス利便性よりも、こちらの方が大いに気になるところだ。

新潟・東京間の新幹線「とき」の減便は1本のみ。少しホッとする結果となる。
しかし、越後湯沢(一部高崎)・東京の「たにがわ」は大幅な減便。現「はくたか」との乗継を考えると、これまた致し方ない。
東北・上越新幹線の東京・大宮間の過密なダイヤに加え、北陸新幹線開業により大宮・高崎間でも過密なダイヤになるからね。
ただ、越後湯沢はリゾート地としての看板があるだけに痛い?軽井沢、志賀高原、飯綱高原、斑尾高原、妙高高原と沿線にリゾート地を抱える北陸新幹線の強みも見えてくる。湯沢だけではダメですよ。

問題は新潟以北からの上越新幹線への乗り継ぎだ。
「いなほ」の本数と新潟での乗り継ぎは確保されている。乗り換え時間が多少伸びていることは気になるが、新潟駅の高架化を心待ちにしたい。
ただ、東京への時間は伸びてしまっている。現在、最寄りの中条駅からの最速は、「いなほ」4号から「とき」314号に乗り換えて2時間22分。このタイプを利用してもダイヤ改正後は東京着が4分延びる。
出張の際に重宝する「いなほ」2号だと、中条発が7:01と16分早くなるのに、東京着が9分遅くなる。つまり25分長く旅行しなければならない。他の列車でも到達時間は軒並み伸びている。

あとは編成だな。今回の報道資料では詳しくは分からないが、たぶんE4MaxよりE2の編成が増えることは確か。長野新幹線からの置き換えですかねー。輸送力にも影響を及ぼさなければいいけど。

総体的には、~「とき」よ「たにがわ」よ、そこのけそこのけ「かがやき」が通る!~ってなところなんでしょうかねー。
何とかして新潟市や長岡市周辺、そして羽越沿線の魅力を掘り返し、発信することによって集客を図らなければ、次のダイヤ改正では新幹線のローカル線を生みかねない。田中角栄先生が草葉の陰から見ていますよ。
(写真上:上越新幹線主流のE4系Max型は、なぜか本数を減らすことに。羽越線のアクセス特急であるE653「いなほ」も高速化にブレーキ?。写真下:北陸新幹線と上越新幹線のダイヤ改正後の時刻表は、本数の違いが歴然としている(JR東日本HPから)。)
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