付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

『ボルテスV レガシー』 監督:マーク・A・レイエス

2024-11-28 | 巨大ロボット
 フィリピンで愛され続けた日本のロボットアニメが実写化。70年代のロボットアニメで育った身としては、やっぱり観に行きますよ。夫婦で行ったけど、妻は半分くらいコンVと混ざっている記憶。ヨーヨーじゃなくてコマ回しなんだよ。

 ボアザン星の侵略軍が地球侵略を開始。通常兵器ではボアザンの円盤兵器にすら太刀打ちできないが、密かにボアザンのレジスタンスによって地球に持ち込まれていた技術によって巨大ロボットが完成していた。
 秘密裏に建造されていたのはボルテスV。5機のスーパーマシンが空中で合体して巨大ロボとなり、ボアザンのビーストファイターと戦うのだ!

 吹き替え版も字幕版準拠でキャラ名はフィリピン版のまま。剛健一もスティーブ・アームストロングに。なので剛三兄弟はアームストロング兄弟と呼ばれますが、もうアームストロング姉弟としか聞こえないのが残念。プリンス・ハイネルがザルドスといわれてもピンとこなくて、未来惑星?と誰?になるのは昔の視聴者の弊害です。
 しかし、本当に原作アニメをリスペクトして作り上げましたね。これだけのものが出来てくれば長浜監督も本望でしょう。でも、脚本とか演出とかもうちょい今風にしても良かったぞ。

 ご安全に!

【ボルテスV レガシー】【マーク・A・レイエス】【東映】【Voltes V: Legacy】【超電磁マシーン ボルテスV】
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「SSSS.DYNAZENON & GRIDMAN ヒロインアーカイブ」 Febri編集部:編

2023-08-27 | 巨大ロボット
 ユニバース公開記念に購入。
 2019年に発売された『SSSS.GRIDMAN ヒロインアーカイブ アカネ&六花』に『SSSS.DYNAZENON』のヒロインパートを追加して2021年に発刊されたものを2023年に再版した4刷。
 版権絵だけでなく、ヒロイン視点からのストーリー紹介やスタッフの裏話とかズッシリ掲載。しかし、員数あわせの女子キャラピックアップはないので、『ヒロインアーカイブ アカネ&六花』と比較してイラストが40点以上、20ページ以上追加されていながら、グリッドマンから登場しているのは本当にツートップのアカネと六花だけ。アノシラスさん二代目も5センチの全身カット1つのみです。

【SSSS.DYNAZENON & GRIDMAN ヒロインアーカイブ】【Febri編集部】【カラーイラスト】【設定紹介&ストーリープレイバック】【原画集】【美術設定】【対談】【インタビュー】
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「グレートメカニックG~2023 SPRING」 双葉社

2023-05-08 | 巨大ロボット
「『ガンダム Gのレコンキスタ』の「G」は、僕の頭の中ではずっと重力(gravitation)のGなんです」
 それと元気の「G」だと富野由悠季。

 ロボットアニメを中心にメカを語る季刊誌、今号のメイン記事は「1983年」。『メガゾーン23』で「いちばん平和で幸せだった時代」と言われたあたり。ロボットアニメについても、今までの子供向けのTVまんがから大人の鑑賞にも堪えるアニメが一挙に噴出した時代で、あらためて眺めるとミリタリーテイストの強い『機甲創世記モスピーダ』に『銀河漂流バイファム』、『装甲騎兵ボトムズ』と『特装機兵ドルバック』、異世界召喚ファンタジーのはしり『聖戦士ダンバイン』、多次元宇宙混線ものの『超時空世紀オーガス』と続くわけで面白いねー。
 そんな作品を、当時の若いファンの動きを中心に語るのが、「一番いい時代」のロボットアニメと若者たちということです。情報交換のためのネットワークも媒体もなく、アニメ専門誌は同人誌の色が強くて、そんな中で全国の若者が集まって意見交換する場として日本SF大会が位置づけられていた……という話。コミック・マーケットは1975年誕生で、まだ有名になりつつある中規模イベント。二次創作が多いコミケ、そこから分離した創作メインのMGM、名古屋で開催していたコミック・カーニバルが同人誌即売会の三本柱と(名古屋の人間には)呼ばれてました。やはり、全国から人が集まり、プロとアマが交流する場としては日本SF大会が頭ひとつかふたつ出ていた感じです。
 そして、ちょっと頑張ればすぐにプロとのコネができる東京圏と、何もなくて1から手作りする大阪を比較しながら対談形式で飾ってダイコンフィルムで締めてますが、東西の狭間で名古屋圏はどうしても割を食うなあと記事を見ていて思いました。

