付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2」 黒留ハガネ

2019-08-31 | 超能力・超人・サイボーグ
 超能力に目覚めた佐護杵光は、世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った。
 具体的には、自分の能力を触媒に超能力者を次々に生み出し、世界の闇と戦う秘密結社・天照を作り、それから戦うべき闇の存在を用意した。パートナーとなった鏑木は、その資金力とコネクションを駆使して警察やマスコミに働きかけ、なんか怪しい事件が起こっているっぽいけど証拠はないという状況を作っている。まさに究極の自作自演である。
 ところが、そんな天照に不思議な客が姿を見せる。とがった耳の銀髪の幼女。まるでエルフみたいだが、さすがの佐護もエルフまでは用意していない。
 けれど、彼女こそ、魔法科学が隆盛して魔王が絶滅危惧種になり、手厚い保護を受けるほのぼの世界に逆ギレし、片道キップで世界間の障壁を突破してきた本物の異世界人だった。この世界には闇の勢力が存在し、魔王との闘いが待っていると……。

 異世界人ロナリア・リナリア・ババァニャン(905歳)、通称ロリババァの襲来である。
 そりゃあ、怒るよね。巨悪との戦いを求めて世界を渡ってきてみれば、自作自演のマッチポンプ劇場だったら。

【世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2】【黒留ハガネ】【カット】【オーバーラップ文庫】【マッチポンプギャグコメディ】【酒場のマスター】【ボーイミーツガール】【般若心経】【脱サラ秘密結社】
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「新しいゲーム始めました。2」 じゃがバター

2019-08-30 | VRMMO・ゲーム世界
「神は信じてもいいけどそれを運用する『人間』を信用する気になれない私です」

 VRMMO『異世界』にホムラは満足して仲間たちと気ままに遊んでいるのだが、最近、彼には気になることがある。どうにも自分のスキルや称号がインフレぎみではないのかと。
 運営が用意した大型ミッションにも関わることなく、特にレベルを上げて攻略最前線ということもなく、その場その場で出会ったNPCたちと普通に会話し、出会ったイベントは素直に受けているだけなのに、なんでそんなに気軽に神さまが現れて次々に祝福を授けてくるのか。【剣王】とか【賢王】なんて称号がいつの間にか付いてくるのか。こんな話、他人にはできない……。

 意図せずに運営がまだ開放は先だと想定していたイベントを次々に開けていってしまう主人公のゲーム日記。そのうち、運営が開き直り始めますが、それはまだ先の話。
 デスゲームにならないVRMMOものの話は、一般にだらだら起伏もなしに続いて終わり時を見失いがちですが、こちらは幸運の連鎖が主人公のかせとなり、だんだんゲームにおける主人公の重要性が無視できなくなりますので、そのあたりはうまく着地してもらえるかなあと期待しています。

【新しいゲーム始めました。2~使命もないのに最強です?~】【じゃがバター】【りりんら】【TOブックス】【無自覚最強ファンタジー!】【騎獣】【暗殺者ギルド】【月見の宴】【酒造】【紅茶】【暗殺者】
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「太陽の王子 ホルスの大冒険」 音楽:間宮芳生

2019-08-29 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 「太陽の王子 ホルスの大冒険」は1968年公開の東映まんが映画。リアルタイムで劇場で観ておらず、知ったのは遥か後になってマンガ家の和田慎二が自作品の中でヒロイン・ヒルダ推ししてたから。その頃、月刊OUTの読者欄にヒルダのイラストが載っていたりして「こんなヒロインの出てくる作品があるんだ」と。本編を見るより先にヒルダの唄の歌詞は知っていたもんな。ヒルヒルヒルヒルルル……リリリルル……♪
 そういえば、映画公開時のキャッチコピーは「ホルスはとても強いんだ!」。和田慎二のヒロイックファンタジー「ピグマリオ」が連載されていたとき、「クルトはとても強いんだ!」のキャッチコピーを雑誌だかファンの投稿だかで見た記憶があるけれど、こっちが元ネタかあ……。

