付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「スヌーピーミュージアム展」 名古屋市博物館

2019-08-16 | イベント・コンベンション
 アポロ10号のチャーリー・ブラウンとスヌーピーでお馴染み、アメリカの新聞連載コミックだった「ピーナッツ」の世界を、さまざまな原画やスケッチ、版権グッズや映像などで紹介する特別展。
 朝9時半の開館直後に訪問したら既に長蛇の列。入場まで30分待ちで大人気。日曜はランチ営業しない近所の和食屋さんが、スヌーピー展の間は日曜もランチ営業するというくらい。
 展示内容はやや小ぶり。数は多いけれど、人形とかも多いのでひとまとめになっちゃうんですよね。日本のマンガやアメリカのコミックの原画は何度も見ましたが、新聞マンガの原稿は初めて。1コマが10センチ四方くらいあって、思ったよりも大きいですね。原則、写真撮影OK。NGなのはシュルツ以外が描いた他のコミックの原稿くらいで、別のマンガにスヌーピーとか出てくるやつでした。第一次大戦の空戦もののコミックで、窮地を助けてくれた僚機のコクピットから手を振るのが犬の手だったり……。
 物販は特別展併設のスーベニアショップでは点数は多いけれど無難なデザインのものがメイン。名古屋オリジナルはおおむね蛍光オレンジでした。一方、博物館のショップでは、葛飾北斎の浮世絵や鳥獣戯画とコラボした、ちょっとひねったアイテムが並んでいて、こちらの方が好みでした。

 メモ:スヌーピーが耳を回転させて空を飛ぶ作品が1977年。スカイキッドブラック魔王のテレビアニメは1969年放送。

【スヌーピーミュージアム展】【名古屋市博物館】【チャールズ・M・シュルツ】【シュルツ美術館】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「平成アニソン大賞」 DJ和

2019-05-22 | イベント・コンベンション
「声優の曲やアニメの主題歌を聴いているみんなが、恥ずかしがらずに胸を張って聴ける音楽を作りたかった」
 声優として初めて音楽レーベルと専属契約を行った林原めぐみのインタビュー語録より。
 平成という時代は、アニメソングがJ-POP誕生の流れの中で熟成し、一般化していった時代でもあったのです。

 平成の約30年間に発表されたアニメソングの中から、10年単位でアーティスト部門、キャラクターソング部門などのベストを選考し、そのベスト盤を発表しようというインターネット企画『平成アニソン大賞』の産物。一般投票部門もあったけれど、いわゆるユーザーの人気投票ではなく、6人の選考委員がそれぞれのこだわりから楽曲をノミネートして、その中から与えた影響の大きさ、エポックメイキング的な価値などを評価して選び出していった中からの43曲をノンストップの77分で聴かせようというミックス版。
 ブックレットは歌詞も載ってないのに充実の48頁。選考過程のダイジェストやら曲毎の講評まで掲載されていますので、なぜ「残酷な天使のテーゼ」や「戦姫絶唱シンフォギア」などが入っていないかなどについては、そちらをお読みください……というもの。
 でも、どんな部門があって、どの曲がランクインしたのかが、ネットを見ないと分からないのは良くないと思います。

【平成アニソン大賞】【ソニー・ミュージック】【冨田明宏】【吉田尚記】【齋藤P】【DJ和】【前Q】【松原正泰】【ようこそジャパリパークへ】【ゆりゆららららゆるゆり大事件】【READY!! (M@STER VERSION)】【コネクト】【Snow halation】【Crow Song】【空色デイズ】【カサブタ】【ウィーアー!】【Butter-Fly】【ウルトラリラックス】【そばかす】【リライト】【JOINT】【ギミー!レボリューション】【Q&Aリサイタル!】【M@STERPIECE】【DAYS】【MEMORIA】【Shooting Star】【鳥の詩】【だんご大家族】【ゆずれない願い】【ムーンライト伝説】【恋しさと せつなさと 心強さと】【My Heart 言い出せない、Your Heart 確かめたい】【君じゃなきゃダメみたい】【カレンダーガール】【青空のラプソディ】【adrenaline!!!】【Daydream cafe】【もってけ!セーラーふく】【God knows...】【おジャ魔女カーニバル!!】【太陽曰く燃えよカオス】【only my railgun】【INVOKE -インヴォーク-】【Gamble Rumble】【Preserved Roses】【名前のない怪物】【君の知らない物語】【Catch the Moment】【Agape】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日ペンの美子ちゃん原画展」 文化フォーラム春日井

2019-05-14 | イベント・コンベンション
 美しい字を宣伝し続けて47年。
 昭和から平成を「書のまち春日井」で美子ちゃんと共に振り返る!


