「偉業を成しとげるために危険をおかすのを怖れてはならない。けれども、無知で無謀なギャンブルに人命を賭けたりしないよう最大の注意を払わねばならない」
1927.8/31『アウトルック』に掲載されたミルドレッド・ドーランを偲ぶ言葉の一節。
「/」という記号は日本のヤオイにおける「×」と同じようなものと考えれば良いんですよね?
この本は現実世界における宇宙開発の担い手である「NASA」と架空世界において人々を宇宙冒険へと誘ってきた「スター・トレック」という似て非なるものをスラッシュすることで、アメリカ社会におけるサイエンスとセックスとポピュラー・カルチャーを浮き上がらせようというもの。ファンタジーとリアリティーは裏表なのです。
ただ第1部「NASA神話の光と影」でイメージで誤魔化されがちなNASAの無為無策、予算獲得のためのその場しのぎ、旧態依然の女性特別視、トラブルの原因隠しなどを指摘する一方、第2部「もうひとつの『スタートレック』ではスタトレ同人誌界での傾向と対策というか、どういう組み合わせが容認され、どのようなストーリー展開が非難されるか等について語っているわけですが、今ひとつ全体の構成がしっくりと頭に入ってきません。というか、この本全体で何が言いたいか飲み込めないのは真剣に読んでいないせいなのかな。
さっくりまとめてしまうと、どちらも宇宙テクノロジーの象徴であり、互いに影響し合っていることは事実。頭が硬直しきっているNASAは、この際、スタトレ同人誌の方も見習って、ホモエロな平等主義と反人種差別思想で徹底的に染め上げなさい……ってことなんでしょうか?
プロローグも第1部、第2部、エピローグもそれぞれの論としては面白いです。ただ、論文の構成として考えるのであれば、もうちょい一体化した方が読みやすくなる気がします。
訳者はあまり『スター・トレック』を知らないのかしらねとあとがきの引用箇所を見て思いました。少なくとも日本版オープニングには思い入れはない模様。
【NASA/トレック】【女が宇宙を書きかえる】【コンスタンス・ペンリー】【NASAおたく】【スター・トレックやおい】【IDIC】【集団トラウマ】【スラッシャー】【シルエット・ディザイア】【チャレンジャー事故】
1927.8/31『アウトルック』に掲載されたミルドレッド・ドーランを偲ぶ言葉の一節。
「/」という記号は日本のヤオイにおける「×」と同じようなものと考えれば良いんですよね?
この本は現実世界における宇宙開発の担い手である「NASA」と架空世界において人々を宇宙冒険へと誘ってきた「スター・トレック」という似て非なるものをスラッシュすることで、アメリカ社会におけるサイエンスとセックスとポピュラー・カルチャーを浮き上がらせようというもの。ファンタジーとリアリティーは裏表なのです。
ただ第1部「NASA神話の光と影」でイメージで誤魔化されがちなNASAの無為無策、予算獲得のためのその場しのぎ、旧態依然の女性特別視、トラブルの原因隠しなどを指摘する一方、第2部「もうひとつの『スタートレック』ではスタトレ同人誌界での傾向と対策というか、どういう組み合わせが容認され、どのようなストーリー展開が非難されるか等について語っているわけですが、今ひとつ全体の構成がしっくりと頭に入ってきません。というか、この本全体で何が言いたいか飲み込めないのは真剣に読んでいないせいなのかな。
さっくりまとめてしまうと、どちらも宇宙テクノロジーの象徴であり、互いに影響し合っていることは事実。頭が硬直しきっているNASAは、この際、スタトレ同人誌の方も見習って、ホモエロな平等主義と反人種差別思想で徹底的に染め上げなさい……ってことなんでしょうか?
プロローグも第1部、第2部、エピローグもそれぞれの論としては面白いです。ただ、論文の構成として考えるのであれば、もうちょい一体化した方が読みやすくなる気がします。
訳者はあまり『スター・トレック』を知らないのかしらねとあとがきの引用箇所を見て思いました。少なくとも日本版オープニングには思い入れはない模様。
【NASA/トレック】【女が宇宙を書きかえる】【コンスタンス・ペンリー】【NASAおたく】【スター・トレックやおい】【IDIC】【集団トラウマ】【スラッシャー】【シルエット・ディザイア】【チャレンジャー事故】