 そんな『太陽の王子 ホルスの大冒険』を制作していた頃のアニメスタジオを舞台にしたNHK朝ドラ「なつぞら」がやっていて、それに合わせたかのようにサウンドトラックCDが今頃発売。便乗ではないらしいけど「朝ドラ『なつぞら』で」とライナーノートのネタにもなっていたから、良いタイミングには違いありません。CDは2枚組。1枚目は普通に使用された曲が収録。2枚目はヒルダの唄の没バージョンとか未使用曲やタンバリンの効果音とか狼のそれとかの落ち穂拾い集。
 ライナーノートには曲ごとの解説とか、収録当時のメモとか、映画公開時の図版とかあれこれ載っていて楽しいのだけれど、面白いと思ったのは最後の声の配役リスト。トップに来るのが魔王グルンワルドの平幹二朗で、そのあとメインキャストがぞろぞろ続いて、主人公のクルトが来るのが5つ後。その次は村人……って、主人公の扱いが低すぎ。

【太陽の王子 ホルスの大冒険】【間宮芳生】【高畑勲】【大方斐紗子】【市原悦子】【平幹二朗】【堀絢子】【東野英治郎】
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「009ノ1」 石森章太郎

2019-08-28 | 超能力・超人・サイボーグ
 石ノ森章太郎といえば代表作は『サイボーグ009』。それと女忍者くのいちを足して割って、「009ノ1」としてサイボーグ女スパイが活躍するアクションマンガも描き始めました。1967年のことです。さすがに本家009ほどではありませんでしたが、SEX&バイオレンスな成年向けコミックということで評判も上々。1969年には原作と全然中身の違うテレビドラマ版が登場。時代は飛んで2006年にそれなりによくできたテレビアニメ版、2013年には今度は実写映画になってます。
 これは、その原作コミックを6本集めた増刊本。成年向けといっても今では週刊少年ジャンプの方が過激なくらいですね。

【009ノ1~スパイ死闘編】【石ノ森章太郎】【サンコミマガジン】【漫画アクション】【ゼロゼロクノイチ】【ダブルオーナインワン】【オーオーナインワン】【東西冷戦】【タイムマシン】【アンドロイド】
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「アラフォー社畜のゴーレムマスター(6)」 高見梁川

2019-08-27 | 異世界転生
 湖に沈んだ古代の遺跡パズルに向かった元・アラフォー社畜の松田は、そこで幼いまま人形のように時間が止まってしまったのノーラの妹マリーカを見つける。そこで、マリーカを救うべく迷宮に挑むのだが、その松田の前に狂気に飲まれたシェリーが立ちふさがる……。

 大いなる力には大いなる責任が……なんて気にしない主人公。ブラック企業の社畜として理不尽にこき使われた末の転生なので、基本的に人間不信の組織不信。普通ならこの主人公が浄化され、心の黒いものをぬぐい去られていく過程が物語の主軸となるかと思うのですが、周囲は理不尽な要求を押しつけようとするブラック権力者を始め、欲得がらみで寄ってきたり襲ってきたり騙そうとする人間ばかりで、なかなか主人公の心の闇は晴れません。むしろ濃くなってます。少しずつ、自分に好意的な人たちは助けるようになっているだけ前進でしょうか。
 松田の心に安らぎあれと祈るばかりです。

【アラフォー社畜のゴーレムマスター(6)】【高見梁川】【吉沢メガネ】【モンスター文庫】【社畜ファンタジー】【小説家になろう】
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「フリーライフ7」 気がつけば毛玉