 ペン習字の通信教育を宣伝するPRマンガ「日ペンの美子ちゃん」も、初代から数えて6代目。ワープロの普及で手書き文字の需要が減り、5代目あたりは青息吐息だったけれど、今また復活の兆し……ということで、歴代美子ちゃんの原画や掲載誌を展示する特別企画です。通信教育の宣伝マンガなのでか、入場無料で撮影自由。
 中山蛙のタッチも分かる、時事ネタ豊富な初代の矢吹れいここと中山星香に、2代目襲名を強調して連続性を意識した2代目。途中からキャラを似せる気もなくなった、3代目まつもとみなこと佐藤元。原点回帰のキャラデザインになった4代目。ワープロに押され、原画も印刷物もほとんどない不敏な5代目。開き直って時事ネタたっぷり、映画ネタも多い、読んで楽しい6代目とかいろいろ個性があります。
 初代の原稿には、掲載雑誌の指示がいくつも残されていて、「この正月ネタは2年使い回された」「少年ジャンプ用にはちょっとネタを変えてる」とかの見所多し。中山星香のカラー原画というだけで嬉しい世代なのです。

【日ペンの美子ちゃん原画展】【かすがい市民文化財団】【文化フォーラム春日井】【矢吹れい子】【森里真美】【まつもとみな】【ひろかずみ】【梅村ひろみ】【服部昇大】【学文社】【2019.5.1-2019.5.19】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「プログレスレポート2」 DAICON4

2019-02-27 | イベント・コンベンション
「もーかりまっかーーー?」

 大きなイベントに際しては、開催前にプログレスレポートが発行されるのがSF大会の常。イベントの事前情報として決定した企画やゲスト紹介、会場周辺の観光ガイドや交通案内などを掲載するもので、コミケなどでも事前にリーフレットや小冊子が発行されますよね。
 1983年開催の『第22回日本SF大会 DAICON4』では、そのプログレスレポートからしてちょっとたががはずれていて、いきなりゴジラ襲撃が一面トップになった新聞がレポートの1本目。そして2本目がカセットテープによる音のレポート……というか、ラジオ番組ののりで作成された冗談テープでした。大阪城でのミンキーモモファン集会が蹂躙されるさまを報じるニュースとか、宗教番組「マルペの光」の祈りとか、大会が開催されるダイコン星系の科学解説とか盛りだくさん。
 こんなのが当たり前だと思っちゃうと困るわけですが、分かっていても翌年以降のプログレスレポートがあまりにも普通で物足りなく思ったのでした。

【プログレスレポート】【DAICON4】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「いのまたむつみ展」 文化フォーラム春日井

2019-02-18 | イベント・コンベンション
 春日井市の市役所隣で「いのまたむつみ展」が開催。ぜんぜん知らなかったけれど、友人から招待券をもらったので、夫婦でお出かけ。子供も誘ったけれど、アニメはほとんど観ていた世代じゃなくて、ゲームはやっていないし、本も読んでないし、イラストを描く人でもないのでパスなんだとか。もったいないなー。

 あ、この人の絵は最初から完成されてたんや!と思わせる、「宇宙皇子」から「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」「テイルズ・オブ」シリーズを軸に約200点の原画に、表紙イラストを担当した小説や雑誌、ゲームあたりまでを網羅して展示。さらに、東京の「いのまたむつみ展」では展示されなかった「幻夢戦記レダ」の原画まで登場し、これを名古屋でも大阪でもなく、春日井でやれちゃうってスゴいなあとスタッフの意気込みを感じました。
 そのまま出口に来てしまったので、今度はじっくりもう1周。
 最初から完成してた!と思ったけれど、よく観るとだいたい1983年の「宇宙皇子」からのイラストなんですよね。画業40周年と言っても、アニメーターとして79年デビューなんで、最初の数年の版権イラストがほとんどない。そういう目でよく見ると、「宇宙皇子」と同じ年放映開始の「プラレス三四郎」の前後で変わってます。「プラレス三四郎」のイラストは5枚だけだけれど、4枚目までは、いかにも金田フォロワー的なパースの付け方があるし、色使いも蛍光色を多用して華やか。それが5枚目になると、ポンッと変化して、サイバーフォーミュラみたいなキャラクターになってます。もみあげが違うやん。
 「戦国魔神ゴーショーグン」はいのまたむつみの作画が印象的でしたが、版権イラストは影山さんが多かったよなあと思って探してみれば、なんと2点のみ。イラスト原画はタイム誌の表紙を飾ったカットナル将軍のみで、あとはイラスト下絵のコピーのみ。ちょっと寂しい。その代わり、「宇宙戦士バルディオス」の着色コンテが並んでいてびっくり。え、バルディオスやってたっけ? 1話だけ猪股むつみ名義で作画監督やってるけど、これ劇場版だよねえ……当時の記憶なし。バルディオスだもの。
 ブレンパワードのイラストはみんな病的に痩せてるよね。あばら浮いてるし。そうでないキャラもいるはずだけど、あばら率高し。心に闇を抱えたキャラが癒やされたら良いなとイラストに花を添えて描いたらしいけど、焼け石に水です。
 田辺聖子の古典作品の挿絵はショップに本も並んでいたけれど、原画の鮮やかさとか全然再現されてないなと思いました。本だけ見ると「鮮やか」と思うのだけれど、原画を見た後では物足りません。
 あと気になったのは、「『ザ・モーションコミック』で漫画家デビュー」とは略歴に書いてあるけれど、「GBボンバー」のタイトルに言及はないし、現物もなし。「パートタイム戦士HIKARI」は書籍が並んでたのに。
 とってもお得なイラスト展でした。これが高校生以下無料で見に行けるって、文化的コミュニティのあるべき姿だと思います。春日井市に引っ越したい。

