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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

「川のはなし」は、生涯学習から建設業の研修会素材に

2019年04月07日 | 旅行記・まち歩き
今年の冬は暖冬少雪。一時、春が早く来るものかと思えば、三月になって寒い日が続き、北海道では雪にも見舞われたとおり、新潟でも彼岸の頃や4月に入っても雪がちらつく寒さに見舞われた。
それでも4月になるとさすがに穏やかになってきたかな?
私が非常勤で勤務させていただいている会社も新入社員を迎える季節。今回も新入社員研修のプログラムを受け持つことになった。

私の話は、地域のことを学ぼうというもので、新潟県のこと(視点から参加の新入社員は出身県のこと)や地元の胎内市を流れる川の話から、建設業の意義を学ぼうというもの。
座学やワークの後に、実際に現場を見ることによって、より実感を持ってもらうというい毎年の流れである。



特に川の勉強では、実際、川に沿って車を走らせ、要所要所で車を降りて、特徴的な地形や構造物、物語を交えて解説。
上流部では、まだ雪の残る山々を見ながら橋の上に立つが、この日は時折晴れ間は出るものの、風が少し冷たく感じる。

V字渓谷や河岸段丘、扇状地、水無川という特徴的な地形が随所に見られ、学校の先生方の実物研修教材としても注目される地元の胎内川。水は、工業、農業、生活用水、発電などにも利用され、私たちの生活に欠かせないものであり、貴重な動植物の生態系を生み出してもいる。



この川には、土木構造物で昔からの防災の知恵が詰まった「霞堤(かすみてい)」が何か所かに設置されている。武田信玄が考案したといわれていて、あらかじめ川の堤防を切っておいて、洪水時に水を一時的に避難させる機能を持つ場所になる。
今は公園化されているところが何か所かあり、もう少し立つと桜や新緑が楽しめるスポットとなり、私のお勧めの場所でもある。
この辺の下流域まで来ると、青空ものぞき少しだけ春を感じさせてくれる。



下流になると、扇状地のかなめ部分から伏流水となった水が、下流部で湧水・自噴する地帯があるのも特徴的。
海岸から2キロしか離れていないのに高山性植物である水芭蕉の群生地があるのも特徴。川の流れによって山間から流れてきた種子が、伏流水といった一定温度の水温に守られて群生したのだろうか?

その土地ならではの地形や地質、そして特徴的な自然を探すこと理解することは、地域の発展とともに支えられてきた建設業にとっては、必要な知識だと思っている。
10年にも前に生涯学習の素材として作ったスライドを基にした教材だったが、いま建設業の方々から注目をしていただいて、来月には協力業者の研修会に招かれて講演させてもらうことにもなっている。メジャーデビュー!






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