2019-08-26 | VRMMO・ゲーム世界
 夏の到来に、貴大は仕事のやる気を完全になくしてしまう。普段だったら、そんなぐーたら店主を鉄拳制裁でもしそうなユミエルが、なぜか長期休暇を提案し、南国の楽園へ向かうのだった。
 ところが、楽園にも貴大ダイスキな白黒コンビが出現。転移魔法で無人島へと飛んでバカンス三昧になるかと思いきや、なぜか貴大の生徒たちが漂流していて不本意なサバイバル教室が始まってしまう……。

 ゲームしていたら異世界に転移してしまい、帰るためにスキルを上げつつ方法を探してみたけれど、どうも帰れなさそうということで能力任せで自堕落な日々を送ることになった主人公の日常譚。一緒に転移した仲間があれこれ画策しているみたいだけれど、とりあえずぐーたら夏のバカンスです。

【フリーライフ7~異世界何でも屋奮闘記】【気がつけば毛玉】【かにビーム】【スニーカー文庫】【異世界スローライフ】【激動の夏休み】【イルカ】【抱き着きコバンザメ】【課外授業】
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「ロードス島戦記 誓約の宝冠1」 水野良

2019-08-25 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「この王冠を戴いた物は他国を侵略出来なくなるであろう……」
 英雄たちの活躍で呪われた島ロードスにも平和が訪れ、不戦を誓い合う王たちに大賢者より“誓約の宝冠”が与えられた。それから100年……。

 日本のファンタジー界を牽引して、児童文学ではないファンタジーを定着させた代表作の1つ。小説ジャンルではこれとスレイヤーズ、コミックでは中山星香の諸作品と「クリスタル・ドラゴン」あたりが原動力かな。おっと、忘れてはいけない歴史転生&現代知識チートの原点「王家の紋章」。

 舞台は元々の物語から100年後ということで、かつての主人公パーンもおそらく鬼籍に入っているであろう時代。他にも生き残っているキャラはいそうだけれど、まずはエルフの戦士“永遠の乙女”ディードリッドを中心に物語が進みます。エルフと人間、寿命の違う者同士の交流のその後……ってのは、なかなかメインテーマとしてはまだきちんと語られていないジャンルかな。
 そして、とりあえずの敵はかつては正義の陣営として主人公たちをバックアップしていたフレイム、主役となるのはかつての仇役マーモ公王の末裔ライル。いろいろ立場が逆転し、前シリーズから生き残った登場人物の誰が再び出てくるか、いろいろ展開が楽しみなシリーズ開幕です。

 イラストの左さんは本当に巧くて好きなイラストレイターさんだけれど、名前が一般的な単語1文字にされると検索かけられないんですよね。最近、こういう短くて検索で絞れない名前が多いのは、Googleとか検索エンジンへの挑戦でしょうか?

【ロードス島戦記 誓約の宝冠1】【水野良】【左】【角川スニーカー文庫】
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「蓬莱学園の航海!2」 やなせじゃこう

2019-08-24 | 学園小説(不思議や超科学あり)
 「航海!」は2巻完結。本当は1冊に収めたかったけれど、そうすると分厚くて読みにくくなるんだよね。自分が手にとって疲れない厚さということでの二分冊です。

 さて、今回のテーマは太平洋の船の旅。蓬莱学園!といいつつ、いきなり島の外に出てしまったわけですが、これは90動乱当時まで遡る話。当時の生徒会選挙で「学園独立」を公約にして犀川執行部が勝利して、いきなり犀川執行部が吹き飛ぶような紆余曲折あっても「独立するぞ!」でネットゲーム90が終わったと思ったら「独立反対」政権が誕生し、いつの間にかうやむやになっていたので、やはりプレイヤーが動かなくてはと、パソコン通信フォーラム「蓬莱BBS」上で「蓬莱学園を中世の大学のように世俗権力とは隔絶した組織にする」を目標にあれこれ企画していました。その1つが巨大船を分校扱いにして太平洋地域を漫遊し、存在をアピールして独立の布石にしようというアーパス計画です。ところが、これもオフィシャルに採用されたと思った瞬間、利権まみれの汚職ネタにされ、あげくは母船の予定で購入したタンカー〈あやめ〉が嵐で座礁して頓挫。頑張っていた外務委員や独立問題調整委員たちの心を折ったエピソードとなります。