 そういや、魔境伝説アクロバンチは1つもなかったなー。

【いのまたむつみ展】【画業40周年】【かすがい市民文化財団】【文化フォーラム春日井】【宇宙皇子】【風の大陸】【新世紀GPXサイバーフォーミュラ】【テイルズ・オブ】【ドラゴンクエスト】【田辺聖子】【テクノポリス】【姫巫女】【プラレス三四郎】【ブレンパワード】【ウィンダリア】【セイクリッドセブン】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第29回日本SF大会 TOKON9』 1990/08/18-08/19

2014-05-06 | イベント・コンベンション
 東京の浅草で開催されたSF大会。
 宿泊型の昼夜を問わず宴会が続くイベントに慣れすぎたので、都市型の、昼間は大中のホールやいくつもの会議室を回って上映会や講演を聴き、夜は各自で宿をとり、手慣れた者はグループごとに宴会……というスタイルには今ひとつ馴染めませんでした。
 確か朝いちばんの大ホールでは映画「メトロポリス」が上映されていて、みんな爆睡してました……というか、朝のオープニングが終わった後、夕方4時まで大ホールで企画らしい企画がないというのはなんとももったいない話でした。
 顔なじみを見つけてはお茶してただけの大会という記憶です。

 さて、このプログラムブックですが、第11回から20回までの星雲賞の候補作リストが掲載されています。最近の星雲賞の投票は、10作ほど上げられたリストをあくまで参考に好きな作品を選ぶスタイルですが、この当時は基本的に候補作から選び、それ以外は「その他」で追記する形でした。
 そのリストですが、小説は内外の長短編それぞれ、その年のSFやファンタジーを代表する作品が並んでいますが、メディア部門、コミック部門になるとなんだか怪しくなってきます。
 第11回コミック部門ノミネート「リングにかけろ」、第12回メディア部門「オール・ザット・ジャズ」、第17回メディア部門「スーパーマリオブラザーズ」「ドルアーガの塔」、コミック部門「炎の転校生」、第19回コミック部門「めぞん一刻」……。
 いくらなんでも「めぞん一刻」はSFだファンタジーだとはいえなかろうと思います。

 結局は「SF好きなオレの好きな作品はすべてSFだ!」ってことなんでしょう。典型的な三段論法の誤りみたいなもので、定義論争になると泥沼にはまる理由が垣間見えます。

【PROGRAM BOOK】【TOKON9事務局】【第29回日本SF大会】【浅草公会堂】【浅草ビューホテル】【ファングループ連合会議】【谷山浩子のSFアラモード】【覆面上映会】【バビロニア・ウェーブ利用技術開発懇談会】【夏期甲州】【社会主義圏のSF】【トレッキーの部屋】【ウルトラマンの部屋】【コスチューム】【銀河英雄伝説フロアゲーム】【スティールフェアリーズ】【サバイバーショット】【ティーパーティー】【上映会】【時刊新聞社】【ディーラーズルーム】【ホラー酒場】【東京ファンタスティック映画祭前夜祭】【タイトーの部屋】【ポインター号の浅草パトロール】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第33回日本SF大会 RYUCON』 1994/07/01-07/03 

2014-05-05 | イベント・コンベンション
 初めて沖縄で開催された日本SF大会は、参加者269名と規模としてはそこそこながら、実行委員が当日参加も含めて24名、実質6名という陣容で、準備と運営に四苦八苦していたなあという感想が残る大会です。会場も使い勝手が悪くて突発的な自主企画もやりにくく、しかもハブ出没注意で夜間の外企画が時間変更になったり、合宿会場のコテージからコテージへの移動もおっかなびっくりという大会です。
 とはいえ、全16頁のアフターレポートを読んでいてわき上がってくるのは楽しい記憶ばかり。青い空、碧い海、夜はコテージで車座になって熱く語り合い、国際通りを散策して中国茶を愉しんだり市場で魚料理を食べたり、つまりSF仲間の沖縄バカンスだったんです。まあ、これで旅行社の段取りがまともだったら言うことは無かったです。
 アフターレポートを読んでいても、嘉手納基地のアメリカフェスティバルにツアーを組んで遊びに行ったり、マリンリゾートで海底散歩をしたりと沖縄を満喫した様子が伝わってきます。
 企画そのもので記憶に残っているのは、OVA「マップス」のプレミア上映会。原作者自らオープニングで「唄はカッコイイです。でも(絵が出ている)千の翼が集うとこまで行きません」とか、「ここはこんな表情をするキャラじゃないよね」と解釈の違いにツッコミを入れたりしながらのひとときでした。
 あとは、プールサイドのオープニングセレモニー、修羅場となったディナーパーティー、フリータイムに近くのリゾートホテルのバーベキューで牛肉やダチョウやカンガルーをがんがん食べたことくらいかなあ。
 とにかく、これで沖縄が好きになって、しばらく毎年のように沖縄に遊びに出かけていたのでした。

【AFTER REPORT from RTYCON】【RYUCON事務局】【第33回日本SF大会】【アフターレポート】【時刊新聞社】【ディーラーズルーム】【ラジオ体操】【ファングループ連合会議】【SFをサカナにする会】【大和の部屋】【速報ペリー・ローダン】【ティーパーティー】【ワールドコンレポート】【ジャパニメーションの部屋】【アニソンの部屋】【神社を語る】【366日ヒーローソングうたいこみ】【ローダンシリーズ宇宙艦艇講座】【翻訳SF】【ローカルSFの部屋】【日本嗜好品学会】【山本正之を歌う部屋】【ファンタジーへの疾走】【ガイア・シンフォニー】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『MUTCON15』 2012.10/20-10/21