【グレートメカニックG】【2023 SPRING】【双葉社MOOK】【機動戦士ガンダム 水星の魔女】【1983年~「一番いい時代」のロボットアニメと若者たち~】【SDガンダム今昔物語】【富野由悠季監督が劇場版『G-レコ』を総括!】【宇宙の騎士テッカマンブレード】【戦闘メカ ザブングル アナザー・ゲイル】【40年目の「第三次世界大戦」】
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「週刊文春エンタ+「機動戦士ガンダム」特集号」

2022-09-12 | 巨大ロボット
「今は『TVシリーズはハード』と言うんだよね。たかが1クールじゃねえか(笑)」
 かつては3クール4クールがあたりまえだったのにと安彦良和。

 週刊文春のエンターテイメント専門スペシャル増刊である「エンタ!」の、さらに別冊のガンダム特集号。もっとも巻頭がグラビア企画「原色美女図鑑」の中島セナなので、ガンダムオンリイじゃないよと強力アピール。ポカリスエットCMはエンタメなのかと悩む一幕。
 特集は全体の半分ほどでバランス良く、巻頭にちょろっとカラーグラビアだけ載せて総力特集とかいう詐欺ではありません。宇宙世紀ガンダム中心に新旧バランス良く、新作「水星の魔女」や「ククルス・ドアンの島」あたりからジャブをかまして、昔の「OUT」のパロディ企画にありそうな『ジオンの赤い彗星 シャア・アズナブル年下彼女との熱愛ツーショット!』や『ザビ家御曹司と前市長令嬢の「秘めた関係」』とかを週刊文春の本気モードで展開。「アニメック」がやりそうな「宇宙世紀事件史総まくり年表」とか「宇宙世紀の歩き方」「全次回予告リスト」、模型誌でやっていそうな「全ザク系MS開発系譜図」から、どこのアニメ誌でもやっていて手垢がついている「名セリフBEST10」や「ヒロインBEST10」あたりまで。
 メインの対談企画は「機動戦士ガンダム」の安彦良和VS「シン・ウルトラマン」の樋口真嗣。「ザ・ウルトラマン」や「王立宇宙軍」といった当時の思い出からの最新のククルス・ドアンやシン・ウルトラマンまで。「ククルス・ドアンの次はシャリア・ブルやりましょう」「聞かなかったことにします」とかやりとりがあったけど、正直、ククルス・ドアンより(1作できれいにまとまりにくいとは思うけど)シャリア・ブルが見たかった。いや「時間よ止まれ」もいいよね。

「作品というのは、終わったら終わるんです。どの作品でも」
 アニメ化をきっかけに「うる星やつら」の続きを求められたら?に対する高橋留美子の回答。

 インタビューはどれも読み応え合って面白いね。

【週刊文春エンタ+「機動戦士ガンダム」特集号】【文春MOOK】【安彦良和】【文春が贈る! 最強総合エンタメ誌】【週刊文春エンタ マンガ賞】【藤川らるむ】【ボーカロイド音楽論】【ゼレンスキーとエンタメ】【ウクライナの「さらにいくつもの片隅に」】【ロシアオタク事情のぞき見話】【インド映画メガヒット『RRR』/『KGF』】【特別インタビュー『うる星やつら』 高橋留美子】【インタビュー『ベイビー・ブローカー』】【最速インタビュー『仮面ライダーBLACK SUN』 白石和彌】【映画『ゆるキャン△』 原紗友里 × 豊崎愛生】【『映画 バクテン! ! 』公開記念対談】【『さかなのこ』のん×さかなクン】【山田マリエの人気漫画家になりたい!】【漫画家・水野英子インタビュー「女たちのトキワ荘」】
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「機動戦士ガンダム ~ククルス・ドアンの島」 監督:安彦良和

2022-06-11 | 巨大ロボット
「パリは燃えていないのだな?」

 オデッサ作戦を目前に控え、ジブラルタル方面を軸に連邦軍の攻勢が始まろうとしていた。ラス・パルマスに停泊中のホワイトベースにもカナリア諸島のアレングランサ島に潜伏していると思しき、残置諜者の掃討任務が与えられる。ゴップ提督の艦隊が海峡を通過する前に航路をクリアにしておく必要があるのだ。
 しかし、そのアレングランサ島に先んじて送り込まれたジムの部隊は、正体不明の敵によって全滅していた……。