 頓挫したアーパス計画でしたが、海洋冒険のネタとしては面白く思えたし、ネタもそれなりに練り込まれていたので座礁させたままにするのはもったいない。もったいないの精神がPBMでは大事なのです。ここで使うのはムダだからと大事に温めたネタを捨てる思い切りの度胸と、あとで使えるからとこっそり拾い直して保管しておく貧乏性の2本柱は創作者の資質じゃありませんか?
 そろそろほとぼりも冷めただろうと「Posta☆Tale」で使い回しの企画準備を進めていたら、それがたまたま蓬莱学園FCとつながって、「ならタイアップしてやったら面白くない?」ということで実現の運びとなった次第。出航を見送るシーンは当時のプレイヤーたちへの鎮魂歌でもあるのです。

【蓬莱学園の航海!2】【やなせじゃこう】【はざましゅんいち】【ゆに】【しろさい】【ぽすたる☆ている】
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「蓬莱学園の航海!1」 やなせじゃこう

2019-08-23 | 学園小説(不思議や超科学あり)
 「蓬莱学園の航海!」は、PBM同人誌「ポスタル★テイル」の97年2月発行の37号から98年5月発行の42号にかけて開催された同人PBMで、1年間にわたって連載……というかプレイされ、冊子上では大まかなストーリーの流れを日記形式の小説で、ポイントとなるシーンはコミック形式で掲載されていました。プレイヤーには別に個別に詳細なリアクション文章が郵送されていました。今、考えるとけっこうヘビーな運営です。
 そもそも、このPBMは、蓬莱学園ファンクラブ(以下「FC」)の後援を受け、登場させるNPCやアイテムがFC主催の企画とかぶらないよう事前に打ち合わせで調整され、航海のゲーム結果がFCの記事となり、またFC企画での事件も〈なでしこ〉サイドに伝わるようになっていたタイアップ企画だったのです。

 それから20年以上が経過し、ネットゲーム「蓬莱学園の冒険!」も30周年記念ということでいろいろ企画が動き出していますので、この機会に虫干ししようと思った次第。思いつきの企画なので、イラストも描き下ろしはなし。ただ、当時のデータは3.5フロッピーディスクなので、今さら読み出すシステムもないし、そもそも行方不明だし……ということで、文章については当時のプリントアウトしたリアクションをスキャンして、OCR読み取りして、欠損部分は手打ちして……と、そちらの方に手間がかかりました。
 もともと、そんなに需要があるとも思えないし、とりあえず30部刷って完売。ほぼ、実質的に完全注文生産。本としての出来は良いと思うけれど、やはり部数を刷らない小説本は割高。1000部刷って1000部捌けるなら、一般書籍並みの値段にできるけれど、確実に在庫の山を抱えるだけだよね。

【蓬莱学園の航海!1】【やなせじゃこう】【はざましゅんいち】【ぽすたる☆ている】【ゆに】【マスターX】【しりる】
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「三世の先の幸福余暇」 山田まる

2019-08-22 | アイドル・声優・芸能
 幕末に死んだ坂本竜馬と岡田以蔵がカルデアを経て現代に転生した後の物語……ってことで、ゲーム「Fate」が前提らしいのだけれど、まったくの未プレイで読んでも問題なし。つまり、最初の人生でこじれてしまった2人の関係が、間に一度別の人生を挟んだことでふりだしに戻った……という理解でよろしいのでしょうか。
 その最初の物語『三度目の正直、もしくは改めてのハッピーエンド』が面白く、その後日譚ともいうべき短編集にも期待して、コミケ96初日にゴー。