2012-10-22 | イベント・コンベンション
 名古屋ローカルのSFイベントは東京や大阪と比べてちょっと異色です。
 なにが異色かというと、同じ系統で続いているのです。東京や大阪なら無数の団体が誕生しては発展したり消えたりしながらイベントを開催していますが、もともとのプールが大きくない名古屋では、そういうことをしていたら何もイベントができません。そのため、当初は複数の団体があったものの、それが統合し、先輩から後輩、さらにその下へと引き継がれながらイベントが開催されています。
 なので、ダイナコンとかミューコンとかイベントの名前が変わりつつも会場は固定だし、運営スタッフも参加者もほとんど固定という、安定しているというかなんというかな状態だそうです。ですから、小中学生の姿もちらほら見えながらも、参加者の平均年齢は高め。「60代の出席率が悪い。70代は全滅。80代はさすがに声をかけなかった」という話が出るくらい。



 私はSFファンダムの人間ではないので、すべて伝聞です。でも、今年は母体となる金曜会の設立50年の記念のイベントということで、そういう話があちこちで語られていました。

 受付開始直後の15時に、大学生となった長男といつもの会場、日進市の宗教公園五色園に到着。スタッフでもなんでもないのに、昔ここでさんざんイベントを主催していたものだから、フロントのおじさんに「今年もよろしくお願いします」とあいさつされてしまうのはご愛敬。
 17時からは立川三四楼さんのSFファンをネタにした小話で幕開け。
 開会式のあとは夕食。まぐろの刺身にローストビーフ、ほたてひもに酢の物、吸い物、カニグラタンというラインナップにビールとジュース付き。
 19時半には50周年のケーキに入刀。上品な生クリームとイチゴの美味しいケーキをみんなでシェア。
 あちらこちらのディーラーのブースや古書市を見て回り、よさげなものはその場で確保。相場的には状態美麗の文庫が100円、ハードカバーが200円といったところかな。紅茶屋さんでは100グラムで3000円クラスの高級茶葉を堪能。贅沢を言えば、お茶うけにスコーンかキューカンバーサンドが欲しいところです。
 さらにふらふらして、PXで白カビのサラミをつまみに酒を飲んで一服したら、今度は長谷川裕一の「すごい科学で守ります」。
 もともとは東映の戦隊シリーズを1つの時間線上の話として辻褄を合わせていこうという主旨の企画だったのに、昨今では本家が仮面ライダーともどもワールド統一を公式で進めていて、さらにはこれに宇宙刑事が加わるなど歯止めを知らず。そこで今回は守りから攻めに転じろと、次の戦隊を考えてみようとネタ帳の総ざらえ的なお話。戦隊物のルーツを遡っていくと、忍者部隊月光とかレインボー戦隊を飛び越えて、白浪五人男とか頼光四天王あたりまで遡ってしまうのですが、日本人の業の深さについてはこちらにもまとめがあります。海外にも円卓の騎士とか三銃士とかありますが、まだまだといった感じ。
 これを2時間堪能したら、いよいよオークション会場へ。



 名古屋のイベントは伝統的にオークションが盛んです。特に近年は全国のオールドファンが鬼籍に入られたり、高齢でコレクションの処分を始めていたりするので、出回る量も膨大。今回はマンガもかなり出ましたが、作者別・傾向別にダンボール箱に詰められ、「萩尾望都セット」とか「新旧MAPSセット」とか「ゲッターロボ各種セット」などと大放出。だいたい1セット100円、高くて1000円程度で落札されていきます。箱代が100円かかっているのでブックオフの買い取り価格以下のひどい話ですが、落札した方も宅急便で別送したり車に詰め込んで持ち帰らないといけないので必死です。未成年の少年少女たちが「さすがの猿飛」と「Gu-Guガンモ」の詰まった細野不二彦セットを競り合う姿には感動さえ覚えました。
 さて、小一時間の攻防の末に、数十箱のコミックの引取先が決まり、そのあとは書籍・雑誌の部の開幕。
 安値で落札される傾向の強い名古屋なので、さすがに20万円超のものは別にオークションに出すとのことでしたが、それでも100年前の押川春浪編集の「冒険世界」とか復刻版「海底軍艦」第1~4部までといったあたりがぞろぞろ。100年50年前はあたり前で、20年前あたりは「新しいやつ」という扱い。それが1000円前後で落札されそうになりますが、東京相場がしみ込んでしまった参加者が値をつり上げるので、さすがにそれなりのものは2000円前後に。それでも東京あたりではン倍ン十倍になるそうです。とにかく貴重なアイテムを広くばらまいて、参加しなかったものを羨ましがらせるためのイベントと化しています。



 自分はとりあえず紛失した分や買い逃した分の補充を兼ねて、「銀河英雄伝説」セットとか「めぞん一刻」セット、長谷川裕一セットなどをいくつか。あとは青心社の『クトゥルー』5冊セット、歳月社の「幻想と怪奇」を2冊購入。
 オークションが終わるともう3時。
 さすがに寝ておこうと布団の確保に動きますが、まだ部屋はがらがら。
 結局、別館に2部屋確保されていた寝部屋の方は、布団20組に対して使用されたのは6組。みんな企画部屋で雑魚寝か徹夜という感じだった模様。



