many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

実用青春俳句講座

2009-04-17 21:57:57 | 小林恭二
小林恭二 1999年 ちくま文庫
しつこく小林恭二ネタ。
これは、小説ではなく、俳句の入門書。

著者が俳句に出会ったときのことから、
俳句という遊びを楽しむための最大のポイントのひとつである「句会」の解説まで、
とにかく、俳句ってなんだろうって思う初心者が読んでも、わかりやすくて、ためになる本。

表紙には「春の宵 ライスカレーを 注文せり」という俳句が載っているが、
こうやって全てを5・7・5でものを考えるというのが、俳句の基本だそうです(?)

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半島記・群島記

2009-04-16 20:38:00 | 小林恭二
小林恭二 1988年 新潮社
というわけで、小林恭二の小説。
年代的には「ゼウスガーデン衰亡史」に続くものってことになるのかな?

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小説伝 純愛伝

2009-04-14 18:08:05 | 小林恭二
小林恭二 1986年 福武書店
このブログを始めてから、
いちばん好きな作家である小林恭二の本を読み返す機会が増えることになった。
この単行本には、タイトルどおり「小説伝」と「純愛伝」という2つが収められている。
純愛伝のほうは、「電話男」の続編のようなもので、文庫では電話男とカップリングになっているらしい。
小説伝のほうは、著者のあとがきにいわく「騒々しい作品」なんだが、電話男を読んだよきは、なんかフワフワーっとした感想しか持ってなかった私が、この2冊目の単行本でこれ読んだのが、小林恭二にはまるきっかけになったんぢゃないかという気がしないでもない。
おはなしは、西暦2064年に、もう人類のあいだでは長いこと書かれることも読まれることもなかった「小説」が突如発見される、しかも単行本にしたら500冊程度になろうかという長編。
というわけで、これを誰かが本当に読むんだろうかってことで、荘厳なばかばかしさをもって話は展開してくんだけど、とっても面白いです。

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邪悪なる小説集

2009-03-30 17:11:34 | 小林恭二
小林恭二 1996年 岩波書店
収録作品は、
「銃を持つ少女」
「再臨」
「救済」
「終末」
「流れる」
「人沼家の人々」
「予言」
「虚妄」

なんかすごいタイトルだけど、なかなか面白い短編集で、好きです。
人が不条理な勢いでバタバタ死んでいくような話を、
独特のリズムある文体で書いていくんで、
ひきずられるように読み進んでしまいます。

たとえば、「人沼家の人々」
生まれた赤ん坊の将来について、家のしきたりにのっとり占ったところ、
家を発展させる大人物になる器量があるが、
成長過程で大逆境にあい家を滅亡させるかもしれないという卦がでた、
この子をどうするか、一族を招集した会議で話し合う、
というヘンといえばヘンな不気味な話。

読んでる自分には想像できない論理が展開していくのを追っかけてくのは、
とても楽しい読書の時間です。

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日本国の逆襲

2009-03-21 22:41:07 | 小林恭二
小林恭二 1992年 新潮社
小林恭二の短編集、いわゆるエンタテインメントものばかり集めた本。
収録されているのは、
「大相撲の滅亡」
「千年観光団」
「懐瘋譚」
「日本国の逆襲」
「酒乱クラブ」
「インドから来た青年」
「車神」
「pH7の秋」
「子供の時間」

ちなみに、きのうの続きで、これをとりあげたのは、
「酒乱クラブ」が入っているという、酒乱つながり。

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