日々好日

さて今日のニュースは

円安ドル高

2007-06-20 11:14:24 | Weblog
1990年代世界最強の通貨と言われ1ドル80円もした日本の通貨は今や見る影
もなく、対ドルで123・68。対ユーロ165・81。ユーロにしても135円台の時もあっただけに如何に弱くなったか判る。しかし対ドル147円時代から比べると今はまだましと云わねばならぬ。
円安でほくそ笑んでいるのは、車業界や輸出業界でしょう。何しろ10銭上下しても何億と利益の差が出て来るのですから無理もありません。
それに外国ファンド。低金利の日本を利用して資金調達益々肥太って行く。
この円安の原因は8年間続いた超低金利。お金を銀行に預けてもほとんど利子がつかないシステムになっている。これは元をただせば、無能な銀行マンの放漫経営がもたらしたバブルの不良債権回収のため国税投入や銀行再建のためです。
銀行は國の柱とか云って國は救済のため国民に超低金利を押しつけた。
それが黒字になった今も続いています。
国民は国内に預けるより金利の高い外国ファンドへと流れていきます。
個人も企業も自分の資産を守る為円を売って外貨に替えるキャピタルフライトが
起こり益々円安になって来る悪循環になる。
その他に日本の人口減小による生産力低下を予測して過小評価され円安に歯止めが
効かなくなったと云う説もあるとか。日本の国力も甘く見られたものです。
益々円の国際的価値は下がる一方です。
輸出業者の顔色ばかりうかがわないで、日銀も少しは国民の方を向いて政策を
出して欲しい。
そう単純な問題とは思いませんが、少なくとも今より金利が上がれば、個人も
企業も円売りに走り外国ファンドお儲けさせるのに協力しないと思います。
円を投機の道具にする事は止めて頂きたい。円を正当に評価し国際通貨として
価値を高める事に努力して欲しい。