いよいよ来年１月からマイナンバー制度実施か

政府にとって国民の一元的管理が可能な国民総背番号制・共通番号制度所謂マイナンバー制度
がいよいよ来年１月から実施されます。

マイナンバー制は２０１３年可決成立した法律で今年の１０月国民にマイナンバー記載の通知カード
が郵送され、来年１月よりマイナンバー制度が実施されますが、国民の３割以上がその何たるかを
認識して居ないと云われる制度です。

このマイナンバー制は國民の税金・年金・介護・医療・所得等を一元的に國が管理して社会保障・
災害対策・行政事務に利用し効率的に行おうと云う行政サイドの都合のため導入されるものです。

この導入で色々なメリットとデメリットが有ります。・

先に韓国では今の大統領の父親に当たる朴大統領がこの制度を導入しました。
処が心配されたＩＤカード悪用で膨大な個人情報が流出し敢えなく潰れた経緯があります。

日本はこれにも懲りずマイナンバ制導入に踏み切った訳です。

それ程国民の情報の一元管理は魅力があるのですね。

管理されるのは１２桁のマイナンバーで氏名・住所・生年月日・所得・税金・年齢等の個人情報です。
このマイナンバーは誕生して死亡まで原則として変更されません。

又中長期在留外国人・特別永住権を持つ外国人にも配布されます。

現在特定されて居る情報は今後色々思想・信条・宗教・プライバシー等に亘る可能性があってとて
も危ない要素を含んで居るとも云われます。

なお金融機関の預金口座にマイナンバーを適用できるのは２０１８年からとなって居ます。

希望者には住民基本台帳の時と同じ様に、氏名・住所・顔写真入りＩＣチップ入り個人番号カード
を貰う事ができます。

因みにマイナンバーでは手持ちのパソコン等で自分の所得額・納税記録・年金介護保険保険料の
支払い状況等が一度に閲覧可能との事です。

政府はこのマイナンバー制導入で行政分野では３０００億円の経済効果を見込み、公的分野では
６０００億円・民間分野で２５００億円の経済効果を弾いているとか。

果たしてそう巧く行くのだろうか？

一番心配なのは個人情報の流出と、マイナンバーの情報用途外使用ですね。
さらに今後情報収集が拡大して政治的に悪用される情報まで集める可能性があると云う事です。

安全保障法制で周辺事態法抜本改正国連決議不要の軍事支援

政府は先に周辺事態法から地域的制約を削除する方針を明らかにしました。

周辺事態法とは主に朝鮮半島有事を想定し１９９９年自衛隊が米軍に対して、兵員・物品輸送
等後方支援が出来る様に規定した法律です。

是までこの法律は活動範囲は日本周辺に限り米軍の後方支援と解釈されて来ました。

処が今回与党協議の結果、地理的制約を削除し、米国以外にも武器・弾薬の提供を含む軍事
支援が可能な様に「周辺事態法」を抜本改正する方針を明らかにしました。
又同時に国際協力支援が随時行える様な恒久法を策定し、自衛隊派遣の条件から国連決議
を不要とする事とした。

これはどう云う事かと云うと今までは朝鮮半島の米国への兵員・物品輸送の後方支援等と限定
されて居たのが今後は、日本国として国際協力のため、広く海外でも、紛争があれば米国以外
の國へも武器・弾薬の提供等の軍事支援が可能になったと云う事です。

そのため自衛隊海外派遣は国連決議が必要とされしかも非戦闘地域の平和支援に限られて
居た制約が削除され、随時海外派遣が可能な恒久法を策定する事とした。

この改正の狙いは世界の平和が日本の平和だと云う考え方で、日本が積極的に国際安全保障
に参加すると云う事らしい。

是まで日本は憲法９条を楯に国際平和より日本の平和を優先する專守防衛姿勢をとってきました。

そして世界平和のためには日本は武力協力の代わりに金銭での支援を行って来た。

万事カネで済ませ汗を出そうとしない日本には非難が集中してきた。

其処で非戦闘区域に限り国連決議のある紛争国への平和活動の自衛隊として、建設や
機雷撤去の後方支援、米軍への給油活動等をその都度暫定措置法で派遣を対応して
来ました。

割に合わない役割で日本としては屈辱的役割を負担して来たとも云えます。

日本国としては米国の使い走りや各国へのミツギ屋的役割にウンザリと云う声も出て来た
事も頷けます。

是を一番気に掛けて居るのが安倍首相とも云えます。

強い日本、平和活動へ積極的日本を出すため今回の周辺事態法の抜本的改正となった。

戦争に巻き込まれる危険性を覚悟の上での日本国としての立場、果たして国民はどう判断
するのでしょうね。

国境の島与那國島自衛隊監視部隊駐留で揺れて居ます。

政府は尖閣諸島周辺が中国軍等による領空・領海侵犯が増え国土防衛のため有事のため
国境の島・与那國島に自衛隊監視部隊常時駐留を決めました。

今問題になって居る安全保障の一環でもあります。

沖縄諸島より先を先島列島と呼びます。
先島列島は宮古島諸島・八重山諸島・尖閣諸島で構成されます。

今回問題になって居るのは台湾と対岸にある八重山諸島の内与那國島です。

九州から１０００キロ沖縄本島から５００キロ、台湾とは１１０キロ、尖閣諸島とは１５０キロ
と云う国境の島で現在警察官２名が治安維持に当たって居ます。

この島は克ってフジテレビ系列のドラマ「Ｄrコトー診療所」のロケ地で有名な島です。

この島は静かな緑が生い茂る楽天地です。

其処に政府は国防の必要から自衛隊基地を建設し沿岸監視部隊配置を決定しました。

構想では現在宮古島が最西端のレーダー基地より西端の与那國島に建設する。
沿岸監視警備部隊として１００名の沿岸警備隊と５０名の後方支援部隊を駐留させる。

今年末までには運用開始するため昨年から工事始まって居ます。

処が此処に来て島民１５００名の意見がまっふたつに割れた。

先の大戦の二の舞いは御免と云う反対派と島の安全のためにも自衛隊の駐留は必要
とする賛成派です。

反対派は自衛隊基地が置かれると真っ先に攻撃され全滅すると云う論です。
賛成派は国防のため、島を守るためにも自衛隊駐留が必要で自衛隊が駐留すれば
島に活気が戻り地域活性の力になると云う論です。

 其処で与那國町は民意を問う住民投票を行う事としました。

勿論住民投票は法的拘束力は持ちませんが民意として尊重される決議です。

今回の住民投票は永住権を持つ外国人や中学生以上に投票権を与えた。

それで５６名の未成年者や小数の外国人も投票出来る様になりました。

 今平和な与那國島が自衛隊駐留の是非について島を挙げて賛成反対運動が繰り
広げられて居ると云う。

住民投票の投開日はいよいよ明日日曜日だそうです。
さてどの様な答えを島民が出すか注目したいと思います。