かつての旅路を辿りながらのサトゥーたちの旅は、ついにセーリュー市に到着。ゼナたちとも再会するが、迷宮攻略がなかなか進んでいないセーリュー市では獣人奴隷たちを肉の壁にして騎士たちを戦わせるスタイルになっていた。
一大イベント「闘技大会」が開催されるという噂に、ホムラと仲間たちも装備調達やらレベル上げやらに余念がなく、万全の状態でエントリー。
（……まさかと思うけど雪代斗和？ お前もしかしてもう何かやらかした後とか言わないよな!?）
「……Oh……汚い花火だぜ……」
「……神様。神託はもう少し分かりやすく伝えてください」
「７日で国を作れても、７日で王にはなれなかった」
みんな「あるはず」「やるはず」と思っていた夏イベントはやっぱりあった。そして舞台は予想通りの海！ ユートたちも準備万端で海に囲まれた島の特設ステージへとエントリーした。
「人は自分で考えて行動をしなければならない。人に言われて流されるだけの人間になってしまうのは悪くないだろう。だが、そうなってしまえば、レオルドもそこらにいる人間と変わらない存在になってしまう」
人づきあいが苦手で職場でもハブられがちな35歳フリーター、多井田勇の唯一の生きがいはVRMMOだけれど、最近はゲームにもリア充が増えて、陽キャなリア充があっという間に意気投合してパーティーを組んで楽しくやっているのに、ソロでしかプレイできない自分は伸び悩んだ末にＰＫにやられる始末。そんな多井田が新作タイトルのβテストにエントリーするのに成功した。これでスタートダッシュでゲームをやり込み、正式稼働後にリア充初心者プレイヤーを狩って鬱憤を晴らせるじゃないか！
アインズの率いる魔導国は瞬く間にその覇権を拡大。その意図をいろいろ考えすぎた法国首脳陣は魔導国の侵略に備えるため、とりあえず気にくわないエルフの国を攻撃してエルフの王を打倒してやろうという結論に至った。
「ああ……そっかあ。苛めは悪いことだもんなあ。いやー参ったねこりゃ。苛めっ子を苛めたら、そりゃ俺も苛めっ子だ」
「オレはハッピーエンド至上主義だから、こんな終わり方は許せないんだ」
「あたっ……誰です、私の臀部に矢を刺した人は」
戦略級ファンタジーSLG「Eternal Nations」に似た異世界に転生してしまった伊良拓斗。それこそは自由に出歩けなかった彼が熱中していた唯一の趣味だったのだが、問題は彼の勢力は邪悪属性文明「マイノグーラ」だったことだ。ゲームそのままではないけれど、属性がすべてに影響する世界。善の勢力とは無条件で敵対してしまうゆえ、なんとか中立陣営と交流誌ながら邪神ポジの足場固めしていく拓斗だったが、彼らの前に突如として謎の敵対勢力が出現した。
「ちょっと貴方がわからなくなって来たんですが、商人なんですか？」
