攫われてマドカ大陸、人類の敵である魔族の国マドカピアに連れ去られた現代日本の噺家、楽々亭一福だったが、彼はあいかわらず落語を演じていた。
魔族と呼ばれてはいても、マドカピアンは言葉の通じない相手ではなかったのだ……。
「床に手をついてお客さんに頭を下げる事が、あたしの生業ですよ」
地面に這いつくばって、どんな手段を使ってでも笑いをとるのだと一福。
本当に、ただ落語を演じるだけなのに、それによって周囲の人々を動かし、社会を変えていくんですね。
この落語をどのように異世界に合わせて翻案していくのか、それによって周りがどんな風に変わるのかがポイントですが、それをどこまで一福自身が意図してるのか分かりませんよね。
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