 7時から朝食。8時から閉会式……というタイトなスケジュールはさすがに無理で、30分遅れのクロージングです。
 恒例のじゃんけん大会では、萌え米300グラム(ポストカード付き)を勝ち取って、満足して帰還。お金は少し使ってしまったけれど、なかなか有意義な週末でした。

【MUTCON15】【ミューコン15】【五色園】【戦艦の花道】【紅茶屋さん】【じょしらくでらくご!!】【舞台探訪の舞台裏】【教えてヤマト!】【最近のプロレス】【SF文庫の歴史を辿る】【アニメぐだぐだ話】【アニソンの部屋】【徹夜でゲーム】【アナログゲーム】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「蓬莱学園!!10周年記念イベント」 2000/05/03-05/04

2010-08-25 | イベント・コンベンション
 先日のTOKON10の「蓬莱学園20周年記念イベント」にて、作家・新城カズマこと柳川マスターがふと言いました。

「10周年のときはみんなで温泉地かどこかで宴会してたんだよねえ。楽しそうだったけれど、ぼくは原稿を書いていて参加できなくて、確かチャットで参加したんだ……」

 ああ、そんなこともありました。
 でも、たいていのイベントはしっかり記録してレポートを書き、写真も残しているのですが、あの記念すべき10周年ばかりはろくな記録が残っていないのです。その4カ月後に東海豪雨で被災したこともあるけれど、全体にオーバーキャパシティーだったのでしょう。すっぽり脳裏から消えています。
 ただ、さすがに10周年ということで記念紙も編纂していますので、断片的なものは残ってます。

 時は平成12年5月3日。この日から1泊2日の日程で、名古屋市近郊の日進市五色園にてPBM同人誌「ぽすたる☆ている」のオフィシャルイベントが開催され、そのメインイベントとして「蓬莱学園10周年記念イベント」が企画されたのです。
 その日は水曜日でしたがGWの連休。連日35度を超える猛暑が続く名古屋のお隣の日進市は宗教公園「五色園」の宿坊に、全国津々浦々からおよそ40人ほどが集まってきました。
 企画としてはさまざまなオフィシャル刊行物や同人誌を並べての歓談、柳川房彦マスターのチャット・トークなどなど。その中の1つがバーチャルPBM『蓬莱学園の初恋!』。
 これは当時の企画の定番で、参加者がその気になって参加してもいない架空のメールゲームの内容について語り合うというもので、よく似た企画を読書会などという形でやっていると聞いたこともあります。
 とにかく、みんなそのゲームをプレイしたオフィシャル・イベント参加者という前提で、みんなウソやらホラやら語る語る。さすがPBMプレイヤーはツワモノ揃いと確信する一コマです。
 みんなの妄想爆発の体験談やら疑問への質問などが次々に寄せられ、それらをまとめていくとなんとなく全貌が見えてきます。
 なんでも「5人の美少女NPC」を中心にしたストーリーだったらしく、「有明晴海ちゃんの同人誌による世界征服」とか「箒を持った人造美少女が死のオカルト・トラップになる」とか「アフリカ美少女と格闘したあげく投げ槍がクリティカルヒットに」とか「永遠に図書館を整理し続ける魔女の先輩」とか……
 終わってみればなんとなく1年間遊んだ気になってしまうから不思議です。みんな本当に、見てきたようにウソを言い、他人のウソと自分のウソを絡めて練り上げていくんですよ……。でも、今となってはこのメモを見てさえ、どんな話だったか思い出せません……。

 このイベントでの配布物については資料庫に再録してあります。各マスターや著名プレイヤーの祝辞やら回想録やらあれこれ。やはり形にして残さないと、記憶なんてあてになりません。

 ただし、メイン・イベントであった柳川マスターとのチャットトークについては、五色園のある山中では電波がうまく届かず、あまり突っ込んだやりとりができなかったのが一生の不覚。
 今回のSF大会企画で、ツィッターを駆使して会場と全国が結ばれてわいわいと会話がかわされる光景をまるで未来図のように見てしまっていました。いいなあ……。

 ちなみに8月5日(土)~6日(日)の日程で開催された第39回日本SF大会Zero-CONでも、蓬莱学園10周年記念企画が開催されたそうですが、こちらは地元開催にもかかわらず不参加なのでどなたかの報告待ちです。

【蓬莱学園!!10周年記念イベント】【五色園】【ぽすたる☆ている】【はざましゅんいち】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/08(4)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
15:30-
 そして、最後に「蓬莱学園20周年記念イベント」。ここらは昨日のツイノベ企画と同様にツイッターのタグを追っていた方が解るかも。ゲストは新城カズマさんに、編集者の中津宗一郎さんと坂倉基さん。
 ここで、この企画だけのために当日エントリーしたたいちょおさんたちとも合流。