 オフィシャルのサイトとかチラシとかウィキだとアレングランサ島が「帰らずの島」になっていたり、ホワイトベースがどこにいるかあやふやだったり、まだ情報が劇場公開版に合わせて直ってないですね。
 79年のテレビ版15話「ククルス・ドアンの島」はスケジュールが厳しい中の捨て回で、どこにエピソードが挿入されてもおかしくなくて、そもそも無くても困らない回で、話は酷いし、絵も酷い回。簡単にまとめると「アムロが謎のザクにやられて孤島に不時着。そこで孤児を集めて暮らしているジオンの脱走兵に助けられるが、その脱走兵を追ってザクが偵察機につかまって飛来して戦闘になる」ということになるエピソードを「翻案」。もともとあっても無くてもいい回で、どうアレンジしても元より悪くなりようが無いのだ。
 そこを馬鹿にしたように「ここがヘンだよ」と笑い飛ばすでもなく、オリジナルを無視してまったくの別物にするでもなく、きちんと変なザクのデザインも、無人島にわざわざ連邦やジオンが来る理由も、きちんと説明して説得力のある設定を付与して全体のストーリーに組み込むという、良いオタクの仕事のお手本みたいな仕上がりです。 
 ククルス・ドアンの孤児は増量。ミライさんとセイラさんのお嬢様度は3割アップ。古谷徹はちゃんとアムロの声が出ていてスゴい! マ・クベ大佐は「将軍」と呼ばれているから、少なくとも准将より上に出世しているみたい。そりゃヨーロッパ方面の軍のトップだものね。カカカ笑いがステキ。
 ルッグン偵察機からザクはちゃんとぶら下がっているし、ザクは岩を投げてくれたし、最後のオチはあれなので言うことなし。この作画でオデッサ作戦を2時間観たいなあ……。

【機動戦士ガンダム ~ククルス・ドアンの島~】【バンダイナムコフィルムワークス】【サンライズ】【安彦良和】【大河原邦男】【イムガヒ】【根元歳三】【田村篤】【ことぶきつかさ】【カトキハジメ】【山根公利】【田村篤】【服部隆之】【古谷徹】【山崎たくみ】【武内駿輔】【成田剣】【古川登志夫】【潘めぐみ】【中西英樹】【池添朋文】【新井里美】【福圓美里】【池田秀一】
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「アニメック13号」 アニメック編集部

2022-03-11 | 巨大ロボット
本誌「イデオンおもしろいですね」
富野「どこが!?」


 捜し物をしていて、探しているものは見つからないのに、どうでもいいものはぽろりとこぼれ出てくるのだけど、ついでだから記録しときます。
 巻頭特集は「伝説巨神イデオン」で2~7話を中心にストーリーや設定解説。
 「1980年上半期テレビ・劇場用アニメ総決算」では「正式には今年の作品ではないのだが(79年12月公開)、『カリオストロの城』を抜きにして80年代は語れない。残念なことに人気は出なかったが、物語の展開や作画、演出などすべてにおいて他の追随を許さないほど素晴らしい出来であった」という記述が。これが当時の評価です。売れなかった! でもスゴかった!!ということですね。
 後半の「ガンダム研究PART3」は小物特集。こういう小道具やサブキャラの掘り下げまでしっかりやるのがアニメックの特色でした。それから毎回楽しみにしていた「SFヒーロー列伝」は第12回「レッドバロン」の巻。
 読者投稿欄「あにめいる」には、「ホルスの大冒険」ヒルダのイラストを投稿している浅利義遠(17)の名前があります。 そして、同人誌サークル紹介コーナーは、今ではもうあり得ない主催者の住所氏名付き。計14サークルが掲載されているうち、9サークルが女性代表。こういう数字は定期的に拾っていかないと、昔の同人誌は男ばかりだったとかワケの分からんことを言い出すのが湧いてくるのだ。

【アニメック13号】【Animec】【アニメック編集部】【伝説巨神イデオン】【ガンダム研究PART3】【ウォーターシップダウンのうさぎたち】【がんばれ元気】【レッドバロン】【スターシマック】
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「偽マフティーとなってしまった。」 連邦士官