 現代に転生した坂本竜馬と岡田以蔵は役者としての人生を歩み始め、何の因果か、岡田以蔵が坂本竜馬役でドラマ主演することになり、坂本竜馬もその相手役として岡田以蔵を演じることとなる。このドラマは好評で迎え入れられ、今までは舞台中心で注目度が低かった岡田以蔵にも脚光が当たるようになり、それが坂本竜馬にはすごく嬉しかったのだ……。

 週刊誌に追いかけられたり、テレビのトークショーに出演したり、ラジオに出たり、写真集が出版されたりとてんやわんやのあれやこれや。読んでいるうちに、くすくす笑えて、ぽわぽわと幸せになる1冊。

【三世の先の幸福余暇(ハッピーロスタイム)】【山田まる】【せみ】【まつろみん。】【健全マルデアロマンス風味】
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「スパイダーマン:スパイダーバース」 マーベル

2019-08-21 | 超能力・超人・サイボーグ
 映画が面白かったので、Blu-ray&DVDも観る。とりあえずAmazonでいちばん高いやつ。
 絵コンテとか作りかけのCGを織り交ぜて決定稿とは違ったストーリー展開を見せるユニバースモードもあるけれど、やはり完成稿には完成稿になるだけの理由があるよね。テンポの良さが違うもの。やはり、こちらが好き。きちんと単体の映画として完結している上に、次作への期待ももたせるという意味では 『スパイダーマン:ホームカミング』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』より上だと思うな。そして、Blu-ray&DVDならではの機能というか、特典映像によればスタン・リーのカメオ出演は1ヵ所だけでなく、20ヵ所くらいはあるらしい。雑踏の中とか電車の車窓とか、「スタン・リーをさがせ」状態。
 しかし、あらためて思うのは、ストーリーに1本芯が通ってる話は安心して観ていられます。「大いなる力には……」のくだり。最近、なろう小説とか読んでいても、タナボタでチート能力を手に入れた主人公が面倒はイヤ、他人とは関わりたくないと、チートを隠してこっそりマイペースでやる話が多くてもやもやしてたんだけど、つまりそういうこと。超人になって、みんなのために働いても苦労ばかりで得るものは少ないかも知れないけれど、それをやらなかったら助けられない人がいる……ってことを認識しているかどうかってことなんです。

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「アステリズムに花束を」 S‐Fマガジン編集部

2019-08-20 | その他SF(スコシフシギとかも)
 最近売上が芳しくなかったSFマガジンが、百合(女性間の関係性を扱った創作ジャンル)とSFを組み合わせて特集したら創刊以来初の3刷と、みんなどれだけ百合が好きなんや?という快挙達成。
 中でも、特筆すべきはナムボク名義でpixivにて発表された短編小説「月と怪物」が収録されていること。

「では、これから無知蒙昧にして分別もつかない文明不毛の魂の稚児たるきみに、この社会主義国家の人民平等の理念の下、同志諸君と足並みを揃えるための授業を始めよう」

 ソビエト連邦の街の片隅で、ホームレス生活を送るエカチュリーナ姉妹が当局によって捕縛され、東西冷戦の軍拡競争のさなか、施設で育てられて人体実験の被験者となるのだが……。

……という、ソ連ファン歓喜の問題作が、よりによって百合文芸小説コンテストに応募されてしまって話題沸騰。読者困惑。人呼んで「豪速球ソ連百合」。

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「蓬莱学園の復刻!」 遊演体

2019-08-19 | 学園小説(不思議や超科学あり)
 好評だった『90年度宇津帆島全誌』に加え、ネットゲーム90の会報だった『蓬莱タイムズ』12ヶ月分をぎゅっと詰め込んだ、掛け値なしの復刻版。表紙イラストは、ゲーム開始前にゲーム雑誌の募集広告として使用されたもので、そのときはモノクロだったので、カラー表紙は嬉しいですね。蓬莱タイムズ1月号でも使ったか。でも校章が邪魔。30周年企画では、中村さんの蓬莱イラスト集を期待したいところです。