 「今回は30周年には何をやるかを決めるということで」という言葉から始まる、本当にグダグダなよもやま話。そして結論は「年内にもう1回なにかやろう」……って、もう八丈島あたりに遊びに行って宴会するくらいしかないんじゃありませんか?
 事前に募集していた質問に「初恋の“あの子”の名前を教えて下さい」というのがあったのだけれど、「それは犯罪の最後に解き明かされる謎だけれど、もう読まなくて良いなら教えるよ」と言われたら、あえて誰も聞きませんでした。
 そんな感じであまり30周年らしくない展開のところで、ある参加者から「以前うちの会社に蓬莱学園のエロゲーかオンラインゲームをやらないか」という持ち込みがあったとの情報に会場騒然。そんな話は聞いたことがないという新城さんは即座に追加情報を求めツィッターで公開捜査。さらにその噂を話してくれたという友人や会社の社長に詳細を訊けとばかりにすぐ電話。
 結局、数年前にそういう話が持ち込まれたが胡散臭かったので詳細は訊かずに追い返した、男は蓬莱学園ファンクラブの会長だと名乗ったということで会場は再び騒然。その場にいたファンクラブの会長と代表が詰問され「おーれーはーやってーなーいー!」と叫ぶ羽目に。
 そんなこんなで終わると17時。
 名残は尽きねど、早めに帰らないと翌日の仕事に影響するということで、ご挨拶して回って退散。中津さん、文才があるかないかも確かめないうちに、うちの息子に「ラノベ書きましょうよ」とそそのかすのは止めてください。

 とにかく急げと(噂では汁が甘辛く蕎麦が伸びているらしい)船堀駅前の蕎麦屋もスルーし、ひたすら来た道を逆に辿って品川へ。
 品川駅で新幹線の切符を確保し、さあ、腹ごしらえと思ったら……品川駅の構内ってレストランどころか立ち食い蕎麦もないの? かろうじてスタバ? 名古屋駅なら新幹線ホームにもきしめん屋があるよ? 京都駅だって……と嘆いても仕方がないので、自分はトンカツ弁当、長男は牛すき弁当を買って新幹線内で夕食。
 自宅に帰ると20時半。けっこう早く帰れたものだと思いつつ、疲れているなあと自覚。長男が母親に「ストッピング・パワーがね」とか報告したりお土産を渡しているのを横目で見ながら就寝。
 来年はいけるかなー?

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【蓬莱学園20周年記念イベント】【巨大学園】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/08(3)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
 長男と2人ベンチに座って、朝のうちにコンビニで買っておいたサンドイッチとお茶で手早く昼食を済ませると二手に分かれます。
 展示ホールに戻るとサイン会をしていたので、早見裕司さんのところで自宅から持ってきた『精霊海流』を差し出すと「最悪の選択ですね」と笑いながらも丁寧にサインしてくれます。そんなに『精霊海流』がお嫌いですか? サインしたインクが写らないよう特製の紙を挟んでくれました。
 少しお話もしましたが、最後まで「明るいSFなかま」からのファンですとは言えませんでした……。

13:30-
 3コマめは「ペリー・ローダン夏期講習2010」に参加。
 世界最長のSF連載小説「ペリー・ローダン」に日本の読者がついていくための1時間。ええ。通常は90分枠なのに、なぜか60分で総括するドイツ語版2550話の解説。
 SF大会でのこの企画には、可能な限り参加するようにしています。このスケールの大きな話に触れることで、ちんまり固まってしまった自分のSFイズムの目からウロコを落とすのです。艦隊同士が激突したくらいでミリタリーSFの傑作などというじゃないよ。こちとら、太陽系どころか銀河系単位で話が進んでいるんだと。
 いちいち細かい展開は追っていられないので100巻単位で話を進めるのだけれど、100万年単位で事件が推移して、いくつもの超空間ゲートやら宇宙航法が発見されたり使えなくなったり、いくつもの超知性体やら銀河文明が滅びたり消えたりする様は壮快。クジラか、クジラなのかっ!?
 でもさ、最近のキョン・メガス銀河系とか宇宙船ミクル=ジョンとかのネーミング・センスはどうかと思うんだ……(元ネタがアレかどうかについては諸説あって、確定はしてないらしいです)。
 しかし、最初に60分で語りますと宣言し、きっかり60分で終わってしまうところがさすがです。全員に配られたテキスト用のレジュメと2500巻、2550巻をお土産に退出。他の巻も希望者はもらえるとのことでしたが、ドイツ語は読めないのでいいです。
 学生時代は語学はドイツ語だったのにな……。
 なんでも前の年まではテキストに旧約聖書を使っていたのに、「特定の宗教の本をテキストにするのはいかがなものか」と文句を言うバカがいて、私らの年からは哲学書がテキストに。日本語で読んでもわからん文章をドイツ語で読んで理解できるかい!? どうやって単位をもらえたか、いまだに謎。

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【ペリー・ローダン夏期講習2010】【脳内妻】【美少女型のホロで会話する宇宙船の人工頭脳】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/08(2)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
 2コマめは「芝村裕吏と語るSFとゲーム~このひとがSFです~」

 冒頭、「なんで森瀬さんがここにいないの?」「裏のクトゥルー企画とかぶってんのよ」「今からみんなで押しかけようよ」「クトゥルー韓国起源説とか出したら、あの人怒って飛んでいくよね」とか、SFとゲーム以外の話題(主にそこにいない人の話)でひとしきり盛り上がります。