2021-08-24 | 巨大ロボット
 気がついたら「閃光のハサウェイ」の世界にいた。しかも、このままだと偽マフティーとしてハイジャックに参加したあげく、本編開始15分でハサウェイに殺される運命が待っている。
 なんとか運命を回避しようとする男だが、彼が酒場で飲み代をタダにするためにカボチャマスクで踊った「連邦政府に反省を促すダンス」がなぜかウケてしまった。アッという間にネットで拡散し、このカボチャ男こそ真のマフティー、暴力に訴えるマフティーの正体はシャア・アズナブル、踊るマフティはアムロ・レイだとか分からないことになってしまった。
 インテリたちが彼の考えてもいない意味を勝手に解釈して上乗せしていく。ダンスは大衆に広まっていく。正体がばれたら殺されるというのに、いつの間にかハサウェイと対峙して話すはめになり、ますますわけがわからなくなっていく。カミーユでも乱入して殴り飛ばしてくれないかなあと願いつつ、彼は自分でも意味不明なトークを繰り広げていく……。

 バタフライ効果で変わっていく宇宙世紀。単なるテロリストが反乱軍へと拡大してっちゃいます。まさにマフティー。
 もともと「The Pumpkin Dance」という前衛創作を広めたいというダンサーの登場するダンス動画があり、ハロウィン企画だったのでカボチャをかぶっていて、同じくカボチャをかぶったテロリストが『閃光のハサウェイ』に出ていることから、カボチャダンスとハサウェイの合成画像がインターネットミームとして広まり、そこからガンダム二次創作に波及したもの。
 あくまでカボチャダンスありきで始まるので、自分が何も考えずに踊ったカボチャダンスが想定外に波及し、それに周囲が勝手に意味づけして話が大きくなっていくのを取り繕うとしつつ失敗していくのがミソ。みんな勝手に深い意味を持たせようとするので「マフティーが起こす、マフティーの為のマフティー活動によるマフティズムの伝播により、マフティーとなりマフティーはマフティーの元に召されマフティーとなる」とか言われて、まさに蒟蒻問答なのだ。
 とりあえず気の毒なのはブライトで、「スパロボでもなんとかしていたし、ブライトなら出来る」とやっかいごとをすべて押しつけられる姿に涙。

【偽マフティーとなってしまった。】【連邦士官】【ハーメルン】【機動戦士ガンダム~閃光のハサウェイ~】【連邦政府に反省を促すダンス】
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「ブルバスター01」 原作:中尾浩之

2021-06-19 | 巨大ロボット

 波止工業はロボットで龍眼島に出現した巨大害獣を駆除するのが業務。メーカーの蟹江技研から出向が決まった沖野鉄郎は、幼いころからロボットに憧れていたので夢のような出来事に思えたが現実は厳しい。
 社屋は今にもつぶれそうだし、ミサイル一発撃つのにも費用対効果で判断しないといけないし、さらには地元の土建業者と競合すると勘違いされてあれやこれやと妨害工作が仕掛けられてしまう……。

 北九州市沖合の島を舞台に、採算第一で正体不明の怪物に挑む、ビジネス小説風ロボットもの。巻末の各種明細や見積もりが泣かせます。
 アニメ関係のスタッフが集結しての作品なので、なにかのノベライズかと思ったら2017年にスタートした同人プロジェクト「ブルバスター」の原作小説という位置づけだそうです。そのせいか、書誌データに原作者名はあっても著者名がなく、書籍の奥付でやっと確認。アニメ化、実写化めざして頑張ろうということで、書籍が2冊、設定資料やグッズなどまでは出ていますし、イベントも開催していますが、現時点ではここまで。(2021/06/19)

 2023年10月放送予定。(2023/09/20)

【ブルバスター 01】【中尾浩之】【窪之内英策】【海老原誠二】【小美野雅彦】【NC帝國】【出雲重機】【高島雄哉】【カドカワ】【エンターブレイン】【経済的に正しいロボットヒーロー物語】
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「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」 総監督:庵野秀明

2021-04-21 | 巨大ロボット
 公開してかなり経ったので、そろそろ良かろうかと劇場までお出かけ。

「泣いて救われるのは自分だけだ」

 感想としては、テレビ版最終回でやりたかったことを、時間と技術をつぎ込んできちんと再話してみたんだね……という形でエピソードはあれこれ違うけど、根本は変わってないかな。実写映像、舞台裏をさらけ出す映像まで含めて。そういう意味でストーリー的には特に感想なし。
 絵的にはスゴい。でも、CG全盛でなければ映像化不可能そうな、シルエットすらよくわからないゴチャゴチャしたメカ群がすごい勢いでぐるんぐるん動き回って戦うので、なにが起きているのかよく分からなかった。動体視力が落ちてる年代には辛い。

