WTO交渉

先に会合決裂したＧ４多角的通商交渉では日本は蚊帳の外。米。ＥＵ。印。ブラジルから大幅譲歩を突きつけられる事は避けられたが、多角的貿易交渉 (ドーハランド)は行き詰まりとなった。　これを打破すべく日本を含む主要６ケ国地域(Ｇ６)
閣僚会合がジュネーブで開かれたが、結果は最悪特に農業分野では対立、決裂して
しまつた。この多角的貿易交渉が頓挫すると特定国との自由貿易協定(ＦＴＡ)が
上手く行ってない國特に貿易立国の日本は益々不利な立場になってしまった。
守りの農産品と攻めの鉱工業品を抱える日本は国内的にも農業関係者と工業関係者や貿易関係者との対立が深まる。
物をどんどん売って商売したい工業関係者そのためには関税の引き下げが前提です
これ以上農業産品の自給率を下げる外国産の流入を阻止したい農業関係者。
日本が高関税を維持したいこめ等の重要品目数を関税化品目の１０%堅持したいが、頼りのＥＵすら４～５%に賛成しだした。
日本はこめに７７８%の高率関税をかけ保護に懸命ですが米国は最高でも７５%に
ＥＵは１００%の上限関税設定を求めています。
米国は国内農業補助金削減をのまず、各国にも隠れた輸出補助金があったり影で
色々駆け引きがあっているらしい。
こめ等を除けば世界でも有数の食品輸入国です。これ以上外圧で輸入を強いられ
一体どうしろというのだろうか。今や食糧はほとんど外国に頼り安全性さえ危惧
されます。新興国は農産物や工業品の関税を下げよと迫ってきます。
貿易立国の日本政府は農業に犠牲を強いても妥結したいのが本音の様だ。
日本の農業の衰退は日本国の衰退でもあると云う事に気ずいてないのだろうか。
日本は貿易立国ですので、当然貿易が衰退すれば國の浮沈に関わります。
この相反する事をうまくバランス取る事は大変難し。
ＷＴＯの交渉はあらゆる方面で日本の行方を決定する大事な交渉の一つだと思います。外圧に屈する事なく日本の主張を堂々として欲しいです。