 まず最初に事前に募集していた質問に答えようということで、「好きなSFゲームを3つ教えて下さい」の質問に芝村さんは「トラベラー、メガトラベラー、トラベラーD20でもう枠がいっぱい」と。重馬敬さんとか七月鏡一さんなど他の参加者からは「スタートレック」とか「ガンパレード・マーチ」などという声も。芝村さんは「ガンパレはSFかねえ」といってましたが大丈夫。SFファンが面白いと思うものはなんでもSFなんですよ。そういえば、「スターラスター」は「スタートレック」の移植版みたいなものなんですねえ……。
 それからは思いつくままに、世界で人気のあるオンラインゲームは何かとか、ゲーム開発と納期の関係とか、作品が売れる売れないと完成度の高さ低さや面白さは別のパラメータであるとか、ハンバーガーを食べるのと食べないのと2種類のアメリカ人がいるとか、スターウォーズは世界で最も成功した玩具とのタイアップ企画であるとか、アメリカ海兵隊の歴史に見る組織の防衛本能とか。
 そんな中でもっとも話題が広がったのが、スタトレのこと。新劇場版でネクスト・ジェネレーションからすべて新作を作ることができるようになったとか、アメリカ海兵隊なんてのはカーク船長の集合体みたいなものだったとか、なんとなく海兵隊とスタートレックを基軸にしばらく話が迷走します。
 1898年の米西戦争ではフィリピンで先住民モロ族と戦うことになったアメリカ軍ですが、先住民の攻撃をピースメーカーのような38口径の回転式拳銃では阻止できませんでした。興奮状態のモロ族は撃たれながらも突進しアメリカ兵と相打ちというケースが続出。撃たれた相手を行動不能にするだけのストッピング・パワーの高い銃が必要だとして45口径を開発します……というこの時点でかなりおかしいよね?
 ストッピング・パワーが欲しいなら機関銃を使えばいいし、その配備が間に合わないならライフルを持たせればいい。実際、他の国はそうしています。ところがアメリカは、話し合いの余地があるからとライフルを持たせず、それでいて拳銃を持たせて大損害を出している……。
 「武器は持ちません」でも「拳銃は武器に入りません」。そういうこと?
 それで日本人なら銭形警部しか扱えないような大口径の拳銃を開発しちゃったたんだよねえなどという話から、またまたスタトレ話に。いかにもカーク船長を生み出した国だということに。

「スタートレックで上陸部隊を副長が指揮を執ることが多いが問題ないのか?」
「昔はプレスギャングで船員を徴用したから、上陸させるとすぐに逃亡する。だから上級士官が指揮を執らないといけない。そして副長は序列でいうと上から4番目くらいなので、実は失われてもそんなにダメージではない」
「スポックは科学士官に思われがちだが、彼はテクノオフィサーではなくラインオフィサー。そうでなければ、士官学校で出会うはずがない」

 そして、最後になってガンパレ話もちょろっと。
 ただし最新版コミック『ガンパレード・マーチ~アナザー・プリンセス』についてはタイトルを誰も覚えていないし、第1話の掲載された雑誌がもう発売されているか誰も答えられない状況でかわいそうw
 それから全般にコーディネイター役のはずの重馬さんの語りが多く、もう少し芝村さんの話が聞きたかったな。重馬さんの話も面白いけれど、シンケンジャー企画、すごい科学と、聞くのが3回目で、かなり重複して聞いている部分が多かったのです。

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【芝村裕吏と語るSFとゲーム】【このひとがSFです】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/08(1)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
 「天装戦隊ゴセイジャー」は見ないで8時起床。「仮面ライダーW」を見ながら、身支度を調え、荷物をまとめてチェックアウト。
 朝食はビジネスホテルのコーヒーにベーコンエッグとトーストがついて600円のにするか、近くに見つけたデニーズのモーニングにするか、駅前のカフェ&ベーカリーでパンと飲み物を買って簡単に済ませるか悩んだ末、いちばん安上がりに済みそうなカフェ&ベーカリーAZALEEに……と思って会計したら1792円。
 しまった! 高校生は朝からでも食えるぞ!? デニーズが無難だったと後悔しても意味はなし。

09:30-
 2日目1コマめは定番の「すごい科学で守ります!」。長谷川裕一、笹本祐一、重馬敬、環望、こやま基夫という面々で特撮番組の設定についてあれこれ語るという至福の時間。
 まず、ただいま絶賛放映中のゴセイ何とかについては軽くスルー。その場の評価はとても書けません。一方、ドラマ的にはマニアな大人も絶賛のシンケンジャーでしたが、その玩具はとても子供に組み立てられるものとも思えず、会場で組み立てられたソレは、大人が20分がかりでも組み立てられず、「この中にサムライハオーを組み立てられるお客様はおられませんか!?」「バンダイ・ホビー事業部の方はおられませんか!?」のアナウンスに応えて名乗り出た一般参加者の協力で完成したものの、完成体のいびつさに一同驚愕。
 あとは電波人間タックル=電子戦用改造人間説から始まり、昭和ライダーシリーズに登場した改造人間たち本来の用途について考察を少し。
 工兵用として考えた場合、カメバズーカは失敗作ではないか。本来ならウサギバズーカとなるべきではないか。いや、カッコイイからすべて許すとか、ピッケルシャークも工兵向きだけれど、何を考えてサメと合成したのか。いや、それをいうなら、カナリアとコブラを合成するなんて最初から無理だろ?などなど。

 気になったのは、大会スタッフのカメラマンが記録写真を撮りに来ていたのだけれど、最前列でいつまでも何枚もパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ写真を撮り続けていたこと。同じ人が他の企画にも来ていたけれど、参加者の少ない企画でもありましたが、そのときはもっと手短に済ませていました。企画を見ていてかなり気になったので、もう少し、参加者の邪魔にならないよう気を使って欲しかったですね。

 一方その頃、加藤画伯のパワードスーツもほぼ完成。あとは下半身の仕上げでしょうか?