 家族で観に行ったけれど、「Q、いらなくない? Qを30分だけ残して、今回のを30分カットしてつなげば話は通じるよね」という自分に対し、「あれは必要だった」という妻子。この意見の溝は埋まらず。まあ、全編通して、みんな報連相ができてないという点では終始一貫してる。つまり、コミュ障で社会不適応のオヤジと、オヤジ以下まともにコミュニケーションのできない周囲の大人たちに翻弄された少年が独り立ちする話なんだ。

 『ヴァンゲリヲン新劇場版』は『ヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『ヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ときて、最後に『シン・ヴァンゲリオン劇場版𝄇』になっちゃったので、つまり『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の完結編ではなく、「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」の言葉そのままの完結編になってスッキリしちゃっているので、逆に自分的にはすっきりしない。あと、配給が序破のクロックワークス、カラーから、Qのティ・ジョイ、カラーとなっていたのが、東宝、東映、カラーになっちゃってたのもすっきりしない。東宝と東映が並んでたので「どっちだ?」と笑いましたけど。

 稲刈りはさせてあげたかったね。

【シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇】【EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME】【庵野秀明】【鶴巻和哉】【前田真宏】【中山勝一】【田植え】【シンカリオン】
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「旋風の狩猟機」 千葉暁

2021-02-28 | 巨大ロボット
 辺境の村を傭兵集団が襲い、修行僧フェンの幼馴染の少女リムリアがさらわれた。フェンは、父の遺した古操兵「ニキ・ヴァシュマール」を駆って傭兵ガシュガルの操兵隊とリムリウを追う……。

 超古代から存在する巨大ロボット型魔導兵器「操兵」がぶつかり合うヒロイックファンタジー。操兵は聖刻文字が書かれた仮面を装着することで起動するが、機体は壊れても修理できるが仮面が割れたら最期なのだ。
 伸童舎のマルチメディア企画として、コンピュータRPGやテーブルトークRPGなどに展開していたのが特色。仮面が本体。カスタム自由なロボットがぶつかり合う、ファンタジー世界って魅力的じゃないですか。

【旋風の狩猟機】【聖刻1092】【千葉暁】【幡池裕行】【ソノラマ文庫】【伸童舎】
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「青の騎士ベルゼルガ物語」 はままさのり

2021-02-27 | 巨大ロボット
 アストラギウス銀河を二分した百年戦争が終結したが、元ATパイロットで戦うことしか知らないケインは、戦友でクエント人傭兵シャ・バックに誘われ、アーマード・トルーパーで戦うバトリングの世界に足を踏み入れる。だが謎の男にシャ・バックが殺され……。

 アニメ『装甲騎兵ボトムズ』の外伝的作品。バトリングから始まる復讐譚。
 模型専門誌デュアルマガジンでの連載が好評で、ソノラマ文庫でシリーズ化したもの。ボトムズは世界観が面白く、いろいろ独自のストーリーをツッコむ余地が大きいので、対マテリアルライフルかついだ猟兵ものとか、いろいろ派生作品があるのです。もっと広がって良いのよ?

【青の騎士ベルゼルガ物語】【はままさのり】【幡池裕行】【ソノラマ文庫】
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「機動戦士ガンダム」 富野喜幸

2021-02-26 | 巨大ロボット
 宇宙世紀0079。宇宙植民地サイド3はジオン公国を名乗り、連邦軍に独立戦争をしかけてきた。サイド7に住む15歳の少年アムロは、ジオン軍の奇襲の中、モビルスーツ・ガンダムに偶然乗り込んでしまうのだが……。

 ガンダムはいまさら解説不要だけれど、これは監督自ら筆をとったノベライズ。最初は早川書房に持ち込んだという話も聞いたことあるけれど、ソノラマ文庫から出版。イラストは安彦良和のクレジットがあるけれど、ほぼ設定画のまま。
 アニメのストーリーとは異なった独自展開で、用語やアイテムなどにかなり第二次大戦色が強いのも特色。陰毛のお守りは太平洋戦争中の弾よけのお守りの定番だし、女性兵士を第二次世界大戦中のアメリカ陸軍婦人部隊に倣ってウェーブと呼ぶのもこの小説版が最初です。
 衝撃の展開の2巻を待て!

【機動戦士ガンダム】【富野喜幸】【安彦良和】【ソノラマ文庫】
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「鉄甲巨兵SOME-LINE」 吉岡平

2021-02-25 | 巨大ロボット
 銀河系の中心に本社を置くツイミ不動産が地球に攻めてきた。ツイミ不動産の送り込む地上げ獣に立ち向かうのは、天才学者・飯田博士によって設計された巨大ロボットSOME-LINEと5人のパイロットたちだ!

