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何も考えずに、でも何かを求めて、鉄道の旅を続けています。今夜もmoonligh-expressが発車の時間を迎えます。

魚梁瀬森林鉄道の廃線跡地は、近代土木遺産だ!

2019年12月22日 | 土木構造物・土木遺産
高知に行った時の鉄道ネタ。と言えば予土線とか「ごめんなはり線」とか思われるかもしれないが、今回は廃線を訪ねた。
乗り鉄の私には、珍しい書き込みになるのだが、私が鉄道好きと知っている高知の知人(師匠)が、気を遣ってくれて案内してくれたのが「魚梁瀬(やなせ)森林鉄道跡」だ。

日本三大美林として知られる「魚梁瀬杉」を運び出すため、安田川、奈半利川に沿って、馬路村魚梁瀬地区に伸びる森林鉄道。
安田川線と奈半利川線の本線、その他の支線を合わせると250キロを超える国内でも屈指の総延長を誇り、山から切り出した木材を奈半利の貯木場まで運ぶほか、生活路線としても親しまれた。
明治後期に運行を開始し、戦時中までその線を拡張していたものの、道路網の整備や魚梁瀬ダムの完成などもあり、昭和38年には廃線。

ただ、ここは山の中に伸びる路線ということもあるのか、後から調べてみると、意外に鉄道遺構がそのまま残されている場所が多いようである。
廃線跡だけでなく、数々の隧道や桟道、橋などが残り、現在でも道路や橋等で使用されていたり生活の一部に色濃く溶け込んだりしている。

そして、それらの以降は土木建造物としても大変貴重だということで、国の重要文化財にも指定されている。その数18か所ですよ!

この日見学したのは田野町の奈半利川沿い・旧奈半利川線にある僅か30メートル弱のトンネル「加茂隧道」と、重文指定されているコンクリートガーダー橋で近代化産業遺産群にも認定されている「立岡第二桟道」。
いずれも立派に保存されていることにビックリ。地元の保存会の方々が、この森林鉄道を愛し、伝えていきたいという意気込みを感じる。
馬路村には、保存用の車両を走らせる公園「魚梁瀬森林鉄道」などもある。

この書き込みのカテゴリーを、「鉄道」や「旅行記」にするにはもったいない?土木遺産としても認めてもらいたいなら「仕事」?いや「歴史」という分野で伝えていくべきか、ちょっと悩んでしまう。


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