日々好日

さて今日のニュースは

イージス艦漁船を沈める

2008-02-20 12:02:04 | Weblog
19日早朝千葉県野島崎の沖でイージス護衛艦あたごが勝浦からマグロ漁に向かっていた清徳丸に衝突、漁船は船体を真っ二つにされ、船長親子が行方不明となった。イージス艦とはイージスシステムを搭載した艦船の事で、日本には現在、5隻
が配備されています。これは日米同盟の象徴とも云える最新鋭の艦船です。
アーレンバーク級ミサイル駆逐艦をベースに日本用にオーダされた、こんごう型
護衛艦が4隻と、フリチェーフナンセン級フリゲート艦をベースのあたご型が1隻
後この手のフリゲート艦が1隻建造中と言う。建造費1400億円と言う莫大な
カネ喰い虫です。先般ハワイ沖で大気圏で弾道ミサイルを迎撃成功したとのニュースが流されましたが、海上配備型ミサイルを搭載し高性能レーダーは100以上の
目標を追い自動的に選択して迎撃出来るすぐれものだと言う。
その最新鋭の艦船が漁船を回避出来ず沈めてしまうと言うまったくあきれ果てしまう失態を犯しました。
確かに空に向けての防備が主体で、海上に対しては、人力に頼る他はないかもしれません。規定で艦上には絶えず10名の監視員が居て、監視して居ると云うが、
監視していても、見ていない、若しくは見えないのではと言われても仕方無いのでは。当時は波穏やかで視界も良くただ魔の時間と言われる早朝の4時頃だったとの
事、もしこれが自爆テロだったらと思うとゾッートします。
全く隊員の危機管理意識の欠如といわなければなりません。
これは国民全部にも言える事ですが、日本人は平和ボケで、危機意識を無くして
しまった様です。ある意味では良い事かもしれませんが、この激動の世界で生き延びるには、余りにも 暢気すぎはしないでしょうか?
海上衝突予防法では、衝突の恐れがある時は通常汽笛を鳴らし右に回避行動をとる
となって居るとの事だが、全くその様な回避行動は行って居ない様で、もっとも
船長は漁船に気づき後進をかけたが間に合わなかった、ので1分後に救助活動に
移ったと、主張して居るが、どうも怪しい。
それ以上に後処理の拙さが浮き彫りにされました。
事故後の通知が防衛大臣に1時間半後に、首相には2時間後に報告されたと言う。
これでは、緊急時にはどうする積もりなのか?すべての取り決めは、机上論で紙に
書かれた餅でしかないのか?
どんな精密な機械でも操るのは人間です。もっと人間教育が必要ではないのか?