【蓬莱学園の復刻!】【90年度宇津帆島全誌】【ネットゲーム90「蓬莱学園の冒険!」総集編】【蓬莱学園・メディア委員会】【遊演体】【柳川房彦】【中村博文】【地球空洞説】【五行】【オペラ座の怪人】【ファラオ・ゲーム】【オルフェウス・ギャンビット】【メイルゲーム】【プレイ・バイ・メイル】【ネットゲーム】
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「90年度宇津帆島全誌」 蓬莱学園・メディア委員会

2019-08-18 | 学園小説(不思議や超科学あり)
 ネットゲーム90の総集編で、単なるリアクション集ではなく、月毎の出来事を俯瞰的に総括したレポート、NPCの元設定イラストからハリン語講座、C#理論解説、PCもNPCも関係なく詰まった人名事典や家系図など盛りだくさんで、最終のオフィシャルイベントのレポートまで収録されています。1年間の熱気がぎっしり詰まった1冊で、人名事典のNPCに込めた六行マスターの熱い解説には引いてしまうくらい。
 まさにメモリアルな1冊です。

【90年度宇津帆島全誌】【ネットゲーム90「蓬莱学園の冒険!」総集編】【蓬莱学園・メディア委員会】【遊演体】【柳川房彦】【中村博文】【地球空洞説】【五行】【オペラ座の怪人】【ファラオ・ゲーム】【オルフェウス・ギャンビット】【メイルゲーム】【プレイ・バイ・メイル】【ネットゲーム】
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「宝島 COMPLETE DVD BOOK vol.3」 東京ムービー新社

2019-08-17 | トレジャーハンター・宝探し
 アニメ「宝島」最終巻のジャケットは、予想通りシルバーの振り向きざまのラストカットです。アニメ「宝島」といえば、ファンアートでもオフィシャルでもこの1枚になる笑顔です。監督をして「笑顔が素敵な男なんだよ。男らしいというか、こいつ悪い事やってるけど、信用できるかもしれないと思わせるような」と言わしめた、海賊の男っぷりでみんな泣きます。

 この3巻の特色はそれ以外の脇役が活き活きと動き始めていること。海賊その3くらいだったカモメのパピーも御調子者っぷりをフルに発揮してキャラをアピールしてきますが、なによりもグレイです。原作では船長に味方した水夫その1くらいで名前がついているだけマシな脇役でしたが、なんといっても敵が海賊シルバーです。元気は良くてもまだまだ未熟なジムや、治安判事のリブシー先生やお金持ちで気の良いトレローニさん、厳格なスモレット船長だけではキャラ的にまだ太刀打ちできません。そこでいつの間にか寡黙なライバルキャラとして存在感が日増しにアップしていきます。もう、この作品って、ジムとシルバーの話じゃなくなりました。グレイとシルバー、灰と銀の戦いです。これがジョーと力石くらいの熱い世界となります。そして、ほぼ後日譚というべき最終回「フリントはもう飛べない」で、号泣必至の物語として語り終えられます。
 DVDにはレーザーディスクでボックスが発売されたときの特典映像、短編アニメ「夕凪と呼ばれた男」も収録されていますが、これは後日譚のさらに後日譚なので、ちょっと蛇足な気はします。むしろアニメ「白鯨伝説」の前日譚だよと言った方がしっくりくるかもしれません。

【宝島 COMPLETE DVD BOOK 3】【東京ムービー新社】【ぴあ】【これで最期か? 不死身のシルバー】【今度は磔! ロング・ジョン】【生きてりゃこそのお宝よ!】【海賊死んでガイコツ残る】【翔んでる男! カモメのパピー】【亡者の箱は満月に輝くか!?】【潮風よ、縁があったらまた逢おう】【フリントはもう飛べない】【夕凪と呼ばれた男】【キャラクター設定画】【杉野昭夫】【小林七郎】【氷川竜介の深堀り連載】【ハーモニー・アーカイブ】
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