「俺たちだって恋はできる！ それがリアルでなくっても！」彼女を造ろう！と木村憲太。
いろんな意味でリアルの女性とはつきあえない！と思い詰めた高校男子３名が、創造彼女研究部をスタートさせた。自分の理想の彼女を創造し、互いの恋バナを“思い出して”仲間に披露し、仲間はその矛盾点や不自然な流れにチェックを入れていくことで、ブラッシュアップしていくというものだ。
互いの出会いから、昨日何をしたかまで、放課後の部室でとことん語り合うのだが、その光景を古い部室の神棚から座敷童が眺めていた。少年たちは気がついていないが、座敷童の目には彼らの背後にうっすらと浮かび上がる少女の姿が見えている。
ただのガラクタでも100年使い込めば付喪神となる。少年たちの妄念が何かを生み出そうとしていた……。
別に死んでいたわけでもないけれど、妄想が生み出した「イタコ彼女」について、ただただ少年たちが語り合い、彼らの耳には届かないけれど、それに座敷童が突っ込みを入れる恋愛ストーリー。神は細部に宿るといって、妄想でも、妄想だからこそ細かいつじつま合わせやキャラの整合性は大事という話。
【イタカノと彼らのおかしな毎日】【ゆうきりん】【唐辛子ひでゆ】【スーパーダッシュ文庫】【妄想的日常ストーリー】【創造彼女研究部】【体験創造部】
数人の書店員の思いつきから始まってお店の垣根を越えた、年に一度のイベント、書店大賞は８年の歳月を経て大きな賞になった。
北条雄二は慌てていた。
「田舎の子供は森に引きこもるんだよ」
「美味しければ正義」
「政治の世界では……そうですねぇ、どう言えばいいでしょうか……そう、相手に『確信』を抱かせたら『負け』なんです……」
「試練は、乗り越えられない者には訪れはしない」
「間違ってもいいんじゃない？ 戻るところさえ残してあげれば。だって、誰だって間違うことがあるんだから。それに大人の考えがいつも正しいなんて分からないんじゃない？」
「スクラップ＆ビルドでこの国はのし上がってきた」
カナメはクルシスの神殿長プロメトに、自分には人を転職させるジョブチェンジ能力があることを告白した。転職ビジネスを続けていくには、既得権益を握っている教会派に対抗するためにも、神殿派の力が必要だったからだ。
無職になってしまった青年シュウヤは、夢の中でＲＰＧのキャラクターメイキングを楽しんでいたと思ったら本当にそのまま異世界に転生していた。
「人間は何を消費して生きているか、知っているか？ 人は自らの『夢＝可能性』を消費して生きているんだ」
「みんな普通に変なんだよ」
「……私、将来ダンナ様になる人以外に自分のおっぱい触らせる気ありませんでした」
「女心か。私にとっては世界最大に謎に等しい」
