忌野清志郎 1993年 東芝EMI
さて、キヨシローを聴きますか。
ここんとこ、前に録画した音楽番組なんかやおら開いて昔のキヨシローの映像観る機会が多いんだけど、やっぱカッコええなあと思う。
いまキヨシローがいたら、どーすんだろ、と思う。
あれだけライヴに生きてたひとが、ライブハウスに人集めちゃダメよって言われたりしたら、ねえ。
「みんなおとなしく家にいるんだぜ」って言うかなあ、そういうのとはちょっとちがう角度で攻めてきそうな気がする。
屋外でライヴを敢行とかってムチャすることはしないだろうが、ネットでなにか配信して甘んじるタイプでもないだろう。
まあ「コロナ、コロナ、コロナ」とか「自粛、自粛、自っ粛っ」とか、なにか歌をつくってくれるんぢゃないかとは思うが。
さて、所有のCDでここにとりあげたことないのも少なくなったけど、デビュー50周年で、新たな収録しなおし盤とかも出てるようだが、あまり買う気にもなってない。
きょうのところは「パパの歌」で有名なミニアルバムを出してきてみた。
これ、作詞が全部糸井重里なんだよね、そこがちょっと変わったところ。
ギターやベースやドラムは2・3’S。
M-1 鉄人パパ
M-2 パパの歌
M-3 犬の子
M-4 パパの手の歌
M-5 カラス カラス
M-6 さんざんなめにあっても!
キヨシローの絵が入ってるのがいいですねえ。
忌野清志郎 2006年 ユニバーサルミュージック
さあ、キヨシローを聴こう。
「夢助」は、「KING」と「GOD」に次いで出たアルバム。
でも、思えば、2000年代に入ってからの私は、キヨシローの熱心なファンとはいえなかったんぢゃないかと思う。
こういう新しいのについていくというか支持しようとかってしてなかったし。
古いとか新しいとか しゃらくさいことさ
って、いま改めて聴いたら、キヨシローはうたっている、さすがだ。
しかしキヨシローを夢中になって聴いてたころに比べると、キヨシローをそれほど聴かない毎日を送る私は、つまらない人間になってったと思う。
いま、すこし生き方を変えつつある時期にさしかかってるし、またキヨシローを聴いて、無くしてしまったなにかを取戻したいという気になってきた。
「どんなに苦しいことがあっても、絶対に夢を忘れちゃいけないよ。」って誰か言ってたな。
それにしても、キヨシローが亡くなって、10年か。
生きてたら68歳? 何を言ってくれるんだろう?
きっと、新元号のレイワつかって、くだらないダジャレでもとばしてたような気がする。
01.誇り高く生きよう LET'S LIVE WITH PRIDE
02.ダンスミュージック ☆ あいつ DANCE MUSIC ☆ THAT GIRL
03.激しい雨 POURING RAIN
04.花びら FLOWER PETAL
05.涙のプリンセス PRINDESS OF TEARS
06.残り香 THE SCENT OF YOU
07.雨の降る日 ON A RAINY DAY
08.THIS TIME THIS TIME
09.温故知新 LEARNING FROM THE PAST
10.毎日がブランニューデイ EVERY DAY IS A BRAND NEW DAY
11.オーティスが教えてくれた OTIS TAUGHT ME
12.NIGHT AND DAY NIGHT AND DAY
13.ダイアモンドが呼んでいる THE DIAMOND IS CALLING
14.あいつの口笛 HIS WHISTLE
というわけで、きのうからのつながりだと、キヨシローである。
文庫本の解説を依頼されたときは、ロンドンあたりで「RAZOR SHARP」のレコーディングをしてたというので、それも聴いたんだけど、ここにとりあげてないのは、その次あたりにRCで出したこのアルバムがあった。
オリジナルは2枚組のLPである、いいねえ2枚組とかって言葉の響きが。私の手元にあるのは1992年版のCDだけど。
LPんときは、1枚にWOLF、もう1枚にFISHって名前がついてて、WOLFのA面から聴くのが順序である、いいねえB面とかって言葉が。
アルバムとしては、けっこう好きだな、これ。
どれかひとつイイ曲が入ってるとかってんぢゃなくて、なんか通しで聴いてて気持ちいいんだ、説明しにくいがまとまり感がある。
泉谷しげるは、「なんでツルツルをシングルカットしないんだ、バカヤロウ」とか言ってたらしいが、私が好きなのは、どっちかっていうと「涙あふれて」とか「ありふれた出来事PART2」とか、なんかむかしのRCをいま風(当時)のRCの音にしたようなやつ。
うん、でも聴くと、たしかに
ぼくをシェルターの中に 入れて 入れておくれよ
のとこのノリはいいなあ。
WOLF
1 DIGITAL REVERB CHILD
2 MIDNIGHT BLUE
3 FULL OF TEARS・涙あふれて
4 AN OLD STORY・ありふれた出来事 PART 2
5 CALL ME
6 COOL FEELING・クールな気分
7 共犯者・The Accomplice
8 遠い叫び
FISH
1 HONEY PIE
2 GIBSON(CHABO'S BLUES)
3 空が泣き出したら・The Sky is Crying
4 夢中にさせて・Make Me Crazy About You
5 DANCE
6 俺は電気
7 SHELTER OF LOVE―ツル・ツル
8 NAUGHTY BOY
さあ、キヨシローを聴くか。
なんでもいいんだけどね。ここに並べたことのないものから、今日はこれを出してきてみた。
私が現在持ってるのは、2005年の「35周年」記念のデジタルリマスター盤だが、これオリジナル出たころは、もしかすっと一番熱心にRCを聴いてたころかもしれない。
(LPでは、たしか、ジャケットの一部は動かせるようになってたと思う、しょーもない。)
なんかゴタゴタして、事務所から独立したときにつくられたアルバムだったと記憶してる、
だって俺は自由、自由、自由
短いこの人生でいちばん大事なもの それは俺の自由、自由、自由
なんてのは、そんな勢いで叫んぢゃってる歌で、これはこれで嬉しそうでいいんだが。
ほかには、「おいらの世界を邪魔する奴はうるせえ!」とか「それじゃこれで貸し借りなしで失礼するぜ」とか、おいおい、そこまで後脚で砂かけなくてもいいぢゃない、って当時ちょっとだけヘキエキした歌が多い。
チャボまで、「利益の行方ときたら 下っぱの俺たちにゃ うわっつら拝まされ闇に消される」だなんて、グチのようなこと歌ってるしねえ。
それに比べて、いまになって冷静に聴いても思うんだけど、B面(死語…ちなみにこのアルバムでは「GOOD SIDE」と称してる)は、かわいらしい歌が収められてて、いい。
私のお気に入りは、シングルカットした「不思議」ぢゃなくて、「可愛いリズム」。
のせてぼくをGOTTA―GOTTA踊らせる のとこもキヨシローらしいけど、
いけない遊びとひとは言うけど 遊びじゃないのさ恋人はきみだけ みたいなのがキュートでいいですねえ。
でも、よく聞いてみると、これにも「経営者はいつも俺をイタぶる」なんて、事務所との対立の影がさしてるんだが、そこをポップに消化しちゃうとこがまた魅力だったりする。
BAD SIDE
1.自由
2.腰をふれ
3.うるせえ!
4.失礼スルゼ(訣別の詩)
5.胸ヤケ
6.セルフポートレート
GOOD SIDE
7.NEW YORK SNOW・きみを抱きたい
8.私立探偵
9.不思議
10.夢を見た
11.可愛いリズム
12.動かせHEY―HEY―HEY
思いがけないとこでキヨシローの声を耳にすることがいちばん多いのは、「デイ・ドリーム・ビリーバー」ということになると思う。
なんでCMとかに使われてるんだろうね、あれ。ま、私ゃ好きだからいいんだけど。
それはいいとして、今回はちと「田舎へ行こう!」が流れてるのを聞いて、このアルバムを出してきてみた。
うーん、あんまりトンガったところがなくて、それほど好みとはいえない一枚ということになるかな、私にとっては。
この時期のキヨシローはあまり熱心に聴いてなかったかもしれない、私は。
すこしそれまで聴いてた音楽と距離おいちゃってたころだったような気もするし、あのころ。
ところが、こんなノンビリ調のアルバムのあとに、突如「君が代」出したりするんだから、油断がならない、キヨシローってば。
1.テクノ・クイーン
2.心の解放区
3.レッド・ニャンニャン
4.太陽の当たる場所
5.風だらけ
6.QTU
7.田舎へ行こう! Going Up The Country
8.ハニーブルーズ
9.Sweet Lovin'
10.夢
11.出発の時間