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【すごい科学で守ります!】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/07(7)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
 さて、はやぶさ企画が終わるともう夜9時近い時間です。
 合宿企画や二次会などに参加する予定も気力もありませんでしたし、はやぶさ企画を見ていて裏の立食パーティーにも参加していなかったので、晩飯を食って宿に戻ることに。
 会場は船堀駅のすぐ隣で、宿は会場前の交差点を渡って1本裏に入ってすぐのところなので、駅裏の焼き肉屋へ。この時間では選択肢は多くないですし、コンビニ弁当とかで済ませるのも悲しいのです。

 高架下の焼肉屋「辛」は思ったよりもきれいなお店。日本むかし話のようにこんもり盛られた白飯に、山盛りキムチ、モヤシのナムル、牛カルビに、ミノ、塩タン……。
 美味しかったけれど2人で7000円。うわー、散財したなあと思いかけてふと気づきます。お昼のポークカレーとオムハヤシで2800円というのを考えれば、美味い焼き肉を男2人でさんざん食べて7000円なら文句なしだわなあ。
 ミノが味噌ダレのみで塩味がなかったことだけが残念。

 ビジネスホテルの部屋に入り、シャワーを浴びてテレビをつけると、ちょうどNHKではやぶさ特集! 冒頭のBGMにいきなり宇宙戦艦ヤマトでつかみはOK。別室の長男からも「はやぶさ、テレビでやってるよ!」と電話。そうか、はやぶさは白色彗星に立ち向かっていったのか……。
 最後まで見て就寝……というか、見終わると同時に爆睡。朝まで宴会合宿をやっている人がいたなんて信じられません……。

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【辛】【NHK】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『第49回日本SF大会 TOKON10』 2010/08/07(6)

2010-08-09 | イベント・コンベンション
19:00-
 そして1日目最後の6コマ目は「はやぶさの部屋」。
 同じ時間帯には「日本SF作家クラブ懇親会」「永井豪ファンクラブ40周年パーティー」があり、にぎやかに飲食歓談する宴が繰り広げられていましたが、私らは飲み食いは我慢して、オカエリナサトの部屋へ。

 はやぶさの地球帰還を迎えようと、ニコニコを巻き込んでオーストラリア遠征したSF作家野尻抱介さん。はやぶさのコスプレをしてしまったコスプレイヤー秋の『』さん。そしてイオンエンジンのおにいさん。
 この3人をゲストに最初は小さな部屋でやるはずが、開始前に集まった人の多さに急遽会場変更。キャパ3倍以上になった部屋で立ち見まで出る満員御礼。しかも最初、前の方に人だかりができていたので何かと思ったら、はやぶさコスプレのパネル開放作業をみんなが撮影しまくっていたようです。
 警備担当者が「あと1分で終了して企画に入ります!」と大声を上げるのを聞いて、今なら写真撮影は良いのねと前に出てパチリと撮って再び最後尾へ。どうやらこの部屋はバレエの練習にも使われるらしく、後ろの壁面は全面鏡張り+木製の手すり。手すりにもだれかかりながらお話を聞くことにします。

 野尻さんはオーストラリアまで行くことになった経緯から、事前準備のデータ収集、機材確保、果ては冬の砂漠なのに防寒の用意も湯を沸かす準備もしていなくなって凍えながら待っていたことなどなど。楽しいことなら労苦をいとわないサイエンス系ディレッタントぶりは羨ましい。予定時間は少しオーバーしちゃったけれど、気にならない盛り上がりでした。
 続いて、はやぶさコスプレの先駆けとなったコスプレイヤーさんの、はやぶさのコスプレをしようと思ったきっかけから製作の苦労譚、そして次第に大きくなっていった反響などなど一般ファンの視点で、はやぶさに対する周囲の理解に変化について語ります。そして自分は宇宙計画を応援したいのだけれど、こういうコスプレで騒ぐことで逆にマイナスイメージにならないだろうかという言葉に、JAXAの人から「大丈夫です。むしろ学会に機体の説明用に来て欲しい」というお言葉が(……で、とりあえず翌日にロフトプラスワンで開催された「はやぶさまつり」にお出かけすることになったそうです)

 とにかくぎっちり詰まった老若男女が満足して時間を忘れてしまう90分でしたが、鉄腕アトムや鉄人28号で育った世代が日本のロボット工学を牽引したように、今の宇宙工学も若手の中にガンダムやナディアで育った世代が台頭しつつあるようです。対消滅エンジンや縮退炉が開発される日が楽しみですね。
 あと、しきしまふげんの『現代萌衛星図鑑』の評判もすごく良かったですよ。

【第49回日本SF大会】【TOKON10】【はやぶさの部屋】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする