長崎県０８年度当初予算

０８年度当初予算案が各自治体で発表になって居ると思います。
我が長崎県でも約総額７、３６９億円で２５８億円の財源不足が判明し、準備して
いる、３基金の取り崩しで帳尻合わせをしたと言う。
３基金はまだ６０１億円残って居るとは言え２０１２年には基金が枯渇し財政
再建団体に陥る事は目に見えています。
この図式は府債返済用減債基金を食いつぶし財政再建団体指定をからくも逃れて居る大阪府や同じ様な基金で財源不足を補っている宮崎県等、自治体の実態です。
来年施行される、地方財政健全化法の４つの指標で、隠された赤字や将来の赤字が
あぶり出されたら一発で連結実質赤字比率は３０%を越え財政再建団体に指定される地方自治体が続出するのではないでしょうか。
長崎県の県債残高は１兆１、１１８億４千万円になると言う。２００兆円に近い
全国の地方債残高の片棒を担ぎ、県債は県民一人当たり７５万円の借金です。
長崎県の公債費は実に歳出の１８・４%を占め１，３５７億円にも上って居ます。
それなのに、九州新幹線西ルートの建設に多大な出費をしようとしています。
財政難のこの時にたった２０分位の時間短縮しか出来ない長崎新幹線をそれも
諫早武雄と言う短い区間に莫大な費用を掛けて何のメリットがあるのか？
フル規格の新幹線のイメージで期待して居る様ですが、残念ながら長崎新幹線は
スーパー特急方式で走るフリゲージトレインと言う軌道可変電車は未だ試作の段階で問題を多数抱えて居ます。
佐賀の鹿島市等の反対を強引にだまし討ちの状態で工事取り付けに成功した様です
が、この莫大な費用は佐賀県民と長崎県民に重くのし掛かります。
県は財政的には何の問題も無いと言いきっていますが、俄には信じられません。
この様な事は日本全国では珍しい事ではないかも知れませんが、いつも苦しむのは
弱い県民です。