平野和とその友人たちはみんな見た目は悪くないのに、大学生になっても彼女がいない。幼女趣味とか二次元志向とかのせいかもしれない。男３人で麻雀をやって、ベランダで煙草を吸って、暇が出来るとパチンコに行く。ある日、和が授業前に大学横のコンビニでタバコを吸ってから教室に行くとなんか様子が違う。今日は女子学生が多い気がする。喫煙所とかパチ屋の客や店員の男女比率もおかしいし、なんとなく貞操観念が逆転してしまった気がするのだ。もしかして、貞操逆転世界でハーレムが来たかとテンションを上げるのだが……。
電子タバコが普及している以外は自分たちの大学時代かと思いました。今も大学生って、ヤニとギャンブルにまみれた大学生活なんでしょうか？
本当に別世界に紛れ込んだのかということはあまり重要でなく、なんとなくヘンな女性にばかりアプローチされる男子大学生の日常です。別に貞操逆転世界という必要は無かった気もしますね。普通にクズな大学生の、喫煙所から始まる数奇な恋愛事情でもいいじゃないですか。
【貞操逆転世界のたばこ事情 １本目～愛の重さはタールに比例する？】【園田那乃多】【秋々あき】【オーバーラップ文庫】【欲望に忠実で健全な青春物語】
「まあ、少し環境が変わった程度じゃ、人はさして変わらないよ。習慣化していることならなおさらね」
「たとえその女の子が地球を滅ぼそうとする悪人でも絶対に助けなさい」
楠木邸には山神様がいて、霊獣が出入りしていて、今はエゾモモンガが療養中だ。たまにタヌキが来て酒をくすねようとするし、花を背負った日本狼がやってきたりするのだが、ようやく力を取り戻してきた山神がまたぞろ庭を改装して一新。そんなところに今度は天狐さんご本神がやってきた。しかも眷属の女狐をぞろぞろ引き連れての逗留で、楠木邸は狐だらけに……。
神の庭では穏やかな日々が流れていた。心配していた橋梁工事代も、湊の木彫りが2000万円で売れてしまったので万事解決。新入りの神霊ことエゾモモンガが新しい身体を使いこなすべく四苦八苦している程度だ。
「都合はつくものじゃない。つけるものよ。自分のちからでね」
思わぬ縁から御山の管理をできるようになった湊は、朽ちかけたかずら橋の整備を考えた。地道な手入れが人を呼び、山神の信仰を取り戻すのにつながるのだ。しかし、かずら橋の整備は素人には危険だ。なんとか手入れをできる業者と伝手ができたものの、技術のある職人を集めて手をかけると1000万円くらいは予算が必要だと言う。
「あんたはサム・スペード派？ それとも、フィリップ・マーロウ？」
深夜までテスト勉強をしていたはずの高校生、新見優斗は気がつけば見知らぬ古風な建物の前に立っていた。そこは500年の歴史のある猫鳴館という温泉宿なのだ……と教えてくれたのは、猫耳を生やしたお姉さんのシャム猫さん。
「温泉は、自分に『お疲れ様』っていう場所なんだよ」
憑きものが落ちたり霊験あらたかだという噂が密かに広まっていて、湊の実家の旅館「くすのきの宿」はいつも盛況だが、お客は普段から祟られがちな悪いことをするそのスジの人たちや詐欺師みたいな客が多く、ルームキーのキーホルダーや表札が盗まれるのは頻繁。ただ、大抵の場合はお礼の意味で大量の現金がこっそり残されているし、ただで持って行く者には座敷童がしっかり祟っている。
普通の女の子だった美墨なぎさと雪城ほのかはベローネ学院女子中等部２年。そんな２人が、キュアブラックとキュアホワイトとなってプリズムストーンを狙うジァクキングの手先たちの攻撃に立ち向かっていく……。
１月最終週からの映画『
「昔、隣んちのおばちゃんが疲れている時に『俺のメシは？』って催促されると、殺意が湧くって愚痴ってたけど、本当だった。初めて実感した」
「時間で人は育ち、信頼も時間をかけてゆっくりと得るもの。人が誰かを信頼するときそれは劇的じゃない方が普通。一緒に居たり、話したり、遊んだり、積み重ねた時にふと信頼ってできるものだからね」
