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第二床固がみえ~る「にとこみえ~る館」がフルオープン

2020年08月05日 | 旅行記・まち歩き


実は、三週連続して大河津分水に通っている。信濃川のことを掘り下げていくと、またまた新しい発見に出会い、面白い。
今回は、掘り下げるのではなく、通水100年を迎えようとする大河津分水が、その水流によって掘り下がらないようにするための工事、「第二床固(とこがため)」工事を紹介する施設が「にとこみえ~る館」だ。国土交通省信濃川河川事務所が設置・管理する。

大河津分水については前二回で紹介してきたが、この分水路に最初の通水が行われたのが1922年。それ以後も大きな洪水に見舞われるなどして、何回となく大手術を経験しているが、海岸部にほど近い第二床固は、昨年の台風19号などの影響もあって、大規模な改修工事が行われている。(第一床固は、分水路の可動堰のすぐ下流にある。)
水を流しながら、川底にコンクリートを打設するなどの難工事だが、「ニューマチックケーソン工法」という水中に鋼製のケーソンという箱を設置し、基礎部分の工事を行うというもの。レインボーブリッジや明石海峡大橋などにもこのケーソン工法が使われており、信濃川にかかる「万代橋」は、初めて日本人のみの手でケーソン工法により建設されたもの。

ただ、上記の床固工事だけでなく、川幅を広げるための山の切り崩し、魚道の設置、野積橋の架け替えなど、大きな工事が集中する「令和の大改修」とも言っていい事業。
既に平成27年度から工事に着手しているが、完成は令和14年の見込み。実に17年もの歳月を費やし工事が行われているのである。総工費は1200億円。



工事が進めている中で「にとこみえ~る館」は、7月22日にフルオープン(以前からソフトオープンはしていたそうですがー)。今回、目の前で施工される大河津分水路改修工事を紹介するためだけに設置された。
施設の屋上から工事現場を見渡せたり、裏山の高台に見学スペースを設けて、「にとこ」が更に見えるように展望台スペースに上がることもできる(チャレンジコースとして、要受付)。

こんなマニアックな施設に誰が来るんだろうと思いきや、結構ひっきりなしに人が入っていました。私と同じもの好きもいるんですねー(失礼!)。今度は、工事を実施している平日にお邪魔します!
何だか心憎いことしてくれますね、国土交通省。













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