０８年予算案

年度末を控え０８年度予算案の攻防は一段と激しさを増した様です。
初めてのねじれ国会での予算案成立、それも本年度末で期限切れとなる揮発油税等の暫定税率維持を盛り込んだ財政改正法案や予算可関連法案を審議し期限までに
成立に持ち込もうと言うのだから、政府与党も必死の攻防を繰り広げています。
まず予算案では初めての地方公聴会を２０日に、２２日には中央公聴会を開く事
になりました。たかがと言えば失礼になるが、予算案で地方公聴会を開くとは
前代未聞の事です。道路財源や期限切れになる諸々の財政改正法案を国民に公聴会
を開き理解させ、賛同を得て是非期限内に成立させたい意向の様です。
真意は格好だけとったと言う穿った考え方が出来ないでもない。
生活がこれ以上に悪くなると言えば、仕方ないと言うのが大方の見方でしょう。
しかし受益者負担と言う名の元に３０年間も自動車利用者から上前を刎ね、道路
特別財源と言う特別会計のもとに出鱈目な税金乱用が明るみに出た今ハイそうですかと言えますか？
道路特別財源は、道路族と言う政治家と大手ゼネコン及び地方自治体または首長の
悪のトライアングルで、今まで美味い汁を貪って来ました。
利権がらみの道路建設、法外な建設費用と永い建設期間どれをとっても絶対手放せない財源です。これがないと道路が出来ないかの様に宣伝していますが、本当は
必要な道路は一般財源で作るのが当然の事です。
道路は何も自動車利用者のみが負担しなければならないと言う事はない筈です。
ましてやその財源が利権がらみで、山奥の谷に架かる余り利用の少ない山村の橋で
あったりしたら、本当に必要な橋とは何なのか？疑いたくなって来ます。
今東國原宮崎県知事が暫定税率維持で突出して動いています。九州自動車道の
えびのＪＣＴから宮崎自動車道が伸びています。
この道路は赤字路線で、走っていて３０分間１台の車にも会わない事が良くありました。今はどうか知らないが、多分変わないと思います。
そんな事考えると本当に必要な道路とは何かと考えたくなります。
地方自治体にとってはこの道路財源は貴重な財源でしょう。手放したくない気持ちは良く判るが、本当の国民の声に耳を傾けて欲しいものだ。