 巨大ロボットアニメや特撮番組のパロディ満載で、2クール全26話の設定で展開する熱血ロボット小説。1982年の雑誌「ジ・アニメ」で展開していた巨大ロボットアニメのパロディ企画『熱血ロボ ガンバル5』を彷彿とさせますが、こちらは小説として、劇場版までクリアして完結。
 80年代というのは、巨大ロボットアニメというのがお約束の展開や設定の塊になっていて、その中でいろいろなバリエーションの試行錯誤が始まった時期であり、同時にお約束をパロディとして楽しめめるだけの材料が出そろった時期……なんでしょうかねえ。

【鉄甲巨兵SOME-LINE】【吉岡平】【そうま竜也】【富士見ファンタジア文庫】
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「俺は星間国家の悪徳領主!2」 三嶋与夢

2021-01-19 | 巨大ロボット
「愛は偉大だよ。何だって超えられるもん!」
 エイラはひとり盛り上がっている。

 アルグランド帝国では貴族の子弟が一人前と認められるために、就学前の3年間、他領に修行に出る必要がある。リアムももう50歳を超えたので、そろそろ修行に出る年齢なのだが、何分にも破綻寸前の貧乏領から急激に成り上がったところなので、修業先の貴族を選ぶのが難しいのだ。
 そこを頑張って見つけてきた執事ブライアンだったが、それを見守っていた案内人がリアムが不幸に陥るよう画策し、情報をいじり始めた……。

 真面目に働いても認められず妻にも裏切られた男が貴族に転生、悪徳領主を目指して邁進する話の2巻は修行編。オリジナルヒロインも登場しますが、大筋はウェブ版のまま……いや、このヒロインは要らないよね? 何の役にも立ってないし。天城や人造メイドチームの方が魅力的だし、役に立ってるじゃない……っていうか、ウェブ版で女っ気のない作品が書籍化する際にヒロインをツッコんできたりするけど、もともとヒロインの多い話なのでわざわざ増やさなくても……。確かにウェブ版は美人だけれど性格のおかしい残念なヒロインばかりだけれど、それで美人だけれど性格のおかしい残念なヒロインを増やさなくてもいいじゃないかしらん。

【俺は星間国家の悪徳領主!2】【三嶋与夢】【高峰ナダレ】【オーバーラップ文庫】【勘違い領地経営譚】【小説家になろう】【メイドロボ】【宇宙海賊は資源だ】【大増税】【開拓惑星】【ヘアスタイル】【デモ】【昇天ペガサスMIX盛り】
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「ゲッターロボ牌1」  ドリル汁

2020-09-28 | 巨大ロボット
 大西洋上に突如として出現したのはアトランティス帝国、人と獣の混合種であるアトランティスの要塞だった。アトランティスが送り込む、あらゆる攻撃を防ぐオリハルコンの装甲をまとったハイビーストなる巨大兵器の蹂躙によって世界は滅亡寸前となる。
 そのハイビーストの前に立ちはだかる人類最後の希望とは、ゲッター線の研究を行っていた四風館博士が開発した人型兵器、ゲッターロボであった!!……

 ジャンル専門誌は、そのジャンルネタさえ入っていれば何をやっても自由なところがあります。料理マンガ専門誌は料理の話さえあれば、釣りマンガ専門誌は釣りさえやっていれば、エロマンガ専門誌はエロさえあれば……というやつで、ときどき思わぬ怪作傑作が生まれます。麻雀マンガなんかはその代表ですが、その麻雀マンガ誌でゲッターロボです。
 で、ちゃんとゲッターロボなんですね。
 地球の生態系にすら影響を与えたゲッター線。それを動力源とした超兵器ロボで人類を殲滅せんとする敵に立ち向かうという基本線を押さえ、3人の搭乗者はこれまでのマンガ版を踏まえ、能力以上に精神的に常軌を逸した若者が3人。それをカバーする博士の身内の異性の存在。それで、なんでマージャンかというと、マージャンに負けると敵が動揺して精神力に依存したオリハルコンの障壁が破れるという理屈。
 かくして、種の存続を賭けて、巨大ロボットが巨大な雀卓を囲んで麻雀を打ち合うこととなるのです ! !

【ゲッターロボ牌1】【ドリル汁】【永井豪】【石川賢】【森橋ビンゴ】【近代麻雀コミックス】
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