日々好日

さて今日のニュースは

縦の行政

2008-02-01 12:08:24 | Weblog
日本社会はまだ縦の繋がりで動く習性が残っています。
この島国で独特の文明を育んでこれたのは強固なこの縦の結束があったからとも
云えますが、グロバル化が叫ばれる今日ではこれが大変な障害になって来ています
外からの干渉を排除し、自分たちの世界を守る、日本の美徳も、悪く言えば縄張り根性、その最たるものがお役人の世界、各省庁の官僚たちです。
この前の独立法人廃止合併問題での各省庁との攻防戦が良い例です。
今回は政府の地方分権改革推進委員会が國の出先機関の見直しに向け國の16機関
9万人を対象に論議開始しました。
これは昨年の経済財政諮問会議で地方自治体に委譲が可能な地方の労働、農政、 経済産業局16機関が提起され、昨年組織改編を含め打診したが、各省庁の強固な
反対で回答ゼロだと言う。
地方への影響力を温存したい各省庁にとつては当然の回答でしょうが、地方分権 改革を一歩でも勧めたい政府にとっては頭の痛い事です。
無駄な機関や無駄な経費で私達の貴重な税金が浪費されています。
それと日本ではあらゆる事が縦社会で動いています。仕事の内容で細分化されて
居るため、微妙な境目の仕事は各部門に盥回しされ、結局結論が出ないと言うのは
日常茶飯事の事です。
これをどうにか改革しなくては、益々世界の流れに取り残されてしまいます。
やり方について色々異論はあったけど、小泉首相は思い切って構造改革に着手した功績は立派だと思う。しかし反対勢力の猛反撃で頓挫してしまい、いまずるずると
後退しています。
諸悪の根源は日本の官僚体制にある様に思えてなりません。
日本の将来を憂う官僚は居ないのだろうか?